NieR:Automataが世界累計350万本を達成。
廃退的世界が溢れる
ヨコオタロウ氏がディレクションするNieR:Automataが、PC・PS4・Xbox One合せたプラットフォームで全世界350万本出荷を記録した。これにはもちろんダウンロード版も含まれる。
また、PS4版では日本とアジア地域での累計出荷本数が11月の時点で100万本を超えたという。2017年2月に発売されてもまだ売れ続けるという、ある意味ロングラン作品となったNieR:Automataの勢いは、もう少し伸びそうな感じである。
私としてもPS4版のみならず、PC版(Steam)も持っていたりするので、おそらくこの本数の中には一人で複数本購入している人もいると考えられるが、発売当初はこの廃退的な世界観を持つ作品がココまでのタイトルになるなど、おそらく製作者であるヨコオ氏すら考えていなかったのではないかと思う。
プラチナゲームズ
おそらく、このNieR:Automataの快進撃は開発がプラチナゲームズだった事も大きく寄与しているものと思われる。
登場するキャラクターの魅力もさることながら、その魅力を大きく引き出す事が出来たのは、アクションを魅せる事に長けたプラチナゲームズの実力と私は思っている。
アクションを伴う作品は、プレイヤーが起こすアクションをどれだけ気持ちよく実現できるか、でその評価が大きく変わる。セガというゲームメーカーがゲーム全般に対して解像度や画面の美しさよりも動きに注力してゲーム制作をしていたという過去があるが、やはり体感するという事の重要さはアクション系ゲームの根本を支える部分だという事なのだろうと思う。
そういう意味で、NieR:Automataはアクションゲームの本質としての爽快感は十分に持ち合わせていただろうし、それに伴って他作品ではあまり見られない廃退的な世界観が上手くマッチした結果が、この販売本数に表れているのだろうと思う。
期待される続編
いわゆる続編となるかは別として、NieRシリーズとしての後継作を多くの人が望んでいるのではないかと思う。
もちろん私もその一人ではあるが、本作があまりにも良かったが故に、その続編は売れれば良いという感じで作って欲しくはないかな、と思っている。
商売なので、もちろん売れなければ意味はないとは思うが、折角の世界観なのでそれを上手く魅せる作品であって欲しいし、感じさせる作品であって欲しいと思う。
とまぁ、私の独りよがりな希望ではあるが、きっと私と同じように考えている人は多いだろうから、世界観を大切にできる環境で続編を期待したい。
まだ体験した事のない人は、ぜひ体験して欲しい。
ゲームとしてでなく、作品として…。