何という時期に何というバッティング…。
世界初のTCG
MTG、と省略形で表記した時、一体どれぐらいの人がこれを「マジックザギャザリング」の略だと理解するだろうか?
そもそも「マジックザギャザリング」というものを知っている人がどれだけいるのか? という疑問ももちろんあるが、少なくとも私がMTGをプレイしていた頃から比べれば、ずっと有名になったのではないかと思う。
MTGは、所謂対戦型カードゲームで、1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲームである。
私は日本語版が一番最初に発売された1995年の第4版から始めたが、基本セットの他に拡張セットというシリーズでカードの種類がどんどんと増えていくゲームで、カードは初版時には黒枠、増版版からは白枠になる事から、マニアの間では黒枠が高く取引される事も多々あった。
日本語版は第4版が最初であったので、第4版に黒枠が存在するという、言語的な違いでの黒枠が作られたが、おそらくこの日本語版が初めて作られた第4版からが、もっともバランスの取れたゲーム性を持ち始めたのではないかと思う。
というのも、MTGの初版、つまりアルファ版や、第1版のベータ版は、リミテッドエディションと呼ばれる存在だが、この頃に存在していたカードの中には、とんでもなく強力な力を持つカードが存在していて、それらはとんでもない価格で取引された事もあるほど人気で、その力はゲームバランスを著しく狂わせるものだった。
この第1版まではカード枠が黒枠になっており、販売数もそんなに多くはないのだが、そこからアンリミテッドという限定解除の第2版が発売され、そこから新しい言語版が登場しないかぎりは、基本セットは白枠で販売されるようになる。
前述したようにバランスが著しくオカシイ状態を是正するため、そこから改訂版であるリバイスド(第3版)が1994年に発売され、その頃から日本にも輸入されるようになった。
日本語版が登場した第4版は前述した通りであるが、この第4版の一部として後から追加発売されたのがクロニクルというシリーズで、これは第3版までに発売された拡張セットから人気の高いカードを第4版に追加するために発売された。
その2年後に第5版が発売され、さらにその2年後にクラシックという第6版が登場、その後大体2年に一度、基本セットが新しく改訂して発売されている。
2009年移行は、第○版という表記から年数表記に変わり、毎年、実年数より1年前の年数表記で基本セットが発売されたが、2015年に方針を大きく変更、基本セットは新しくならないとされたが、あまりにも不評だったため、2018年に基本セットは復活した。
とまぁ、MTGも語れば長い歴史が積み上がったカードゲームだと改めて思った。
…ドツボにハマっていた頃を思い出す(-_-;)
イコリア
そのMTGの4月17日に発売される最新セット「イコリア:巨獣の棲処」に、「虚空を招くもの」という名のカードが収録されるのだが、特別版として東宝の映画「ゴジラ」シリーズとのコラボレーションによって生まれた「死のコロナビーム、スペースゴジラ」というカードが収録される事が発表されていた。
もともと、スペースゴジラの作中にコロナビームという名のゴジラが攻撃があるのだが、それを元にカード名を決めたそうなのだが、丁度世界中に蔓延しているコロナウィルスの関係で、印象が非常に宜しくない、という事で、このカード名が変更される事が発表された。
ただ、初版の発売に修正が間に合わない、という事で、この「死のコロナビーム、スペースゴジラ」という名称のカードは、初版のみ収録される事となり、再版版から削除される事となった。
また、MTGはデジタルカードゲームとしても発売されているので、そちらは「虚空の侵略者、スペーズゴジラ」に名称変更されるという。
また、オンライン版の「Magic Online」でも、このカードは登場しないという。
なお、そもそもの元カードである「虚空を招くもの」は、そのまま収録され、変更等は行われない。
電源なしゲーム
このMTGは元々がカードゲームであるので、世間的に「電源なしゲーム」の分類に入るとされる事が多い。
ただ、昨今はなかなかフェイス to フェイスでプレイする環境が揃わない等の理由から、このMTGもデジタル版が登場したりして、その姿が少しずつ変わってきた。
だが、もともとMTGはトレーディングカードでもあるので、集めるというコレクションの要素もあり、幅広い人達の支持を受けているゲームである。
人によっては車が変えるほどの資金をつぎ込んでいる人もいたし、私も人の事を言えないぐらいのハマリ方をした事もあった。
だが、今はそうした環境を続けている人はどれだけいるのだろうか?
人狼が流行ったりして、電源なしゲームの面白さもいろんな形で広がっているとは思うのだが、どうしてもハードルは高くなってしまうところは避けられない。
個人的にはボードゲームやTRPGもとても好きなのだが、今ではそうしたゲームをプレイする事は全くなくなってしまった。
ただ…先日自宅の荷物置き場から、MTGの第4版日本語版のフルコンプセットを見つけ出した。それには拡張セットのクロニクルやミラージュもフルコンプセットになっていて、自分が如何にハマっていたかを思い出した。
んー、またこういうゲームがやりたいなぁ…と思うが、さて、この願いは叶うものなのだろうか?
MTG懐かしいですねー
私は第5版だけだったけど、読み合いや駆け引きが絶妙で面白かった。
第6版以降でルールが単純化していったと聞きますが、ルールのスキマを狙う青使いとしてはちと残念。
私はテンペンストで登場したスリヴァー達だけは残しておいたはずですが、他は処分してしまいました。
勿論フルコンプなんてしたこともありませんw
その後のポケモンや遊戯王等の国産カードゲームが流行ったので、この手のゲームはまだ生き残って行くと思いますが、今あの頃の熱狂をもう一度と言うのは難しそうです(特に時間的な要因で)。
でも、たまにやりたいなぁと思うことがあるのがMTGの魔力なんですかね。
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私にとってのMTGは、デッキを作って対戦する、という要素が楽しいと思うときと、もう面倒くさくてどうしようもない、という時の差が激しかったなと思うものでした。
多分、論理的思考の強い人にはとても向いていたゲームじゃないかと思います。私のように感情にまかれて押し切るタイプは、ゲーム展開の中で運に左右されまくるのでw
白使いの私は「セラの天使」の絶対的存在感は安心感でもありました。
なんか、こういう会話も懐かしすぎて、久々にやりたいなぁとも思いますが、今だと昔ほど金はかけられないな、と(爆)
つぎ込める予算とか時間とか含めて、もう以前と同じにはできない環境だという事を痛感します(-_-;)
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