令和元年9月19日に発売。
エイプリルフールじゃない
セガゲームスが、メガドライブミニを令和元年9月19日に発売する事を4月1日に明確にした。
価格は2種設定されており、コントローラー1個を同梱した「メガドライブミニ」が6,980(税別)で、コントローラー2個を同梱した「メガドライブミニW」が8,980円(税別)である。
遊べるゲームが全部で40タイトル内蔵される予定だが、現時点では10タイトルのみが公開された。
スペースハリアーII、レッスルボール、レンタヒーロー、シャイニングフォース~神々の遺産~、ソニック・ザ・ヘッジホッグ2、ガンスターヒーローズ、バンパイアキラー、ぷよぷよ通、コミックスゾーン、魔導物語Iの10タイトルである。この他の30タイトルはまた別の機会に公開されるものと思われる。
セガフェス2019
また3月30~31日には、ベルサール秋葉原で「セガフェス2019」が開催され、そこではメガドライブミニのこぼれ話などが語られた。
もともと、昨年の発売予定でメガドライブミニの話は進行していたのだが、あまりの反響の大きさや世界中からの要望を受けた事により、当時の開発プロジェクトは一度白紙に戻したらしい。これによって、昨年内の発売は延期され、新たにプロジェクトを発動する事になるわけだが、それによっていろんな場所が練り込まれたようである。
ハードウェアとしても、リセットボタン、イヤフォンのボリューム端子スライダーも可動パーツで再現されており、手触りも本物に近くなるよう拘ったらしい。もちろんイヤフォン端子はイミテーションなので使用する事はできないのだが、他にもカートリッジの差し込み口のフタも開閉ギミックを持っているらしい。こちらもイミテーションなので、実際に他カートリッジを挿せるわけではない。
さらにオリジナルのメガドライブは右側面にも拡張スロットがあるのだが、メガドライブミニはこの右側面のスロットのフタも開けられるよう再現されている。残念ながら基板へのアクセスはできないが、形としても再現するという拘りが見て取れる。こうした本格志向は、パッケージにも活かされていて、コントローラー1個を同梱したモデルのパッケージは発売初期のパッケージデザインをそのまま再現している。
メニューBGMは…
メガドライブミニは40種のゲームタイトルが内蔵される為、起動すると統合メニューがまず表示されるという。
そこでタイトルを選択する事になるのだが、このメニューのBGMはあの古代祐三氏が担当しているようだ。
古代祐三氏がメガドライブのタイトルに関わったのは、おそらく氏がまだ独立して間もない頃と思われるが「スーパー忍」などを担当していた記憶がある。メガドライブが発売された1988年ごろは、FM音源のもっとも繁栄した時期でもあり、氏の活躍は方々で聴く事ができる話であった。
FM音源のもっとも繁栄した時期というのもよくわかる話で、この頃はまだタイトルを収録したメディアとしてCD-ROMが使われる前だったため、ゲームで使われる音声としてフルオーケストラがあり得ない時代だった。
なのでFM音源の活用がゲームBGMの鍵を握っていたのだから、古代祐三氏が話題になるのも無理のない時代だったと思える。
メガドライブミニは、まさにCD-ROM世代前の名機であり、時代的なものを考えれば、スーパーファミコンクラシックミニと同世代のハードになる。決してプレイステーションクラシックと同世代ではない。
とりあえず、発売は9月になるが、予約の開始はどうも近々に始まるらしい。
早々の内にケリをつけたい人は、各店舗で始まる予約に目を光らせておくのが良いだろう。