2020年には64コアも登場と予告。
ついに発売
AMDがついに第3世代Ryzen Threadripperを発売開始した。
24コアの3960Xと、32コアの3970Xが登場したワケだが、その価格は164,800円、233,800円と、相変わらずハイエンドな価格設定ではある。もちろん、この価格自体は絶対価格は高いが相対価格では安いわけで、対Intel製品としてはベストな製品と言える。
既にテクニカルサイトではベンチマーク等のレビューが行われているので、その性能はそちらで確認して戴きたい。
個人的には、今回の第3世代Threadripperは、ゲーム用途というよりはクリエイティブ用途の製品かな、と思っている。
というのは、ゲームでここまでマルチスレッドが必要なものがない、という事と、シングルスレッド性能も高いがクロックがRyzen9やRyzen7の方が高い為、結局ゲーム用途では通常のRyzenの方が速くなる、という傾向が出ているためだ。
ただ、最近はゲームを配信したりする事を同時に行っている人もいるので、マルチチャンネルで配信しながらゲームも稼働させる、といった用途では、性能に余裕を持たせられる分、有利に働くかもしれない。
impress PC Watch レビュー
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1220493.html
消費電力と発熱
今回の第3世代Threadripperは、傾向として実にアグレッシブなマルチコアではないかと思う。
非常に高い確率でCPU使用率が引き上げられ、高クロックで動作する傾向にあり、その分消費電力と発熱は従来のThreadripperを確実に超えてくる。
つまり、それだけ性能では従来製品を超えてくるという事を意味する。もともとZen2はIPCも高いが、高クロックを実現している事でより性能が出るようになった。この辺りは、ハイエンド製品を求めている人にとっては嬉しい話ではないかと思う。この辺りの人になると、消費電力を抑えて性能が伸び悩むより、消費電力が上がっても性能が伸びる傾向を受け入れる人が多いと思う。もちろん、限度はあるが、そういう傾向の第3世代Threadripperは、この傾向だけでも導入、もしくは買替えの意味が出てくると思う。
一般人には手が出しにくい製品ではあると思う。
だが、この第3世代Threadripperの性能動向は、ズバリ第3世代Ryzenの傾向とも同じなわけで、高性能なゲームPCを考えている人にはRyzen9やRyzen7は選択肢たりうる製品である事が間違いない事はわかると思う。
ただ、IntelのCore i9-9900KSなどもクロックが高い事でゲームでは有利である事実は変わらない。
まずはPCに何をさせるのか? というところをハッキリさせて、最適なコアを選択した方がよいだろう。