今年の乾燥は異常?
喉の調子が悪い
今年に入って、当Blogでも加湿器の話を何度かした。
購入したいなぁ、という気持ちで記事としたのだが、その後乾燥状態が続き、喉の調子が悪い状態になってしまった。特に起床時の喉の調子の悪さは異様で、この調子の悪さ故に目が覚めるなんて事態にまで発展してしまった。
結果、このままではどうにもならないと判断し、遂にどの加湿器が良いのかを吟味した。
以前のBlogにも、加湿器にはいろんな方式があるという話をした。
加熱式、送風式、超音波式、ハイブリッド加熱式、ハイブリッド送風式と5種類ほどに分けられるが、最も電力を喰うのが加熱式、その次がハイブリッド加熱式で、その他は消費電力は大した事はない。最も加湿できる方式はこの電力の消費とほぼ同じ結果になるのだが、唯一加湿能力が電力に比例しないのが超音波式であった。超音波式は水を強制振動させ、水蒸気化させるので、消費電力は小さいが気化能力は低くはないのである。
ただ、この超音波式の最大の弱点は除菌性能であり、そこさえ注意すれば扱いやすい性能とも言える。
このような特性から、今回購入すべき加湿器は「超音波式」がベストと判断した。
ま、価格も安いしね。
KWT-302WH
超音波式の加湿器と決めたなら、あとはどの加湿器を選択するか、という事たが、これまた安い加湿器から高い加湿器まで様々で、結果としてどの加湿器を購入するかで迷ってしまった。
安いモノで行けば、それこそ1,000円程度のものもあるし、高いモノであれば数万円というものもある。高いモノは機能は多いがやっている事そのものは安いモノと変わらない為、あとは便利機能をどこまで必要とするか? で判断するしかない。
結果として、タイマー機能と数段階の強弱が付けられればそれでいい、という結論に至った。というのも、部屋内の湿度を監視して加湿能力をコントロールするなんて機能を使う事もないと思ったからである。その機能を持つ製品を買うくらいなら、適度な温度計&湿度計を購入する方が無難である。
また、加湿能力で言えば、基本100mL/hも性能があれば十分とも言える。もちろん部屋の広さと構造にもよるが、1時間あたりの消費電力の低さ(超音波式の場合大体1円以下)を考えれば加湿しつづけて運用する事になるので、時間あたり100mL/hも加湿していれば概ね問題がない。多少足りなくても加湿器を置いていない乾燥し続ける環境から比べれば雲泥の差である。
そうした総合的な判断から、ドウシシャから発売されている「ピエリア KWT-302WH」という製品に落ち着いた。2.1Lの水タンクを持つ、最大270mL/hの能力を持つ製品である。木造住宅だと4.5畳の制約があるものの、最大性能が270mL/hもあるので、仮に倍の9畳で運用したとしてもその性能は135mL/hという事になる。性能の強弱は「強・中・弱」の3段階で運用でき、「中」であれば200mL/h、つまり9畳運用でも100mL/hで運用できる事になる。
また、大きさも高さは30cm程度にはなるが接地面積は40cm平方とそんなに場所もとらない。
適度な大きさに適度な性能。私としては最適ではないかと思う。
使ってみる
実際使ってみると、予想以上に気化蒸気が噴出する事がわかる。
弱運転でも目でハッキリ分かるくらいの蒸気が50cmほど立ち上る。まっすぐ真上の出るのはもう少し角度を付けてくれれば…と思う事もあるが、部屋全体に行き渡る事は間違いないので、問題視していない(湿気は乾燥している所へと拡散するので)。
また、KWT-302WHの動作時の静音性だが、Amazon.co.jpのレビューを見ると気になるという人がいるが、私の環境では全く無音に近い感じしかしない。
多少個体差もあるのかもしれないし、私の部屋ではPCが動いているのでその空冷ファンの音でかき消されているのかもしれない。とにかく静かであるとしか思えない。
ただ、水が給水されていない時の音だけばちょっとピーピーうるさいかもしれないが、それも許容値である。別に隣の家まで聞こえる音量ではないし、これをうるさいと言ったら、アラームにならないのではないかとすら思える。
唯一、コレは結構面倒かも…と思えるのが、その水の消費速度である。
流石に「中」性能で200mL/hの能力である。普通に計算しても5時間で1Lの水を消費する事になるわけで、一日中稼働させていれば日中に一度は給水したくなるほど消費する。
なのでこの給水タンクの小ささは気になる人は気になるかも知れないが、そもそも5時間で1L消費という事は2L消費するまでに10時間かかるわけで、普通と言えば普通である。
1日に一度の給水というのは、加湿器では当たり前の事なので私が気になったこの水の消費速度は、そもそも普通の事である。
問題の除菌
超音波式の最大の課題となるのが、除菌の問題である。
加熱式は加熱時に除菌できるので、タンク内に雑菌が繁殖したとしても気化する際には確実に除菌される。
が、超音波式は水に超音波振動しか与えないので雑菌が繁殖するとそれを抑制する術がない。なので基本的には1週間に一度くらいはタンクを水洗いする事が望ましいという事になる。また、この菌の問題でタンク内にぬめりが発生する事も考えられる。そうなれば直接水洗いするしか術がない。
なので、基本的には菌が繁殖しない事を考えるしかない。
そこで最初から検討しておきたいのが、除菌アイテムである。
私が購入したのは「加湿器の除菌タイム」という製品の液体タイプで、2Lの水に対して5mLをタンク内に入れて使用するタイプのものである。
こいつを2日に1度のペースでタンク内に投入し、運用する事で大凡問題がなくなるのではないかと思っているが、それでも週一の掃除は必要だろうと思っている。
ただ、どのような薬品でもそうだが、トラブル等は発生する。この製品を使ったからといって確実に除菌できるのかはわからない。
使う環境によってどのような菌が関与するかが変わるので、効果の善し悪しがあったりする。いろいろと使ってみて自分の環境の最適解を見つける事が必要かも知れない。
とりあえず、使えば良い、というものでもないので、手作業で掃除する事より効果的なものはないので、最悪掃除するのが一番の方法である。
とりあえず、今までに使ったことのない製品を使ってみたので、その効果の程は今後より明確になっていくと思う。
ファーストインプレッションとしては、悪くないものだと感じた。