今だからのスペックとは?
何はともあれルーター
先日「ひかり電話、解約か?」という記事を書いた時に、ひかり電話を契約していた場合、下り1Gbpsの速度がでるのか? という疑問を提起した。
実際NTTに確認したわけではないのだが、最近のひかり電話対応ルーターやホームゲートウェイでは、どうも下り1Gbpsを達成できそうだという情報をキャッチした。
なので無理矢理ひかり電話を解約しなくても何とかなりそうな事はわかったのだが、間に中継機器としてひかり電話対応ルーターを入れなければならない事は間違いがないようで、結果として通信回線速度に影響が出てしまう可能性が否定できない事も判明した。
なので、使っていないのならこの際ひかり電話はやりは解約した方がいい、という結論になりそうである。ま、月々500円とは言え、ムダになっている事は間違いないので、解約する事でその分も安くできそうな感じではある。
で、問題はひかり電話を解約しようがしまいが、やはりルーターは買替えた方が良い、もしくはレンタルするルーターを変えた方がよい事は間違いのない話になるわけで、その後、乗り換えるルーターは何が良いかをずっと考えている。
私は今までNECのAtermシリーズを使ってきているのだが、ここ最近はどうもAtermの評判が宜しくない。
無線LANがすぐに途切れるという報告が随所で聞かれるのである。
私は無線LANは補助的なものとしてしか使っていないので、あまり重要なものとして捉えていないのだが、最近無線LANで接続する機器が多い事は間違いがなく、ここに問題があるというのは、よろしくない、という結論に至らざるを得ない。
無線LANが途切れるが何なのかはまだ詳しくは調べていないが、最近の動向などを見て回ると、そろそろAtermから離れてみても良いかも知れない、と思い始めた。
そして、今までの通信環境設備の流れを見てみると、一度セットした機器を数年にわたって交換もせず、使いづける傾向がある事から、今後回線がいろいろと進化した時にもある程度対応できるルーターの方が良いのではないか? という思いが出てきた。
実際、今のルーターを使い続けて、そろそろ10年近くになる。それだけの長期に渡って見直さないのだから、今回の見直し後も長期にわたってルーターを使い続ける事は間違いない。
そこで、今の環境で必要なスペックに合せて、今後数年間を先取りしたスペックが必要と判断した。
先取りスペック
では先取りしたスペックとはどういったものか?
具体的には、有線では10Gbpsを視野に入れ、無線ではWi-Fi6を視野に入れるような感じである。
NURO光は、最大10Gbpsの光回線プランだが、10Gbpsで通信できるエリアは相当に限られる。しかし2.5GHzの通信エリアは結構広く、拡大傾向にある。
私の地域はそもそもNURO光の提供範囲ですらないが、今後通信速度がいかなる形であっても上昇する可能性は考えらられるワケで、それならば今のウチから10Gbpsは視野に入れておいた方がよい、というのは間違いのない製品選びの方針になりそうである。
無線LANは、具体的には受ける側の機器が複数のチャンネルで通信する機能を内包しない事には速度が上昇する事はないので、有線よりはその進化は緩やかになる可能性はある。
しかし、スマホは3年に一度くらいの頻度で買替える可能性がある事を考えると、それらはカンタンに対応していく可能性がある。
なので最近規格が確定したWi-Fi6は検討しなければならないだろうし、とりあえずそこさえ押さえておけば困る事はないと考えた。
で、これらの条件を満たす事のできる製品があるのか? といろいろ調べて見たら、やはり有線10GbpsのWAN対応機器というのはほぼ見かけない。正確に言うと一つ見つけたのだが、これを選択すべきかどうか、実に悩ましい。
その見つけたルーターというのが、先日も「あのルーター」として紹介した、Buffaloの「WXR-5950AX12」という機器。
正直、これしか選択肢が見当たらなかったのである。
しかもこの「WXR-5950AX12」は、Wi-Fi6にも対応した最新ルーターでもある。
現時点で考えられる最強の無線LANルーターと言えるかもしれない。
IPv6を視野に入れる
価格的には3万円を超えるルーターなので、普通の人からすれば正気の沙汰ではない、と思われるかもしれないが、YAMAHAのルーター「RTX830」とかは普通に4万円以上したりするので、性能で考えると「WXR-5950AX12」は安い方とも言える。
結局のところ、有線で10Gbpsの対応を検討するかしないかで、選択肢が変わるのだが「WXR-5950AX12」の良い所は、初期のファームウェアでOCNバーチャルコネクトに対応しているので、私の契約プロバイダDTIが提供しているIPv6サービスに完全対応しているという強みもある。
そうした総合面で考えると、購入機器は「WXR-5950AX12)」が最適なのかもしれない。
特に、速度を出そうと考えると、IPv6、しかも方式としてIPoEによる接続は、ここのところのトレンドでもある。
プロバイダで提供スタイルが異なったりするので、製品的に何を選べば良いかは各自で調べて貰うしかないのだが、少なくともDTIは現時点でIPoE接続を頼むと、OCNバーチャルコネクトによる接続となるため、これに対応したルーターが必須となる。
なので私が今まで使っていたAtermシリーズの最上級機種「Aterm WG2600HP3」も対応しているだろう、と調べてみたら、不思議な事にまだOCNバーチャルコネクト対応になっていなかったのである。何故かその下位機種になる「Aterm WG1200HS3」は対応しているようだが…何故上位機種は未対応なのかが今一つわからない。
というわけで、いろいろ調べて行くと、いよいよもって「WXR-5950AX12」以外の選択肢が見当たらなくなってきて、これはもうコイツを選ぶしかないのかな? と思い始めている。
とりあえず、「WXR-5950AX12」を購入するコトを前提としたとしても、まずは実機を見てみたい。
そう考え、12月30日に東京に出る予定があるので、その時に実機を見てきたいと思っている。
なんかもう、調べれば調べるほどわからない事が浮上し、また導入すべきハードウェアが見えなくなっている。もう少し情報は収集しないといけないのかもしれない。