IGZO液晶供給の謎。
ハイエンドモデル?
任天堂が「Nintendo Switch Lite」を発売し、その後バッテリー駆動時間を延長した新モデルの「Nintendo Switch」を発売する事は既に周知されている事である。
だが、ここにきて不思議な情報が流れてきた。
Wall Street Journalが8月7日に発表した記事によると、シャープがIGZO液晶パネルをNintendo Switch新型モデルに供給する、というのである。
IGZO液晶といえば、高精細液晶の代名詞のようなハイエンド液晶だが、ここでいうNintendo Switch新型モデルというのが、どれを指すのかがわからない。
発表された時期を考えると、バッテリー駆動時間を延長した新モデルに搭載する可能性も考えられなくはないが、もう一つの可能性として浮上するのが、上位モデルの存在である。
任天堂は、バッテリー駆動時間を延長したモデルの投入時期を8月下旬から順次発売としか公表していない。なので、一斉に数を揃えて新型投入という事をする必要が無いので、もしこのIGZO液晶をこのバッテリー駆動時間を延長した新モデルに投入するのであれば、今回のWall Street Journalの情報は、単純に新モデルに搭載される液晶供給の話という事になる。
だが、以前からNintendo Switchに関しては、上位モデルの噂が出ていたし、何よりプラットフォームのライフサイクルの延長を考えるとなると、どうしても上位モデルの存在は完全に否定できない。
このIGZO液晶は何に使われるものになるのだろうか?
個人的観測
私は今回のWall Street Journalが発表したIGZO液晶の使われ方としては、8月下旬から随時販売される、バッテリー駆動時間を延長した新モデルに使われるのではないかと予想している。
おそらく、今度の新モデルは、単純にプロセッサの更新だけでバッテリー駆動時間の延長をするのではなく、液晶の消費電力を下げる事で実現する事を任天堂が考えているのではないかと思っている。
価格については、プロセッサのサイズシュリンクの影響で多少コストが下がった分をIGZO液晶に当てて、Nintendo Switch自体を従来と価格据置としたのではないだろうか。
そもそも、あれだけの駆動時間延長はプロセッサ変更だけでは実現は無理だと考える。
IGZO液晶は、解像度が同じなら従来のアモルファスシリコンを使った液晶よりも消費電力を低くする事ができる事は、当初から言われていた事である。
新モデルの特徴を考えると、何となく今回のIGZO液晶供給の話は、新モデルに採用する為のように思えてならない。
まぁ、上位モデルの存在を完全に否定するわけではないが、任天堂がそうやすやすとプラットフォームを拡張する事は考えにくい。
そもそも、任天堂がよく言う横井軍平氏の「枯れた技術の水平思考」を考えるなら、任天堂からPS4 Proのような個体が出てくる事の方が考えにくいのではないだろうか。
とにかくこの話は、Nintendo Switchの新モデルが登場してみない事にはわからない。
もし新モデルがIGZO液晶搭載でなかったら、上位モデルの可能性は大いにありうる。IGZO液晶を搭載していれば、消費電力を下げる為にIGZO液晶に切り替えた、となるだろう。
結果からでないと判断ができないのは何とも「もやもや」する話だが、そもそもなかなかリークしない話でもあるので、今は結果待ちでいくしかない。