ショートカードではあるが省電力ではない?
MSIとGIGABYTEから
MSIから「RTX 2070 AERO ITX」というMini-ITXサイズに収まるGeForce RTX2070カードが発売予定されている。
カード長は17cmとMini-ITXサイズのケースの中にも収まるビデオカードで、2スロット仕様のものになる。ディスプレイ出力はおそらく4系統で、HDMI2端子&DisplayPort2端子の構成か、もしくはHDMI1端子&DisplayPort3端子になるのではないかと思われる。価格は予想で539ドルのようである。
そしてもう一つ、GIGABYTEからも同様のカードが発売されるようで、同じくカード長は17cm程度で2スロット仕様のようである。
こちらは出力は5系統のようで、DisplayPort 1.4×3、HDMI 2.0b×1、Virtul Link×1という構成のようである。価格はまだ未定だが、おそらくMSI製品と同等と考えられる。
VideoCardz
https://videocardz.com/newz/gigabyte-geforce-rtx-2070-mini-itx-pictured
小さくてもハイパワー
コノ手のビデオカードが登場する事で、小型PCでありながらハイパワーという製品が可能になる、というのはイツモのパターンである。
最近はMini-ITX用のケースでも大容量の電源を搭載し、小さくてもTDPの高いCPUをロードできるMini-ITXマザーボードも存在しているため、このような17cmサイズに収まるビデオカードがあれば非常に高性能なPCが構成できる。
ただ、そういう場合でも要注意なのが冷却パーツである。
小さいケースの中に熱源を押し込むわけだから、当然それらから発生する熱を処理できないと安定動作などできようはずもない。
そんな時は120mmサイズのラジエーターを持つ簡易水冷システムを利用したりするのも一つの手。今は全てのパーツにMini-ITXで構成できるものが用意されているので、上手く組み合わせればハイパワーなミニPCが可能になる。
ただ…小さくても実際に組んでみればわかるが価格は結構な額に到達する。そのあたりはパフォーマンスと価格のバランスに準じる、といったところ。実際、私が試算してみたところ、軽く20万円を超える構成になってしまったりする。まぁ…上手く構成すれば16万円前後にする事もできるかもしれないが。とりあえずコイツに高性能なパーツを組み込んでみたいなぁ…と思うが、予算を考えるとこういうのはまだまだ当分先の話になりそうである。
アレ、そういえばRadeon RX Vega56のショートカードの話もあったが、アレはどうなったんだろう?