自作はPC以外はさっぱりですな…。
同人ハードウェア
同人という活動において、最も普及しているのは同人誌という誌面を媒体とした活動の事で、この活動が非常に活発なのは、夏冬に開催される有明のイベントでもよくわかる。
その規模たるや、1日に20万人にも及び、3日間で合計50万人を突破する勢いがあり、今や国内だけに留まらず、海外からも参加者が訪れる程にまで巨大化している。
この同人イベントの存在が、いやま商業誌を超える勢いである事から、企業組もこのイベントに相乗りし、もはや同人なのか商業なのかの垣根を越えた一大イベントになっているのだが、それは比較的実現達成しやすい誌面を媒体にしているからとも言える。
一方で、同人でやるにはハードルがちょっと高い分野もある。
そのウチの一つが同人ハードという分野で、PC関係含めオーディオ等で個人が設計した基板にパーツを載せ、欲しい機能を実現するといった方向で日々進化している。
レトロPCなどを趣味にしている人からすると、もはや同人ハードの存在なくして自らの趣味の履行は難しいのではないかとすら思える。メーカーが公式に対応する周辺機器の発売を辞めてしまったならば、もう残すのは同人ハードでしかなく、そうした同好の士の力を借りるしかなくなってしまう。
時に高級オーディオ…とまではいかなくても、趣味でオーディオ機器を構成したりする趣味の人は、同人ハードの力を借りる事が多い。
特に最近流行り始めたRaspberry Piを使用したハイレゾオーディオ機器などを構築する上では、Raspberry Piに増設するDAC部分の基板などは同人ハードが多かったりする。
そうしたRaspberry Piの同人ハードを作ったりする人は、もともと同人でオーディオ基板をデザインして頒布したりしている人が多いのだが、私がいろいろ参考にさせてもらったりしている人のサイトが以下だったりする。
new_westen_elec
http://nw-electric.way-nifty.com/blog/
上記サイトで、ちょっとおもしろいものを見つけた。
Active Booster基板
上記サイトの中でちょっとおもしろいと思ったものは、Active Booster基板といって、8cm程度のフルレンジスピーカーを搭載した、比較的小さなエンクロージャ容量を持つスピーカーに対して、低音要素を補う機能を持たせる機能を実現する基板である。
new_westen_elec
Active Booster 基板 頒布開始しました
http://j.mp/2wgcrho
この記事の中で貼られているリンク先では、基板のみを扱っているため、実際には部品リストに沿ってコンデンサ等の部品を購入し、自分でハンダ付けする必要があるのだが、ハンダ付けが出来る人であれば、そんなに難しい電子工作ではない部類のものである。
対象としては、1L~3Lという小型エンクロージャーを使用したスピーカーを対象としているという事なので、音響雑誌の付録などで付いてきたスピーカーを組み上げたことのある人などには最適な同人ハードになる可能性がある。
大きな部屋でゆったりとした環境を作り音楽を楽しめる人であれば、そもそものスピーカーを強化すればよいのだが、そうではなく自作でいろいろと工夫して楽しみたいという人には、こうした同人ハードは実に有り難いものである。
PCの自作はここ最近いろいろとやった感があるが、オーディオ関連は全くのご無沙汰状態なので、挑戦してみようかなぁ…とか思ったりした。