AG03で使用できるYAMAHA製のDPSソフト。
落ち着いた声質に
昨日、音響関係の機材がほぼ揃った私の環境だが、今日はその収録に当たる前に環境を整える意味でYAMAHAから提供されているAG DPS CONTROLLERを使用してみることにした。
YAMAHAのウェブキャスティングミキサーであるAG03で使用できるソフトウェアで、入力された音に対して、YAMAHAお得意のデジタル信号処理を加えることができる機能を持っている。
EasyモードとExpertモードを選ぶことができ、Easyモードでもそれなりの加工ができるのだが、Expertモードでも実際にはそんなに難しい操作ではなく、予めプリセットされた設定を呼び出すだけでも、結構なデジタル処理を加えることができる。実際、Compressorの処理を当て込むと、マイク入力された声がぐっと聞こえやすくなったり、安定してくるので、このAG DPS CONTROLLERで最適値を見つけて使用すると、マイク使用時に相手側に聞きやすい声にできたりする。
また、Effectもかける事ができ、標準では適度なリバーブがかかるようになっている。カラオケなどで声を伸びやかにする時に使われたりするEffectと同じなので、使うだけで綺麗な声に聞こえてくるから不思議である。もちろん、このリバーブの効果を強めたり弱めたりする事もできる。
これら、CompressorとEffectは、AG03のボタンでもON/OFFする事ができるが、このAG DPS CONTROLLER上でも操作はできる。ただ、ソフトウェア側で設定を変更してもハードウェア側の設定が切り替わるわけではないので、個人的にはハードウェア側で設定を変えて使用する方が間違いがないように思う。
OBS studioで試してる
Skype等の音声チャットでも試せるのだが、相手を必要としないという意味ではOBS studioでテストしてみるのが丁度良いだろうという事で、早速OBS studioを起動してみる。
以前使用していた配信用設定のマイク部分を、今回のAG03に切り替えるだけで使える様になるが、以前よりもずっとクリアな音声で音を拾っている事がわかる。
また、音量などの調整もOSB studio側でも操作できるし、AG03側でも調整ができるので、その調整幅はぐっと広がったと言える。
OBS studioでこのマイクを使用する時には、AG03の設定をループバックにしていると、音がさらにループする事になるので「Input Mix」に切り替えてやり、音声の最終的なミックスをOBS studio側で行う事になる。このあたりは使用するアプリケーションによって設定が異なるので、Skypeなどではループバックにした方がいいのかもしれないが、Skypeでマイク以外の音を相手に伝える必要が無ければ、OBS studioと同じく「Input Mix」で問題はないだろう。
とりあえず、初動で使った時と何の違和感もなく使えているので、あらゆるアプリケーションで問題なく使えるだろうと思われる。
恋声
で、この勢いで巷でちょっと話題になっていた「恋声」というアプリケーションを試してみた。
恋声
http://www.geocities.jp/moe_koigoe/koigoe/koigoe.html
この「恋声」は、かなり昔から存在するソフトなのだが、入力された音声のピッチ(高さ)とフォルマント(声質)を変換させる事のできるソフトで、いわゆる男性の声を女性の声らしくしたり、その逆にしてみたりする事のできるアプリケーションである。
リアルタイムでも使用できる…という触れ込みだったので、試しにやってみたところ、確かにピッチを高くしてフォルマントを変化挿せていくことで、女性っぽい声に変化させる事ができる感じではあるのだが、どちらかというと少年の声に近いかな、という感じであった。
しかも、リアルタイム処理というほど速い処理ではないので、自分の声に対して一定の遅延が発生する。なので、私が使った限りでは、生放送で使用するのはかなり困難を極めるかな、と。
ただ、これを使う事で面白い事がいろいろできるというのもあるので、今後の可能性としてはいろんな意味で期待している。
ちなみにこの「恋声」を使いつつ、YAMAHAのAG DPS CONTROLLERは使用できるので、アプリケーションをいろいろ使う事で今までとは全く異なる使い方ができるという可能性は見えてきた。
とりあえず、機材が今まで使っていたものと全くグレードが異なるので、想像以上にちゃんとした音声を発信できそうである。
まだケーブルが長すぎるとかいろいろな問題もあるのだが、そうした設備関係に関しては徐々に手を入れていきたいと思う。