メッシュWi-FiのルーターがGoogleより近日発売。
Google Wi-Fiの後継機
Googleから、メッシュWi-Fi対応のルーター&拡張ポイントがセットになった「Google Nest WiFi」という製品が近日発売される事が発表された。
元々は、Androidスマートフォン「Pixel 4」やホームアシスタント製品である「Google Nest Hub」の発表がメインだったのだが、その発表の中で新製品として「Google Nest WiFi」が紹介された。
「Google Nest WiFi」の価格は31,900円(税込)で、ルーター、拡張ポイントの各単体販売も行うとしている。
メッシュWi-Fiは現在「IEEE802.11s」というメッシュWi-Fiの規格に準じた製品で「IEEE802.11k/11v」のローミングをサポートしている。前機種のGoogle Wi-Fiと異なるのは、機器がルーターと拡張ポイントに分かれている事で、ルーターは単体動作可能だが、拡張ポイントは単純にポイントを追加して無線連携させる事でメッシュWi-Fiにより電波範囲を拡張する為に使われる。
スマートスピーカー
この「Google Nest WiFi」の拡張ポイントには、Googleアシスタント対応のスマートスピーカー機能が内蔵されている。
音楽配信サービスの再生操作や実際の再生、ネットワーク家電の操作などを音声で行う事ができるようになっている。
スマートスピーカーとしては40mmのドライバーを内蔵し、音声入力をミュートする為のSwitch、静電容量式タッチセンサーを搭載している。また本体底面にはリング状のランプが内蔵されていて、この色で音声入力状態がわかる様になっている。
通信規格としては、IEEE801.11ac/n/a/g/bに対応していて、ルーター、拡張ポイント共に5GHz/2.4GHz帯のデュアルバンドが利用できる。
但し、ルーターは5GHz帯で4×4、2.4GHz帯が2×2のMU-MIMOに対応するAC2200になるが、拡張ポイントは5GHz帯、2.4GHz帯共に2×2 MU-MIMOに対応するAC1200となる。
有線LANポートはルーターにのみ装備され、ギガビット対応のWANx1、LANx1を底面に装備している。
メッシュWi-Fiは使えるのか?
正直、一般家庭でメッシュWi-Fiが必要かというと、実は結構微妙かもしれない。
通常の無線LAN環境でも一般家庭なら家まるごと通信範囲に収まるケースがほとんどだからだ。
だが、マンション住まいであるとか、自宅母材が鉄骨によって構成されている家では、普通のWi-Fiだけだと、電波が届かないケースがある。
その場合、何かしらで電波を強化するか、そもそも有線にするかという事を考えねばならないのだが、そういう時にメッシュWi-Fiだと電波が繋がる可能性がある。
通常の木造2階建てレベルの家であれば、あえてメッシュWi-Fiにするまでではないかもしれないが、それでも家のどこにいても確実に、かつ安定して繋げたい、という人であれば、メッシュWi-Fiを検討しても良いかもしれない。
スマートスピーカーをついでに使ってみたいという人にも良いかも知れない。もちろんその場合には拡張ポイントだけでなく、ホームスピーカー等も追加してやらないといけないかもしれないが。
どちらにしても、ネットワーク周りを強化したい人などは、ちょっと調べて見るのもアリかもしれない。
Google Nest WiFi
https://store.google.com/jp/product/nest_wifi