こういう製品がいつかは出てくると思ってたけどね。
そろそろ出てくると思ってた
CenturyからPCなしでM.2接続のSSDをコピー及び消去可能なデバイスが発売される。製品名は「これdo台 M.2 NVMe」といい、発売時期は8月下旬で価格はオープンプライス。一応税別店頭予想価格は118,000円前後というから、一般向けとは言い難い製品かもしれない。
もちろん、M.2 SSDだけでなく、SATA接続のSSDやHDDでも利用でき、M.2 SSDと組み合わせての使用も可能である。
サポートするフォーマットはFAT16/32、NTFS、EXT2/3/4で、パーティションはMBR/GPTをサポートする。またWhole HDD/SSDコピーを使って、その他のシステムもコピーできる。
コピー、と言っているが、実際はコピーというよりはデュプリケートと言った方が適確かもしれない。
ただ、機能として一部分だけの複製が可能な機能もあるので、コピーという言葉で表現しているだけである。
Century これdo台 M.2 NVMe
http://www.century.co.jp/products/kd2535m2nv.html
可能な複製機能と消去機能は製品ページを見てもらった方が早いだろう。
従来のデュプリケーターで出来る事は概ね可能で、より高度なセキュリティ消去が可能になったといった製品になる。
最近はデータストレージの処分というところで高いセキュリティを求められるのが常なので、こういった製品の需要の側面として消去機能に力を入れているのかもしれない。
M.2 SSDを直挿
この「これdo台 M.2 NVMe」で何に一番驚いたかというと、M.2 SSDを製品天面に直接ブッ挿すという手法である。M.2 SSDはほぼ基板丸出し、もしくはヒートシンクが付いているものになるが、接続部分は基板の接点になる。
その接点を接続する部分が「これdo台 M.2 NVMe」の天面にあるスロットで、ここに直接差し込んで利用する。
感覚としてファミコンのカートリッジを挿すような感覚に近いのかも知れないが、そもそもM.2 SSDは接点面に対して細長い形状なので、見た目に非常に不安な状態になる。それこそパキッと折れてしまいそうな…。
コレ、どうして本体に対して水平に差し込んで使用する形にしなかったんだろうか?
おそらく、水平にセットするようにすると、最初からヒートシンクが付いたM.2 SSDなどで利用する際にヒートシンクが干渉するかもしれない、という思惑からなのだろうが、そもそも基板上にM.2 SSDをセットする際には、マザーボードに対して水平にセットするのだから、同じようなギミックで搭載すればよいだけの話だと思う。
本体に対して垂直に立てて挿入する仕組みが最良と判断した理由はどこにあるのかが、私にはどうにも理解できない。
どのみち、この価格では到底手の出る製品ではないので、一部の特殊な人達にしか売れない製品とは思うが、先日からのOptane Memoryの件でシステムの移行や再構築を視野に入れていた私としては、このようなデュプリケーターは一つ手元に持っておきたいものでもある。
もう少し現実的な価格になればなぁ…と思わざるを得ない。今後に期待しよう。