ライセンス商品ではないから、グレー?
1,500円
初代ファミコンのようなデザインのファミコン互換機があきばお~零で販売されている。製品名は「プレイコンピュータミニ(KK-00563)」で、発売元はピーナッツ・クラブ。価格は税込1,500円というから激安である。
しかし、価格のワリに、ファミコンカセットがそのまま使用でき、本体だけでも30種類のオリジナルゲームを内蔵している。
唯一の欠点はといえば、ディスクシステムに対応していない、という事だが、そもそもディスクシステムのゲームもRAMカセット化できたし、その後ROMカセットで販売していたものもあるので、あまり気にならないだろうと思われる。
任天堂のライセンス商品ではないので、違法性の高い商品と思うが、堂々と発売されている事がまず驚きだし、流石に古いIPなので、任天堂も大騒ぎしていないだけなのかもしれない。
プレイコンピュータミニの映像出力はコンポジットビデオとモノラル音声RCAピンのみ。電源はUSBからの給電で、専用ケーブルが付属する。コントローラーは2個接続でき、そちらも付属するが、コントローラーもあくまでも互換機という感じのもので、ホンモノとは異なるデザインのものである。
中の基板が気になる
ファミコン互換機などが出ると、私はその基板の作りがどうなっているのかがかなり気になる。
というのは、プログラムの読み込みがどのような状態で読み込めるようになっているのかが気になるのである。
特に今回のプレイコンピュータミニは、内蔵ソフトが格納されている所があるので、場合によってはその内蔵ソフトが記録されているところをテコ入れしてやれば、別のゲームが読み出せるかもしれない可能性があったりする。
たとえば、内蔵ソフトが基板上でRAMによる実装だったとすると、そのRAMの書き換えで違うゲームを組み込んだりする事が可能になったりする(もちろんインデックスデータの書き換えが必要な場合もあるのでそれだけではダメという事もある)。
内蔵ゲームは、ほとんどの場合でイメージROM化されている事が多いので、こういった事が可能なのだが、SCEのPlayStation Classicではまさにこれと同じような形でUSBメモリからイメージデータをロードしてやることで他のタイトルを遊ぶことができた例もある。
廉価製品なので、おそらく中華製ではないかと思うが、案外こういう抜け穴的なものを用意しているケースもあるので、そうだったらちょっと違った遊び方ができるな、と。
元々グレー
ただ、このような使い方は限りなく黒に近いグレーな遊びなので(いや、黒だろw)、自己責任でやるしかない。
PlayStation Classicなどは公式が発売したマジコンとまで言われた製品で、このあたりがザルのような製品だったが、任天堂は強固なセキュリティを実践するメーカーだけに、ライセンス商品でないこのような製品に対してどのような縛りを考えているかはわからない。
ただ、やってはいけないという事とできてしまう事は違うので、私としてはできる可能性が見てみたい、というだけの事である。
私にはできないが、世の中ハードウェアの改造とかをやってしまう人がかなりいる。
そういう人たちは新製品をバラし、その内部構造を知る事で新たな使い方を見つけたり、より便利に使える改造を施したりする。
メーカーが意図しない事なので、当然保証はなくなるし、故障しても修理に出せなくなる事にもなるが、それでも可能性を追求する技術屋がいて、私的にはそういう技術屋にあこがれるところがある。
電気とか電子とかを理解できる人というのは、実にスゴイ人たちだと思う。
とりあえず、プレイコンピュータミニは価格も1,500円と安いので、手が出しやすいハードだと思う。
面白い使い方とかが発見されると良いのだが…ファミコンレベルじゃ、エミュレータで動かす方が現実的なのかも知れない。