Macはとても使いやすいと昔から言われている。10年以上前の話、誰かから聞いた話だが、3歳の子供にMacとWindowsを与えて数時間遊ばせた後、最終的に使っていたのはMacだったという実験結果があるのだそうだ。というのは、Macは今自分が行ったアクションに対して、画面にリアクションがあるので、何かをしたら何かが起きた、という反応がわかりやすいからだ、という事らしい。
そういう意味では、Macはとても人に優しいという事が窺えるのだが…今の時代ではどうなのだろうか?
Macは何も変わっていない
MacBook Proが届いてから、とにかくいろいろ使える様にいろんなアプリケーションをインストールしたり、設定を変えたりしてカスタマイズを進めているが、その一つ一つの設定を進めていて思うのは、昔とインターフェースこそ変わったものの、やっている事そのものは大きく違いが無い、という事である。
とにかく簡単に設定できるような工夫がいろいろな所に感じられ、Windowsとはそもそもこの部分に違いがある、と感じる事ばかりである。
おそらく、スマホやタブレットからPCに入ってくる人であれば、WindowsよりもMacの方がわかりやすいのではないかと思う。とにかくその感覚がスマホライクなのである。
ただ、セキュリティという観点で言うと以前より格段に厳しいチェックが入るようになったので、このセキュリティに邪魔されてアプリケーションが入れにくいという事が発生するのは、時代がそうさせた変化ではないかと思う。
ただ、このセキュリティにしても、Touch IDという指紋認証が利くので、パスワードを毎回入れたりすることはほとんどない。Touch IDがない機種であれば、この煩わしさはあるのかもしれない。
アプリケーションのインストールという面でWindowsと決定的な違いは、Macはアプリケーションプログラムを一つのドライブのようなマウントするもの、と認識していて、マウントされた塊からプログラムをインストールするという流れになる。なのでアプリケーションによってはそのマウントされたものから、直接アプリケーションウィンドウにドラッグ&ドロップしてプログラムをまるごと移動させてインストール、という手順を踏むものもある。ただ、問題はそれが全てのアプリケーションで同じでなく、モノによってはマウントされたものからインストールプログラムを起動させてインストールする、といったものもあるので、全てが同じでない、という所が、難しさに繋がる部分かもしれない。
それでもプログラムをインストールする時には、マウントという行為が画面に行われるので、今何をしようとしているか、という事は目で見て判断が付く。この辺りは昔と何も変わっていないといえるだろう。
Windowsに慣れている場合
ただ、スマホやタブレットよりもWindowsとの付き合いが長い、という人の場合は、このMacのわかりやすさが仇になる時がある。
Windowsでの常識がMacでは通用しないからだ。
私もここしばらくずっとWindowsを使ってきていた身であるため、どうにもMac特有の使い方で不明な部分が見えてくる。
Macをずっと使ってきた人からすると当たり前の事が、Windowsが常識だった人からすると理解出来ない部分があるのである。
例えば、Windowsでは個人ファイルを保存する時にマイドキュメントとよばれる、保存領域がわざわざ用意されている。しかもご丁寧にその中には音声、画像、映像、文書と分野分けされたフォルダが中に作られていて、さらにもっと細かい区分けでフォルダが用意されている。
しかし、Macはそうした領域が私には見えてこない。かろうじてダウンロードの場所は決められているようだが、そもそもフォルダにパスが書かれていないので、ファイルを保存する先の階層や場所がわからないのである。
デスクトップにフォルダを作ってそこに保存する事はできるが、そんな事ばかりしていてはデスクトップはファイルだらけになってしまうし、どこか適当な格納場所というのがあるのなら、それをわかる様にしてくれれば…と思う時がある。これって用意されているのだろうか?
以前私がMacを使っていたときは、ドライブアイコンがデスクトップ上に存在していて、Windowsのように階層が見えていたので、その中にフォルダ等を作った記憶があるが、今のMacはデスクトップがスッキリしていて、そのあたりが見えてこない。
単に私の使い方が悪い、という事なのだろうか?
これは致命的かも…
さらにいうなら、もう一つ、私からするとある意味致命的な問題がMacに見られた。
前述の階層がわからない、という事に繋がる話だが、Macはその手軽さを追求した結果、インストールはデータをマウントしてそこからインストールする、という手順を踏む事はわかったが、アンインストールする時のガイドが一切ない、というのが問題である。
基本的に入れたデータをゴミ箱に入れればアンインストール、というルールがMacにはある。これは私が以前使っていた時から変わっていない。
だが、昔はインストールするプログラムが一つのフォルダ内にすべて存在していて、そのフォルダをまるごとゴミ箱に入れてやればアンインストールが完了する、というスタイルだった。
だが、今のMacはプログラムのインストールはマウントして実施するが、そこからインストールという作業を行った結果、具体的には各所に関係ファイルを保存しているようなので、昔のようにアプリケーションから特定のアプリケーションをゴミ箱に入れただけでは、完全にアンインストールできない、という事が見えてきた。
これでは不要データを削除する場合、いろいろな所へデータを探しに行く必要があり、クリーンな状態を保てないと言える。
Windowsなら、基本的にはアンインストールは「設定」の「アプリ」、「アプリと機能」から、一つ一つインストールされたアプリケーションをアンインストールできる環境があり、もしそうでなくてもアンインストールの為のプログラムがメーカーから用意される為、アンインストールそのもので困るケースは、一部の特定のアプリケーション以外にない。
だが、Macにはアンインストールという準備された手順が存在しない。
これはWindows使いにとっては、非常に困るケースである。
わかりやすさを追求した結果?
おそらく、このアンインストールがわかりづらいという結果そのものが、元々はわかりやすさを追求した結果から生じたものであろう事は何となくわかる。
アンインストールという行為から見た視点でなく、インストールという視点から見て、特定のデータを特定の場所に置けばインストールできる、という所から始まり、その後、仕様が少しずつ変わっていき、データが一箇所に纏まらなくなった、という事なのだろうと思う。
ただ、その際に散らばったデータをどこかで集める為のプロセスが抜け落ちた、という事だろうと思う。ある意味、Appleらしくない流れだな、と思う反面、元々のような一箇所でアプリケーションに必要なデータを纏めて実行できる環境を用意できなかったのかな? とも思う。
これに関して、Mac使いの方々があまり文句を言っていない事が私からすると不思議でならないのだが、もっとわかりやすい何かがあるのだろうか?
そういえば、昔ファイルアイコンやフォルダアイコンに色付けが出来て、元々のアイコン全てに色を付けて、インストールされたデータとの色分けができるという機能があったような記憶があるのだが…。何か、アンインストールに関して良い方法というのはないのだろうか?
というわけで、まだ触って2日という中での理解なので、もっと良い方法などが見つかると評価も何もかもが変わってくると思う。
扱いやすさの中にある理解の難しさ。
macOSはまさにその中にあるように私には見えている。
自己レス。
Windowsでいうところのマイドキュメントに関しては、macOS内でその場所をようやく確認する事ができた。
FINDERの設定で、デスクトップにドライブを表示させる事が出来たので、そのドライブの中を見てみたところ、自分の領域があり、その中にピクチャー、ムービー、ドキュメント等のフォルダがある事を確認。
また、ウィンドウの左端にもそれらへのリンクを表示させる方法もあったので、直接アクセスできる事も確認した。
ま、コノ手の場所が用意されていないなんて事、普通はないよね(-_-;)
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