もうシステム的に古すぎて…。
12年の歴史に幕を下ろす
2007年にサービスを開始した、MHF-Z、正式名称「モンスターハンターフロンティアZ」が今年12月18日にサービス終了すると発表された。
メーカーによると「今後お客様にご満足のいただけるサービスを継続して提供することが困難である」という判断でサービス終了となったようだが、それもそのはず、モンスターハンターとしてはPS2のモンスターハンター2のシステムをベースにした仕組みで開発が続けられてきていたというのだから、古くて当たり前である。
今のモンスターハンター最新作は既にモンスターハンターワールドであり、こちらも基本オンラインサービスで稼働している為、事実上「モンスターハンターフロンティアZ」の立ち位置が微妙になってきていた、というのも、サービス終了につながった一因ではないかと私は見ている。
というか…同じプラットフォームでサービスを併行させる意味があるのだろうか?
まぁ…スクエニにしてもまだFF11はサービス継続中なので、同じプラットフォームにあるFF14と併行している意味で考えれば、全く不要という事はないのかもしれないが…サービスを統合するという手もあるのではないかと思う。
どっちにしても、「MHF-Z」はシステムとしては古すぎて、もう時代に合っていないという事実は変えようがないし、システムそのものを最近のものに変えるという大手術をするぐらいなら、モンスターハンターワールドをそのコンテンツの中核に持ってくるのが正しい判断だろうと思う。
私も過去にプレイ済み
MHF-Zだが、私もかつてプレイはしていた。
コレ、知人とか4人とかで集まってプレイするのがとても楽しいゲームだったので、そうした知人たちと遊んでいたのだが、気がつけば1人抜け、2人抜けと、結局私も辞めてしまった。
その後、私はいろんなオンラインゲームを経て現在のFF14に落ち着いているが、そもそもモンスターハンター系のオンラインゲームは、MMORPGと異なり、MORPGに分類されるものになり、一定の小さな限定的ネットワークの上でマルチプレイを行うシステムになっている。だから全く知らない人とマッチングできるようなシステムではないし、イマドキのオンラインゲームとしては結構厳しいシステムかもしれない。
ただ、限定的ネットワーク上でのプレイになるので、比較的ラグのない環境でプレイできるので、そういう意味ではアクション系でもぜんぜんラグを気にしなくて良いのがウリである。
おそらく、今のモンスターハンターワールドも同じだろうなとは思うが、その他のシステム的な部分にこれ以上の拡張を入れる事が難しいのだろう。基本設計はもう12年前のものだし、ここに無理をするよりは次のものに切り替えていく…そういう判断が行われたと思われる。
プレイしていた人からすると、今までつぎ込んできた資産をまるまる失うのは忍びないだろうから、こういう時、メーカーとしては何かしらの救済措置を採ってあげられると、喜ばれるのではないかと思う。
救済措置
MHF-Zには、MHWという今世代のシステムがあるのだから、そちらにユーザーを誘導するべく、何かしら引継要素を作ってユーザーをつなぎ止めるのも一つの方法だと思う。
たとえばMHF-Zで課金したアイテムに合せて、それに合せたMHW用のアイテムや装備を付与するとかである。
アカウントの紐付けが必要ではあるものの、そうした事ができれば上手く継続ユーザーを誘導できるだろうし、有効な手段ではないかと思う。
しかし、実際このような救済措置が採られる事はまずない。
オンラインゲームの最大の悩ましい部分は、まさにこのサービス終了に伴う今までの蓄積したものの喪失にある。
システムが古くなるので、何れはサービスは終了する。それは理解するが、積み上げてきたものを失う事をなるべくなくする方法をメーカーが考えてくれると、ユーザー側も長期に貢献するユーザーになるように思えてならない。
オンライン系のゲームは、今までこうした恩恵を用意した例がホントにないので、そろそろどこかのメーカーがそうした事を初めてくれる事を期待したいところである。
サービス終了までのスケジュールも公開され、あと半年ほどはプレイは続行できる。
ゲーム内イベントも更新されるという事なので、プレイしている人はそうしたイベントで今までの思い出を振り返るのもよいのではないかと思う。
…FF14も、こういう時がくるんだろうな(-_-;)