個人的に好きなタイトルではある。
その前に
Nintendo Switchが買えない!…と言っている人が多数出ているようで、実際メルカリなどでも倍の値段で転配されていたりするNintendo Switchだが、ここ最近「どうぶつの森」などの発売もあって、品切れ真っ最中らしい。
新型コロナウィルスの影響で、自宅でヒマを持て余している人達が一斉に買い求めた結果でもあるが、そもそもこのパンデミックで中国の工場が生産停止してしまっているので、供給体制もままならない、というのがその実情である。
我が家のSwitchは…ほぼ何も起動しないでスタンドに挿さったままだが、ひょっとして今売り時?(爆)
ま、それは冗談としても、私的に気になるタイトルが4月2日に発売された。
それが「もじぴったんアンコール」である。価格は3,200円(税別)。
もじぴったんシリーズは、過去にPlayStation2、ニンテンドーDS、PSP、Wii等でも発売されたタイトルだが、マスの中に文字を入れていき、いろんな文字を作っていくという、言葉で説明するととても単純なパズルゲームである。
しかし、実際にはこのゲームほど日本語を勉強できるパズルはないと言っても過言ではない知的パズルゲームで、偶然とひらめきから生まれる言葉の連鎖を楽しむ事ができる。
本作には過去ステージと新ステージを合わせれて800ステージ以上が収録されており、Joy-Conの「おすそわけ」や「携帯モード」の受け渡しで2人でのパズル対戦も可能となっている。また、オンライン対戦モードもあり、全国のプレイヤーと対戦する事もできる。
QuizKnock
クイズ王として著名な伊沢拓司氏が2016年にウェブメディアを立ち上げた。その名は「QuizKnock」で、クイズを中核とした企画を推進しているメディアなのだが、2019年4月に株式会社QuizKnockを設立、伊沢氏はその代表に就任した。
もじぴったんアンコールは、このQuizKnockとタイアップし、QuizKnockのメンバーがもじぴったんに挑戦している動画などを前述メディアに公開している。
動画を観ればわかるが、東大に所属するメンバーたち自身も知らないという言葉が次々ともじぴったんで示されていくその様は、まさにこのゲームのポテンシャルを物語るもので、如何に日本語が奥深いものかを知る事ができる。
正直、やり込んだ後のもじぴったんの辞書を見ると、とんでもない数の言葉がそこには並べられている。ある意味、もじぴったんをつくった人物は、あらゆる現代語を熟知した人ではないかと思える。
これからのもじぴったん
ここで私は「現代語」という言葉を使ったが、もじぴったんは、比較的新しい言葉も多数取り込んでいると思っている。
最近若者の間で使われる略語のようなものも収録していて、変化する現代語に追従しているところも、このもじぴったんの凄い所である。
ちょっと思ったのは、このもじぴったんの辞書データは、オンラインにして、いろいろな世代で使われていく言葉を次々と収録していき、ゲームはその辞書を好きなタイミングでダウンロードできるようにしてくれると、とても広がりのあるゲームになると思うのだが、どうだろう?
もっとも、このようなオンラインサービスをしていくには、サービスを継続する為に当然経費が必要になるのでどこに収益のネタを仕込むかも問題である。しかし、少なくとも日本語という進化する題材を使用している以上、常に時代を追いかけていくような仕組みを取り込むことで、もじぴったんそのものの製品寿命も延びていくし、知的パズルとして進化し続けるものになるのではないかと思う。
個人的には、もじぴったんのオンライン版は、スマホでも展開できそうで、ビジネス的にもイケそうな気がするのだが…。
というわけで、3,000円ほどのゲームとしては良く出来たゲームだと思う。
本体のSwitchそのものが手に入りにくい状況ではあるが、パズル好きなら体験版を試してみてはどうだろうか?