19.2.3が公開された。
モバイルに対応
AMDから、Radeonの新ドライバ「Radeon Software Adrenaline 2019 Edition 19.2.3」が公開された。
今回のバージョンでは、Ryzen Mobile Processor with Radeon Vega Graphicsを新たにサポートし、従来バージョンである17.40と比較して最大17%の性能向上が図られた。
また、Radeon RX Vega64使用環境下における特定ソフトウェアにおいて、性能向上も実施されている他、一部のバグ修正、特定条件下でファンが長時間高回転を維持する不具合などについても修正が実施された。
このようなドライバーによる不具合修正などは、NVIDIAでも当然実施されるものだが、Radeonでも最近では結構な頻度でアップデートが実施され、最近のAMDも変わってきたな、と実感する事が多くなった。
今回はモバイル系のGPU内蔵Ryzenがサポートされた事が大きなポイントのようだが、これによっていよいよAthlon 240GEやRyzen5 2400Gなどで今まで以上にIntel製品に対して攻勢をかけるつもりなのかもしれない。
それはそれで活性化に繋がる行為なので、喜ばしい事である。
だが、私としてはフラッグシップたるRadeon VIIへの対応をもっと進めて欲しいという気持ちがある。
性能を活かすには
ソフトウェアにおける修正更新は喜ぶべきポイントだが、私としてはAMD製ドライバはまだまだ見直す余地があるものと思っていて、特にRadeon VIIに関してはまだまだ最適化できる余地を持っているの製品だと思っている。
特にメモリ周りの最適化や効率化は現時点でもまだ満足に働いていないのではないかとすら思えるところがあり、Radeon VIIなどは折角広大な16GBというメモリを搭載しているのだからそれを確実に使いこなせるような作りにしないと、性能向上に結び付かない事もありうるので、もっともっとソフトウェアに注力してほしいところがある。
AMD、というよりは前身でもあるATIもそうだったが、ハードウェアはスゴイのだが、それを使いこなすソフトウェアに問題があり、性能を生かし切れないという事があったりする。
実にもったいない話で、今回のRadeon VIIも、その持てるポテンシャルはまだまだあるように思えてならない。
この持てるポテンシャルを引き出すのがドライバの役目であり、統合ソフトウェアだと思うので、AMDにはさらなるドライバアップデートをお願いしたいところである。
まだ受付中
Radeon VIIだが…Amazon.co.jpでのPowerColor製は未だ予約受付中である。
納期に関しても、2月28日発売となっているので3月3日までの到着という注記も未だ変更なしになっている。
…コレ、ホントに信じていいんだろうな?(爆)
まぁ、信じるしかないのだが、もし信じるとしてまだRadeon VIIが欲しいという人は、ぜひAmazon.co.jpでPowerColor製を注文してみる事をお薦めしたい。
おそらく今週末に2ndロットが出回るのではないかと私的には予想しているのだが、Amazon.co.jpのPowerColor製の商品ページは、まさしくこの考えが正しい事を裏付けているようにも思える。
まぁ、私の予測でしかない話だが、2ndロットが出回ってある程度潤沢になるといいなぁ、と思っているのは、多分私だけではない、と信じたい。
GPUではマイニング以外でNVIDIAに惨敗つづけのAMDだが、ドライバの見直し等でぜひともNVIDIAに一矢報いる性能向上を見せてもらい耐ものである。
ま、限界はあると思うけどね(-_-;)