GPUカード不足の現在、Radeon VIIの中古価格が何か異常な状態のようで。
購入価格の2倍?
私がメインPCに利用しているGPUカードは、AMDのRadeon VIIである。
当初、Radeon RX Vega64を使っていたのだが、購入した翌年(実際には1年未満)の間にRadeon VIIが発売されるという事で、Radeon VIIが発売されてから2ヶ月ぐらい経過した時に、乗り換えた。たしか製品が届いたのは2019年3月2日の事である。
導入してから、既に2年半程度経過しているのだが、Vega系のコンシューマ向けGPUとしては最後のdGPUだからなのか、未だに人気が高いビデオカードである。
購入した時は93,938円でAmazon.co.jpから購入できたのだが、先日ヤフオクで落札価格を見てみると、9月初旬の段階で18万円とかいう価格で落札されている事が判明した。
正直、驚いている。
今から2年半前に発売されたビデオカードでしかないRadeon VIIである。それが私が購入した価格の2倍程度の価格で未だに取引されている。
もっとも、中古なのでその状態で価格は上下する事になるから、必ずしも18万円で落札されるという事はないのだが、ちゃんと動作する製品であるなら、それなりの価格になる事は間違いない。
やはりVega系最後のGPUというところがポイントなのかもしれない。
宝の持ち腐れ
私の場合、Radeon VIIは高性能なFluid Motion対応可能なdGPUという使い方しかしていない。マイニングとかそういったことは一切していないし、そもそもオーバークロックなどもしていない。
単純に取り付けて、Radeon系の高速GPUという位置付けで使用しているだけである。
なので、人によっては「もったいない」という使い方かもしれない。
私の場合、Radeon RX570とか580、590といったビデオカードでも、問題なく使えてしまう可能性がある。
ならば中古でRadeon RX570~590を購入し、Radeon VIIを売却する、という事でも運用上は成立してしまうかもしれない。
ちょっとモニタとして3,440×1,440と2,560×1,440のモニタをドライブさせている状況はRadeon RX570等では不安が残るが、もし動作的に問題があるなら、2,560×1,440のモニタは接続を解除してしまってもよいと思っている。
運用の問題であり、私にとってはRadeon VIIは宝の持ち腐れ、という状況なのではないかと今更ながら思っている。
売却した方が、良いのかホントに悩む…。
メインPCの移行との関係
ただ、メインPCの移行に関してがどうしても関係してくる。
少なくとも、来年くらいにはメインPCの入れ替えをしたいと考えている。Windows11が登場し、全体的な動きが活発化するなかで、それでも予算的にGPUが導入しづらいという状況になった時、果たして私は性能的に満足できるGPUに出会う事ができるのだろうか?
価格と性能の間で鬩ぎ合う状況が、来年になっても継続しているようなら、今の状況とあまり変わらないのではないか、と思えてくる。
GPUに10~15万円程度、予算が必要だという状況は、私からするとハイエンド製品の感覚である。
GPUに8万円程度という価格なら、ハイエンドの下、ミドルハイといったところだろうか?
私がRadeon VIIを購入したような時期では、ハイエンドGPUの価格はNVIDIAであっても12万円くらいのものだった。
それが今では20万円超えが当たり前になってしまっている。
これはこの状況は是正されないと、自作PCのハードルはどんどんと上がってしまい、気軽に自作PCという選択肢を採れなくなってしまう。
これからの自作PCの道を発展させる為にも、GPUの価格設定は今まで異常に慎重にならざるを得ない、と思うのだが…。
さて、こうした未来の話は別にして、今あるRadeon VII、売却した方がいいのだろうか?
それともラストVegaアーキテクチャとしてこのまま使い続けた方が良いのだろうか?