2020年末にPlayStation5、登場。
正式名称が決まった
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下SIEと略)は、次期PlayStationの名称が「PlayStation5」となる事を発表し、その登場時期は2020年の年末商戦期となる事を明確にした。
今までにあまりない発表だけに、何故このような発表を行ったのか、かなり疑問に感じるところがあるのだが、その思惑は公式のPlayStation.Blogに書かれている。
PlayStation.Blog
https://www.jp.playstation.com/blog/detail/9046/20191008-ps.html
SIEが公表したスペックを簡単に説明すると、PlayStation5は以下のようなハードウェア概要となる。
・超高速アクセス可能なカスタムSSDを搭載
・AMD製カスタムチップを搭載
・CPU:x86-64のAMD製Zen2アーキテクチャ、8コア16スレッド
・GPU:AMD Radeon RDNAアーキテクチャベース、レイトレーシング対応
・3Dオーディオ処理専用ユニットを搭載
・ゲームにおいて8K解像度出力まで対応
・PlayStation4タイトルとの互換性実現に向けた設計
・PlayStation VR対応
・コントローラーはハプティック技術搭載、L2・R2ボタンに抵抗力を感じるトリガー採用
・物理メディアとしてUltra HD Blu-rayを採用
・物理メディアはゲームディスクとしては100GBの容量
PCで考えると、CPUはRyzen7 3700クラスを搭載し、GPUは8K出力を考えるとRadeon RX 5700にレイトレーシング機能を搭載したもの、という感じだろうか(GPUはもっと高性能かもしれない)。
一体これを幾らで発売するというのか?
スペックを見ると、その価格が非常に気になる所である。
気になるのは互換性
個人的に気になるところは沢山あるのだが、一番気になるのはその互換性である。
PS4では基本的に従来の機種をすべて切り、PlayStation Nowに一任したところがある。
だが、PS5はその基本的にアーキテクチャはx86であり、この部分においてはPS4と何ら変わらない。
違いがあるのは、その搭載するメモリだろうし、PS5はさらにカスタムSSDを搭載する事で、メモリアクセスの手順がPS4と異なっている可能性がある。
カスタムSSDの詳細がわからないので何とも言えないが、ひょっとしたらIntelのOptane Memory技術を使っているのかも知れないし、或いはそれに類する技術が採用されているのかもしれない。
正直、今のPCもそうだが、プロセッサの処理性能よりも大きな問題なのはメモリアクセス速度であり、この部分を解決する事で処理は相当に向上すると言われている。
もし、そうした最新のメモリアクセス性能をPS5に与えた場合、PS4のソフトを走らせた場合に、上手くメモリアクセスできない可能性がある。もちろん、それを解決する為の設計を行っているだろうから、可能な限り互換性は維持してくるだろうと思うが、タイトルのいくつかは互換性に難がある可能性もあるかもしれない。
PS4のタイトルをPlayStation Nowで処理するよりは、ローカルで対応した方が再現性も高いだろうし、ネットワーク的にも負荷が小さいので、できれば高い互換性を見せてもらいたいものである。
2020年の年末なので、まだ1年以上も先の話ではあるが、ライバルのXbox陣営が何も言わない中、このようなハードウェア構成を公開するという今までにない事をやったSIEの思惑はどこにあるのだろうか?
個人的には、もうココまで来るとXbox系とPS系は性能的にはもう違いがないレベルに来ていると思うが…さてMicrosoftはどのような手で出てくるのだろうか?
気になる所である。