やはりHDCP問題か?
HDCP 2.2
先日、HDMIの見直しをしたという記事を書いたが、その後も解決策が見えず、その問題解決の模索を続けていたのだが、ようやくその問題の根底にある原因が見えてきた感じである。
まだ確実にそうだ、という事ではないのだが、概ね「HDCP 2.2問題」と考えられる事が見えてきた。
PS4は4K HDR出力が可能なので、HDCPのバージョンが2.2になるのだが、私は今までフルHD環境で機材を揃えている関係から、HDCP 1.4で運用できる環境を作ってきた。
しかし、今までPS4 ProでもフルHD映像しか表示しなかったので、問題はなかったのだが、PS4のファームウェアアップデートのどこかのタイミングで、この辺りの仕様が変更になった可能性があり、どうもHDCP 1.4ではなく、HDCP 2.2環境で接続されているような感じがしてきた。
実際、受ける側のモニタはHDCP 2.2対応でもないし、途中入り込んでいるスプリッターもHDCP 1.4対応なので、そこでHDCP 2.2の信号が遮断されて映像が出力されないという問題のようである。
そこで、PS4の出力設定を1080p、HDRを「切」にしてみたのだが、何故か勝手に「自動」という設定に切り替わり、手動で選ぶことができない事が判明した。
また、PS4の出力設定で「HDCPを無効にする」という設定をONにしたところ、キャプチャユニットでPS4の映像を捉える事ができたので、今までの問題の根底はHDCP信号に由来するもの、という事が明確になってきた。
対応スプリッター
となると、どうしてもHDMI信号を2分岐したい場合は、スプリッターをまずHDCP2.2対応にしないといけない。理想を言えば、そのスプリッター内でHDCP 2.2を無効化してくれればありがたいのだが、コレばっかりはホントにできるかはやってみるしかわからない。
価格的にはHDCP 2.2対応のスプリッターは1万円超えの製品もあれば3,000円未満のものもあるので、どれをテスト用に購入するか考える必要があるが、とりあえず今の機材群では映らない事は間違いなく、新たな機材の投入でしか解決しない事か判明した。
…いや、HDCPを無効にするという手もあるが、その辺りをどうするかはもうちょっと考える必要がある。
だが不思議な事もある
ただ、どうしても自分の中で納得できない事もある。
それは、現時点でもPS4 Proの映像出力モニタとして使用しているものは、4Kモニタではなく、3,440×1,440ドットのモニタもしくは2,560×1,440ドットのモニタであり、それらのモニタで表示する場合、往々にしてPS4 ProはフルHD出力になる。
なので、出力される信号からいえばHDCP 1.4になるはずだと思うのだが…どうも違うらしい。
いや、ひょっとしたら、間違いなくHDCP 1.4で出力されているのかもしれないが、スプリッターが物理的に壊れた可能性もある。
イキナリ映らなくなったという現象から考えて、PS4 Proのファームウェアアップが原因だと想定したが、実際はスプリッターが物理的に壊れた可能性もゼロではない。
この辺り、何が正しくて何が間違っているのかが非常に見えにくいので、自分の中でいろいろ試すしか解決策が見えないのが辛いところである。
こういうのに詳しい人はスゴイと思う。
最近はいろいろと複雑化してきているので、付いていくのが大変である。