Radeon Settingが相変わらず変…。
AMDに乗り換えたのに
私は以前、NVIDIAのビデオカードを愛用していた。
Radeon 5800シリーズが全盛だった頃、私の周辺はAMD派ばかりでNVIDIAのビデオカードを使っている人は少なかった。
それもそのはず。
NVIDIAはあの忌まわしきFermi世代の真っ只中であり、ワットパフォーマンスはAMDビデオカードの方が圧倒的に良かったからだ。
Radeon 4800~5800は、当時圧倒的なワットパフォーマンスで人気のビデオカードだったが、私はそんな状況の中でもNVIDIAのビデオカードを使い続けていたほどであった。
しかし、そんなNVIDIAもPascal世代になりワットパフォーマンスはAMDビデオカードを圧倒し、その立場は逆転した。
NVIDIAを使い続けていた私からすると、ある意味、ようやく時代がやってきた、と喜ぶところではあるのだが、私はそんな中にあって、今度はNVIDIAを見限った。
理由はAMDの方がビデオカードの性能をあらゆる方向に広げていたからである。例えるならFluid Motionのような機能である。残念ながらNVIDIAにはそうした機能がユーザーに用意されていない。
それ故、私は時代の流れに逆行してAMDへと移り変わった。
だが、やはりAMDは以前の通り、ソフトウェアの安定性に欠けているという事そのものに違いはなかったのである。
更新したのに…
そんな私は現在Radeon RX Vega64を使用している。現時点での民生品最上位クラスである。
来月、Radeon VIIが発売されるとトップの座は明け渡す事になるが、それでもRadeonシリーズの中では性能は高いビデオカードである。
そのVega64を稼働させているのが、Radeon Settingというドライバソフトだが、現在最新版はAdrenaline 2019の19.1.1というバージョンなのだが、コイツが変な挙動を見せている。最新版にアップデートしているのに、何故か前のバージョンへと更新しろと言ってくるのである。画像ではちょっと見づらいかもしれないが、現在インストールしているのが19.1.1に対し、18.12.2を入れろと言ってくるのである。
この問題、実は一つ前のバージョンでも起きていて、今回の19.1.1ではこの問題を解決した、と言っていたのに私の環境では未だにこの問題が発生するのである。
…ホントに直したのかよ?(-_-;)
AMDのGPU
誤解を恐れずに言うが、AMDのGPUは私の理想とする方向性にあると言える。
単にグラフィック処理のみに特化するのでなく、GPGPUとしての処理能力を実装し、グラフィック処理以外にもその能力を利用する事ができる。
NVIDIAのGPUでももちろんそれは出来るだろうが、不思議とAMDのGPUの方がGPGPUでは性能が出ると言われている。
実際、NVIDIAはRTXでレイトレーシング性能を持たせたが、これはGPU以外に別のRTコアという演算器を実装しているからであり、さらにTensorコアを実装する事で深層学習を可能にさせている。
だが、AMDのGPUの場合、通常のGPUコアでその処理を少なくともNVIDIAのGPUよりは効率よく処理すると言われている。
AMDは現在、レイトレーシング性能をGPUに持たせる方向を検討しているという事だが、おそらく特別なコアを実装するのか、それともGPUのコア数を稼いで対応するかを検討していると私は見ている。
もし後者の方法で解決させようとしているのなら、レイトレーシングを使わない時はよりGPU性能が高い状態でグラフィック処理できる可能性がある。
Naviと呼ばれる次期アーキテクチャは、ミドルレンジ以下のレンジから発売する事になっているが、このNaviアーキテクチャの構造が次のAMDのハイエンドGPUの方向性を決めるのではないかと私は思っている。ひょっとしたら、ミドルレンジと言いながら実装するGPUコアが多数実装されていて、結果としてレイトレーシング機能も代替できてしまうものになっていたら…それはそれでNaviのハイエンド版が出てきたときかなり期待できるものになるように思える。
そういう意味で、2019~2020年のAMDはGPU方面もかなり面白くなる…と思っている。
…ま、私の希望的観測ではあるのだが(爆)
ただ、そうは言っても、AMDにはもっとGPUを安定的に動作させるドライバの安定性を向上させてもらいたいものである。
折角その理念や思想がスゴくても、問題を内包しているようでは本末転倒である。
とにかく、直したと言っている問題が一部解決していない。
この部分だけでも何とかしてくれ…(-_-;)