不具合も相変わらずの現メインPCだからこそ考える。
次はどんなケースか?
現メインPCが不調なのは今まで何度かBlogにも記事にしてきた。
不具合といっても頻発する問題でもないので、現在は騙し騙し使っているわけだが、性能的にもさらに上を狙って行く必要もあるだろうし、何より今年年末に控えているPS5の性能よりも上に行きたいという希望もある。
そう考えると、もう8コア16スレッドでも当たり前な時代であり、さらにその上を狙って行く時代に到達したかな、とも思う。
その結論から考えると、次期メインPCは最低でも12コア/24スレッドより上の領域に突入するだろうし、長期的視野に思いを馳せるなら16コア32スレッドというのも、あながち無視できない環境なのかな、と思う。
恐ろしい時代である。
そんなマルチコアな時代の次期メインPCは、それだけの性能を詰め込むにあたってやはりケースは冷却性能を無視する事ができない。
効率良く冷やせるPCケースを採用しないと、その高性能な環境を維持する事が難しい。
というわけで、最低でも簡易水冷システムを内蔵できるPCケースでないとマズイわけで、できればその状況でいろんなレイアウト構成を取れるのが望ましい。
また、自作ならではのデザインも求めたいところ。現メインPCは、そういうデザインという方向性でAntecのP110 Silentをセレクトした。
そんな、アレもコレもと要求できるPCケースがあるのか? となると、探すと案外見当たらない。
いや、性能要求だけを追求すればあるにはある。が、問題は自分の好みのデザイン性に対して及第点を出せるものが少ないのである。
その中で、数世代にわたって私がデザインとして受け入れる事ができるケースが存在する。
Fractal Designの「Define」シリーズである。
遂に7世代目
そのFractal DesignのDefineシリーズに新作が登場した。
「Define 7」と命名されたその7代目は、外装色と内装色、サイドパネルの透過性で全9シリーズが用意された。
最近は、サイドパネルにガラスパネルを採用して中が見える仕様のPCケースが流行りだが、Define 7はそのサイドパネルもクリアガラスだけでなく、スモークガラスを選べるようにしてバリエーションを増やしている。
私が次に作るメインPCは、サイドパネルがガラス製でも良いかな、と思っていたので、そういう意味ではDefine 7は選びやすいと言える。
今回の7代目は、簡易水冷システムをあらゆる方式で組み込みやすくしている面があり、天板に120~420mmのラジエーターが装着できるようになっている。ただ、フロント5インチベイを使用する場合は、最大240mmまでのラジエーターに限定されるのだが、それでも併用できるというのは選択肢が広くとれる要因の一つになる。
また、ケーブルマネジメントに関してもシリーズ随一の自由度があり、マザーボード背面下からあらゆる位置でケーブルを引き回す事ができる。ケーブルの固定に関しても結束バンドの固定ができるフックが多数用意されていて、綺麗に纏める事も容易になっている。
流石7代目ともなると、この辺りに抜かりがない。
最大10基のストレージ
Define 7は最大10台のストレージを内蔵する事が可能な構造になっている。
この10基を内蔵可能なのは「ストレージレイアウト」と呼ばれるパターンの時で、ケース内に本格水冷のリザーバー等を設置する場合は「オープンレイアウト」と言う、もっとケース内を広くできるレイアウトをとる事ができる。
最近はストレージのいくつかをNVMe M.2ストレージを使用する事が多いので、オープンレイアウトでも困る事はないと思うが、3.5インチHDDを多数搭載したいといった要望がある場合はストレージレイアウトの構成にして内蔵してしまうという手をとる事ができる。
私もかつてはPCケース内に多数の3.5インチHDDを内蔵していたが、最近は外付けのUSBユニットで拡張している。
一番良いのはNASにしてしまう方法なのだが、NASは価格的に高くなってしまうので、自分の許容コストに見合ったスタイルにする事になるわけだが、できれば中に入れるのではなく、外にストレージを準備した方が良い、という事だけ言っておく。
…一番良いのはクラウドサービスかもしれないが。
オススメできるケース
私からするとFractal Designの「Define」シリーズは、オススメできるPCケースである。
デザイン性だけでなく、その有用性を考えても、自作して困るという事がほとんどないケースである。
他にもいろんなケースもあるし、もっとデザイン性に優れたケースも存在するが、重い電源ユニットをケース下部に格納しつつ、ここまで使い勝手を求めたケースはそうそうないと思う。
昨今は小さく作るのが流行りではあるが、PCそのものが高性能化しているので、できれば一台で全ての処理を可能にするPCにしたいと思えば、拡張性は確保したいところ。
そういった側面で考えても、価格は税込で25,300~27,500円とちょっと割高だが、「Define 7」はオススメできるPCケースではないかと思う。
参考にされたし。