三連ファンのうるさいヤツ。
19時に発売
AMDより急遽発売が発表されたRadeon VIIが遂に発売された。
世界的に同時発売という事なのか、本日の19時から発売という事で、当然ながら私はその発売に立ち会う事など出来ようはずもなく、当然ながら購入できる予算を手にしていたとしても、その場にいられなければ買う事もできないという、いつものパターンである。
早速、この発売に合せて有名どころではレビュー動画などが挙げられている。
ま、この2人の動画は定番ですな。
このレビューを見る限り、Radeon VIIは仮想敵をGeForce RTX2080としているようだが、その性能は数%下回るという状態のようである。
悲しいのは、4Kというメモリの容量が重要になってくるゲームであっても、何故かメモリが8GBしか搭載していない2080に性能で劣るものがあるというところ。根本的なところで、ドライバーが未成熟である、という結論で語られているが、そもそもドライバの成熟はまだまだ時間のかかる話である。ヘタすれば年単位の時間が必要な場合もあるのがAMDなので、現時点での性能比較は長期に渡ってそのまま変わらずという状況が続くのではないかと思われる。
Vega64比30%向上
仮想敵との比較では若干届いていないRadeon VIIだが、前世代のVega64と比較すると、全体的に約30%程度の性能向上になっているようである。
499ドルのVega64に対して699ドルのRadeon VIIなので、200ドル差で性能3割アップという感じなので、そこを高いと見るか安いと見るかで、Radeon VIIの価値が変わってくると言える。
正直言えば、私は価格設定は高いと思っている。性能比3割アップで200ドル差というのは、ハイエンドクラスの価格設定なら安い部類に入ると思うが、如何せん今回の性能向上は、ほぼ製造プロセスが7nmへと切り替わった事による省電力能力の向上により、前モデルと同等の消費電力へとする事で性能アップを実現した、というだけで、アーキテクチャ的に何も変わっていないという部分で価格的に安いというイメージが出てこない。
絶対的性能を数値だけで判断すればハイエンド製品として安く感じるかもしれないが、中身を知れば知るほど、その安さを感じなくなるというのが、Radeon VIIではないかと思う。
本来は高いはず
ただ、このRadeon VII、その性能対価格設定を考えると安っぽく感じるのだが、実は価格はバカみたいに高いと考えられるらしい。
というのは、数値演算モデルであり価格はバカみたいに高い製品である「Radeon Instinct MI50」とほぼ同じ構成を執っているのがRadeon VIIなので、その元となるコアは高価格モデルと同等のものを使用していると考えられる。しかも搭載しているHBM2はメモリとしては非常に高価であり、それを16GBも搭載している事も価格をつり上げる原因と言える。
なのでAMDとしては製造すれば製造するほど赤字になるというもののようなので、現時点でRadeon VIIは追加生産されないだろうという見方がされているようである。
つまり、今回手にしなかった私は、おそらく今後入手する事はできないだろうという事である。…そう聞くと、ちょっと欲しくなるのが悲しいところだが、どちらにしてもイメージとは打って変わって、実際には高コストモデルのようである。
それでこの性能って…AMDよ、もっとがんばってくれ(-_-;)
CPUは絶好調のAMDだが、GPUももう少しテコ入れして欲しいと考えているのは多分私だけではあるまい。
NVIDIAも徐々に7nmへと移行していくだろうから、単純なシュリンクだけで性能を維持できるのは、まさに今だけの話。
基本的なところでもう少し前に出ないと、現在研究を進めているIntelが第3のGPUメーカーとして台頭してきて、先行しているアドバンテージがなくなってしまう。
AMDにはそろそろ焦り初めてもらいたい所である。