コレ、最初から通則を作っておけばよかっただけの話なんだけど…。
今更ながら呼称変更
Wi-Fi Allianceが10月3日に、無線LANの規格である“IEEE 802.11ax”および“IEEE 802.11ac”、“IEEE 802.11n”に対して、順に“Wi-Fi 6”、“Wi-Fi 5”、“Wi-Fi 4”という世代順に番号を付加した名称を与えると発表した。
要するに命名規則を改めるという事でもあるのだが、一応IEEE 802xという名称はIEEE、つまり電気工学・電子工学技術の学会で定められた規格名でもあるので、そちらをなくしての改名ではないようである。ちなみに「IEEE」は“アイ・トリプル・イー”と読む。
今回の命名規則の適用によって、名称が変わるだけでなく、OSなどで表示されるWi-Fiアイコンにも番号が付記され、どの規格で無線接続されているのかが分かるようになる。もちろんベンダー側が今後対応させていく必要があるが、そのように運用していく予定だとしている。
何を今更…
まぁ、こんな事を今更言っても仕方が無いのだが、最初から確立技術に対して連番を割り当てればよかっただけの話だったのだが、何故今までIEEEで定められた名称で運用してきたのだろうか?
Wi-Fi Allianceだって、立上げ時に一定の枠組みを定めて「IEEE 802a」とか「IEEE 802.11b」とか使い分けていたわけで、しかもWi-Fi黎明期はいろんな規格が立ち上がり始め、複数の規格が混在していく事は明らかにわかっていたはずである。
しかも、運用当初から「IEEE 802.11b」など正式名称ではなく「802.11b」とかIEEEを省略して使われる事が多かったわけで、それならWi-Fi Allianceで規格整理し、番号付与すればよかっただけの事である。
このあたり、実にいい加減というか、杜撰というか…これだけ広まった後に、今更のように連番にする方が、余計に混乱するというものである。
とりあえず、命名規則が変わるという事だが、今回変更となるのは“IEEE 802.11ax”、“IEEE 802.11ac”、“IEEE 802.11n”の3種のみで他は変わらない。
これも混乱を招く一因で、もう「a」も「b」も「g」も番号付与すればいいじゃないかと私などは思うのだが…。
とりあえず、今までWi-Fiはよく分からないといっていた人も、これを機会にちょっと無線接続の理解を深めていただき、番号が違う事で通信速度が違うんだな、など覚えて行ければよいのではないだろうか。