ゲームギア30周年記念として生まれた極小ゲーム機。
10月6日発売
セガが携帯ゲーム機「ゲームギアミクロ」を10月6日に発売する事を発表した。
価格は4,980円(税別)で、6月3日からAmazon、楽天ブックス、セガストアにて予約が開始された。
ゲームギアは、1990年10月にセガ・エンタープライゼスより発売された、セガの歴史唯一の携帯専用ゲーム機で、最初からカラー液晶を搭載していたのが特徴だった。
今回発売される「ゲームギアミクロ」は、約1インチのモニタを搭載した80mm×43mm×20mmというサイズに収められた、オリジナルの約40%弱という筐体で作られており、昨今の○○ミニシリーズと同様に中断セーブ機能が搭載され、電源もUSBケーブルによる給電だけでなく、単4缶団地2本でも動作するよう設計されている。
なお、本体はオリジナルと同じようにブラック、ブルー、イエロー、レッドの4色展開で発売されるが、オリジナルと違って、この4色のモデルはそれぞれに異なる4タイトルのゲームを内蔵しており、全16タイトルを遊ぶには各色すべてを揃えないといけない。
この「ゲームギアミクロ」は、メガドライブミニのスタッフによって制作されており、内蔵するソフトウェアも同じくエムツーが担当。それだけでも、相変わらずの拘りの製品になっていると言えるだろう。
収録タイトル
前述したように、4色展開される「ゲームギアミクロ」だが、それぞれ以下のタイトルが収録される。
<ブラック>
ソニック・ザ・ヘッジホッグ
ぷよぷよ通
アウトラン
ロイアルストーン~開かれし時の扉~
<ブルー>
ソニック&テイルス
ガンスターヒーローズ
シルヴァンテイル
ぱくぱくアニマル 世界飼育係選手権
<イエロー>
シャイニング・フォース外伝~遠征・邪神の国へ~
シャイニング・フォース外伝II~邪神の覚醒~
シャイニング・フォース外伝 ファイナルコンフリクト
なぞふよアルルのルー
<レッド>
女神転生外伝 ラストバイブル
女神転生外伝 ラストバイブルスペシャル
The GG忍
コラムス
収録されるタイトルの中には、オリジナルでは対戦プレイ可能なタイトルもあるが「ゲームギアミクロ」では対戦プレイは再現されていない。さすがにこの大きさに対戦機能を詰め込むのは無理だったのだろう。
どちらにしても、対角線で3センチ弱の液晶でプレイするゲームは、かなり新鮮に映るのではないかと思う。
ビッグウィンドー
この「ゲームギアミクロ」は、市販のミントタブレットのケース2個分くらいの大きさしかないという。当然、実際にプレイするには画面が小さく結構大変かもしれないが、前述のECストアにて4色セットを購入すると、特典として液晶部分を拡大して表示できる「ビッグウィンドーミクロ」が付属するという。
かなり本体が小さいので、この拡大鏡アイテムはある意味必須かもしれない。
というか、この「ビッグウィンドーミクロ」も、別売すればいいのにと思うのだが…。
ちなみに、この「ビッグウィンンドーミニ」は、オリジナルのゲームギアの画面を凸レンズを使う事によって1.5倍に拡大できるという「ビッグウィンドー」をモチーフにしたミクロ用アイテムで、この特典そのものがミニ要素を持つアイテムだったりする。
どこまで拘るんだ、セガという会社はw
電池切れでも確実にセーブ
前述した通り、この「ゲームギアミクロ」はUSBケーブルによる給電か、単4乾電池2本で動作するのだが、心配なのは電池切れのときである。
電池切れになると、今までプレイしていた内容が保存できずにガッカリ、なんて事も起き得るわけだが、この「ゲームギアミクロ」では電源ランプがついていない代わりにメニュー内に電源バーを表示するようになっている。しかも、ゲーム中に電池が切れそうになると、直前に強制的にポーズがかかり、警告画面が現れる。この画面が出た時、すかさず中断セーブすれば、電池切れになっても今までのプレイが無駄になる、という事はなくなる。なるほど、よく考えたな、と思う。
とにかく、記念モデルと言いながらも、かなりの拘りを持つ実用に向けた製品ではないかと思う。
何気なくキーホルダー感覚で持ち歩いて、ヒマな時にサッと取り出してゲーム…という使い方ができるアイテムなので、カバンなどに取り付けて持ち歩きたい一品である。
ただ…防水仕様ではないハズなので、雨などの心配はどこかにある。
それでも小さくて持ち運べて、本格的に遊べるという意味では、今のセガらしさをとことん内包したアイテムだと思う。
気になった人はぜひコンプリートめざして、ビッグウィンドーを手にして欲しい。