ASUSから本命ディスプレイが登場するようだ。
43型VAパネル
ASUSのゲーミングブランドである、R.O.G.ブランドから、43型の4Kモニタが発売される。
このモニタ、私が先日欲しいと言っていた高性能をそのまま詰め込んだ仕様のもので、ゲーミングブランドから発売される関係から、高速なリフレッシュレートを実現し、なおかつDisplayHDR 600規格に対応、しかもインターフェースもDisplayPort1.4、HDMI2.0をサポートするという、夢のような仕様になっている。型番は「XG438Q」で、パネル駆動方式はVAだが、応答速度は4ms、倍速補完フレーム機能はないものの120Hz駆動で、FreeSyncおよびFreeSync2 HDRに対応する。
4Kモニタなので、解像度は3840×2160ドットなので、我が家における環境ではちょっと置けそうもないのが残念な所だが、それでも私が欲しいと思っていた機能のほぼ全てを内包するシロモノである。
北米での想定価格は1,000ドルで、日本での発売も予定されているというから、国内販売価格が気になるところだが、とにかく高機能かつ高速なゲーミング4Kモニタという所がミソである。
個人的には今年のイチオシモニターといったところではないかと思う。
量子ドットモニタ
そして、このモニタは私的には「買い」のモニタではないものの、今後のモニタ界を牽引するであろう高性能モニタがASUSより発表された。
それが「量子ドット」技術を取り入れたモニタ「ROG SWIFT PG27UQX」である。
量子ドット技術とは、蛍光体として量子ドットを使用すると、ナノサイズの半導体結晶物質に入射してきた光をこの結晶物質にぶつけて衝突時に別の波長の光に変換する、という光の波長変換を量子力学レベルで行う技術で、結果として量子力学変換された波長を光学特性のみに着目して利用した技術である。
この量子ドット技術を使い、MiniLED技術を組合せ、高出力の窒化ガリウムに青色MiniLEDの青色の波長をぶつけ、それぞれの波長で緑や赤に変換してRGBの色を発光させるという、実に高度な技術を使ったものが、量子ドットモニタである。
今回ASUSより発表されたのは、27型のIPS液晶パネルで、解像度は4Kになる。バックライトLEDは2304基もあり、エリア駆動の分割数は576ブロックにも及ぶ。1ブロックに4基ものバックライトLEDを持つ為、輝度は非常に高く、DisplayHDR 1000にも対応するという。
また、再現できる色域も広く、情報非公開ながらAdobe RGBにも対応し、デザイナーやアーティストにも向いた製品だという。
価格は未定だが…おそらくかなり高額なものになるだろう。しかし、こうしたモニタが世に出てこない事には、より安定した製品が登場してこない。
発売したASUSの対応は賞賛すべきものと言えるだろう。
Computex 2019で発表されたモニタではあるが、そう遠くない内にこれらは市場に登場してくる。
PCがゲーミングPCとして高額化して行く中で、モニタもまた、同じように高額化している。高額化しても発売されるだけまだマシな話で、発売されない事には廉価モデルは登場しない。
先日はなかなか求めるものが発売されないという話をしたが、現時点ではまだ望みはあった、と言えるかも知れない。
私のイチオシは「XG438Q」だが、コレ…PCラックに載ってくれればいいんだけどなぁ…。