今年の購入予算計画は実はまだ未設定だったりする。
不確定要素
毎年、大凡の物品購入予算計画をザックリと立てるのだが、実は今年は立てていない。
理由は不確定要素が多すぎた為である。
大体、年に1回はそれなりの価格の欲しいものを購入する為、その年に使える大型予算を決めるのだが、今年はその欲しいものが本当に出るのか、また出たとしてそれが最終的に欲しいと思えるスペックに達しているのか、などの要素が曖昧で、購入する、という明確な計画にならない予想が当初よりあった。しかも、今年は年初に「Radeon VII」という、不確定要素の塊のような特別会計をしてしまった事もあり、購入計画は当初より荒れ模様。そんなワケで、結局は計画が全く立てられないまま、現在に至っている。
今のメインPCは今年の12月で丸二年が経過する。
IntelのCore i7-8700Kを中核としたPCを組み上げ、その性能にはまだまだ困る事など何もないのだが、世間の流れは異様に早く、巷では8コアが当たり前のような顔をして闊歩している時代となった。
しかも第3世代RyzenではPCIe4.0という新たな接続チャネルまで登場したのだから、プラットフォームを見直すという手もここに来て出てきた。
まさに不確定要素だらけである。
また、液晶モニタも気になるところ。
今現在使っているウルトラワイド液晶は、色再現でいうとまだ8bit情報しか扱えていない。せめて10bit、広色域まで目指すならその上、というのが理想だが、もともと私が求める液晶パネルのスペックが高いせいもあって、製品そのものが絞れない。
しかも、今は日韓の経済連携が実に良くない。おそらく韓国製パネルを使用しているモデルは部材の高騰から価格引き上げ、と言う流れは避けようがない事態になるだろう。
となると、これもまた購入する時期などは全く計画が立てられない事になる。
予想外だったRyzen
実は、ココだけの話、私としては第3世代Ryzenはもっと挑戦的になると思っていた。
というのは、Ryzen9 3900Xは元より、Ryzen7 3800Xは16コアになると思っていたのである。
当初、AMDから流れてくる話では、7nmプロセスの製造は順調というものだった。今にして思えば、おそらくこれは株主に向けたリップサービスだったのではないかとすら思えるのだが、現在最上位とされるRyzen9 3900Xは、実はRyzen5 3600X用のチップを2つ、チップレットとして連結して1パッケージ化したCPUである。つまり、6コアチップを2つ載せているというわけである。
これは8コアチップの歩留りがあまり良くない為、2コア潰した6コアチップの生産歩留りに頼っている証である。
当然、2コア潰れていても製品化できるので、6コアチップは8コアチップよりもチップ単価は安い。6コアの3600Xは249ドルチップ、それを2個、つまり3900Xは499ドルという価格になる。
だが、これがもし現在の歩留りのままなら、8コアチップを2個、つまり3800Xの価格399ドルを2個載せるので800ドルという価格になる。仮に動作クロックの遅い3700Xを2個つ買ったとしても、330ドルの2倍、660ドルという事になる。
現時点で予想されている3950Xの価格は749ドルであるため、おそらく性能的には3700Xと3800Xの中間にあるぐらいのものを2個搭載すると予想される。それでも日本円にすれば消費税込みで8~9万円程度と予想されるので、Intelの同種製品から比べれば安価かもしれないが、決して安い製品とは言えないレベルである。
今年は該当外か
というわけで、メインPCの更新の一部製品に予算を投入という事も、当初の予定が大幅に狂った事でその様相が見えなくなっている。
第3世代Ryzenに突入するという道が全くないわけではないが、現在は生産歩留りの関係から良いタイミングとは言いにくい。
また、今の予定でいくとRDNAアーキテクチャのハイエンドRadeon製品も、今年に出てくる可能性が見えない。
また、PC以外で言えば私の欲する液晶モニタがまず発売されるかもわからない。
そろそろHDRの世界に突入したいのだが、目的の解像度を持つ製品が出てこない事には検討のしようもない。
その他、周辺機器となると必要かも知れないレベルのものはいくつかあるが、本当に必要かの検討を始めれば、おそらく必要でないという判断になりそうな感じ。
…何だ、今必要なものってそんなにないじゃん(爆)
と言うわけで、今年は最初が特別会計から始まった関係から、最後まで計画購入するものはないかもしれない。
他、消費予算として車検もあるが、これはもう3年前の計画で先払いしている金額がある程度あるため、特別に予算組みしなくてもいいものになってしまっているし…。
何だかんだといろいろ考えて見たが、今年は平和な時間が過ぎるようである。
ともすれば来年は…大量消費の年になるやもしれぬ(-_-;)