いつかプレイしたいソフトの一つ。
サウンドノベル
私は昔からアドベンチャーゲームが好きだった。
それこそ、私がゲームにのめり込むきっかけがアドベンチャーゲームであり、今までも数多くのアドベンチャーゲームをプレイしてきた。
その中でも強烈な記憶と共にハマッたのが「かまいたちの夜」シリーズであった。
チュンソフトから発売されたこの「かまいたちの夜」は、サウンドノベルというジャンルで世に登場し、アクションゲームなどとは見た目もインターフェースも異なるスタイルで登場したが、要は本来のジャンルとしてはアドベンチャーゲームであった。
大昔のアドベンチャーゲームは、文字を自分で入力して行動を決める必要があったが、いつしかアドベンチャーゲームの本流はコマンド選択型になり、サウンドノベルではまさしくシナリオの途中に自らの判断が選択肢として表示されるワケだが、サウンドノベルシリーズが斬新だったのは、最初は絶対にバッドエンディングを見せ、その後、リトライした時に選択肢が増えて、最終的にハッピーエンドを見せるという手法を採ったという事である。
何度もプレイを重ねる事で、新たな事実が判明し、シナリオが進行していくという、謎解きが好きな者を虜にするようなシステムで、私も見事に術中に落ちたわけだが、この「かまいたちの夜」以降の作品の中に「街」という、同じサウンドノベルでも一風変わった作品が登場した。
従来、人の描写などは影表現のみで、実体をビジュアルにする事はなかったのだが、この「街」では、そうした影演出をなくし、全て実際の人間がグラフィック表示されるという手法を採った。この「街」がかなり好評で、その続編に期待する人も多かったが、実際に発売されたのが「428~封鎖された渋谷で~」という作品であった。
色褪せぬゲーム
この「428~封鎖された渋谷で~」も「街」と同様にに実写を多用した作品で、システムもほぼ同じようなタイトルとなっている。
「街」で搭載されたザッピングシステムという、複数人の主人公の行動を次々と切り替えながら、他の主人公のシナリオに影響を与えていき、最終的には全ての主人公のシナリオをハッピーエンドにするのが目的なゲームだが、「428~封鎖された渋谷で~」はさらにそれを進化させたシステムをもったゲームになっている。
とにかく読み進めていく毎にいろんな選択肢がと有情するのだが、その一つの選択肢が別の主人公の運命を変えていくので、システムとしては5分刻みの各主人公の行動を追っていくタイムチャートシステムを利用してゲームを進行させていく。
上手く説明するのが難しいシステムなのだが、小説を読んだりするのが好きな人は、結構のめり込めるタイトルではないかと思う。
私も結構気にしていたタイトルではあったのだが、今までずっと未プレイだったので、今回PS4版及びSteam版が発売されるという話が出た時に、移植でも最新機に受け継がれたのは幸いだったと思っていた。
忘れるにはもったいないタイトルなので、まだ未プレイな人はこの機会にプレイしてみても良いかも知れない。ま、私もその一人ではある。
PS4版か、Steam版か?
今回発売になる「428~封鎖された渋谷で~」は、PS4版とSteam版が発売される。
自分の環境としてどちらが主になるのか? という事を考えて、どちらを購入するかを決めれば良いのだが、正直、私が購入するとなるとかなり迷う事になる。
NieR:Automataの時は、結局PS4版とSteam版の両方を購入したので、どちらでもプレイできる環境にある。
では「428~封鎖された渋谷で~」はどうするか? と悩んでいるのだが、いろいろ調べたところ、Steam版では「サウンド周りにバグがありそう」な事例報告(ユーザーレビュー)がSteamの「428~封鎖された渋谷で~」公式ページにあった。
…まぁ、事例としてそういう事があるというのは分かったが、全て環境で再現しているものではなさそうで、環境依存である可能性も否定はできない。
だが、SteamはPCの構成が各自で異なるので、場合によってこのような問題が発生する事がある。
PS4版であれば、このような事はまず起きないのだが(起きたらそれこそ故障を疑う必要がある)、Steamという汎用プラットフォームでは起きる問題なので、一切の問題を容認できない人は大人しくPS4版を購入した方がいいだろう。
それでも…
稼働環境が人それぞれで異なる…という問題はあるものの、Steam版にも当然魅力はある。
Windowsが立ち上がっていれば、ゲーム専用機を起動させなくてもPS4と同等のゲームがプレイできる、という事である。
私のように、PCにそこそこの性能を持つビデオカードを搭載している場合で、しかもそのGPUパフォーマンスがPS4のGPU性能を超えている場合、Steam版でプレイした方がゲーム再生環境としてより綺麗かつ高解像度でプレイできる場合がある。
そうなると、PS4版でプレイするよりも、Steam版でプレイする方がより良い環境という事もあるわけで、そうなるとSteam版の価値はぐんと上がる事になる。
またゲーム配信をする場合、これも環境によって最適解が異なるのだが、激しいアクションゲームをプレイするのでなく、たとえば「428~封鎖された渋谷で~」のようなゲームの場合は、Steam版の方が配信しやすいという利点がある。
何しろ、キャプチャユニットを稼働させる必要が無いわけで、PC内の他ウィンドウを配信ソフトで読み込むだけで、配信が出来てしまう。
もちろん、稼働させるPCのCPUがマルチタスク能力に長けたコアを搭載していれば、それなりの処理能力を必要とするSteamゲームもそのまま配信できるはずだし、稼働させる機器を少なくするという意味では、利点が多い。
ただ、前述したように、環境によってはゲーム再生機器と配信機器を別にした方が良い場合もあるので、全てをWindows PCに纏めてしまう方が良いというワケでもないのだが、ゲームそのものの再生負荷が軽ければ、纏める方がメリットが多いので、Steam版を選択する意味が出てくる。
こうした、プレイスタイルや目的などによって、Steam版を選択する意味がある以上、無下にSteam版を拒絶する意味はないし、積極的に検討すべきだと思っている。
とりあえず、選択肢が多いというのは良い事であり、最終的に自分にとってメリットの多い製品を導入するのが良いだろう。
…あれ? 今回のBlogはそもそもサウンドノベルが好きだから「428~封鎖された渋谷で~」が評判いいよって話をしていたハズだが、まぁ、いいか(爆)