何か…コレでよくない?
Ryzen7 5700Gでこの大きさ?
MINISFORUMの小型PCのラインナップに、とうとうRyzen7 5700Gを搭載したモデルが登場した。発売は10月30日からで、最小構成だと価格は106,980円となる。
搭載するCPUは前述したようにRyzen7 5700Gで、搭載するメモリ量で3タイプがある。
16GBモデル、32GBモデル、64GBモデルの3種で、搭載するストレージはすべて512GBのM2.SSDとなる。
10月31日までは10,000円引きセールとなっているので、気になる人は急ぐ事をお薦めしたい。
Minisforum EliteMini X500
https://store.minisforum.jp/products/minisforum-elitemini-x500
(現在リンク切れ)
本製品の情報は実の所今年9月初旬に予約販売が開始されるとして告知されていた。
小型PCという事で、外形サイズは154×153×62mm(幅×奥行き×高さ)しかない。
このサイズで、デスクトップ版Ryzen7 5700Gが搭載されているというのだから驚きでしかない。
この大きさでありながら、まだ2.5インチの空きスペースがあるので、ストレージ等を拡張できる余地がある。
また、ストレージに関しても、M2.2280 PCIeは標準搭載の512GB SSDで使用されているものの、もう1スロット、M2.2242 SATA SSDが追加できる。M2.2280 PCIeのSSDを自分で交換する事もできるので、両方のスロットを合わせれば最大4TB(各2TBが上限)まで拡張できる。
EliteMini X500のコンセプトで考えれば、これら拡張性が本筋から外れた考え方ではあろうかと思うが、小型かつ高性能、という事を追求したい人にも、それなりに満足できる仕様になっているのではないかと思う。
性能はデスクトップ版らしい結果
結果から言うと、EliteMini X500における性能はほぼデスクトップで自作したRyzen7 5700Gの性能と同じである。
基板設計で性能に多少の差は出るとしても、誤差程度と言える。
また接続するストレージ性能で差が付く場合も、自作PCと同じである。
むしろ、この大きさの筐体で同じ性能が出る、という事の方が大きな意味があるように思う。
問題は、この大きさ故の冷却問題である。
EliteMini X500に搭載される冷却機構は、CPUの上に乗るCPUクーラーが基本になるのだが、基板周辺も冷やす事ができるよう、ヒートシンクは大きめに作られている。
ヒートシンクは大凡100mm角のもので、それに90mm径ほどのファンが取り付けられている。逆に言えばこれだけで冷やしているわけだが、排熱効率を上げるため、本体の天面などはメッシュ構造になっている。
アイドル時や低負荷時では、このファンが軽く回り、静かな動作音がする程度だが、負荷が高まれば当然全力運転となるため、それなりに動作音は高くなる。
高負荷時ではCPUは82度近くまで上がるが、おそらくはそれ以上には滅多に上がらない事もあり、冷却性能は高いと考えられる。いや、正確に言えば、Ryzen7 5700Gがそこまで発熱しない、と言った方がいいのかもしれない。
デスクトップ版と同等の性能を出しながら、この程度の発熱と動作音なのだから、ビデオカードを外付けにしたものが欲しい、という人でないのなら、EliteMini X500で十分なような気がしてならない。
使い勝手は悪くない
EliteMini X500の面白いところは、インターフェースにもある。
DisplayPortを1基、HDMI2.0を1基、GbitEthernetを2基、USV3.1を4基、MicroSDカードスロットと、ヘッドフォン、マイク、ライン入力端子それぞれ1基搭載している。
また、無線接続機器として、Wi-Fi6、Bluetooth5.1にも対応する。これらはM.2 2230で接続された基板で提供されているようだ。
LANを2基搭載している意味が何なのかが気になる所だが、MicroSDカードスロットがある事で、ストレージに選択肢を与えているのも一つの特徴かもしれない。
これだけのインターフェースを搭載していれば、デスクトップで運用するにしても困る事はないだろう。
ただ、前述したように外付けビデオカードの搭載はできないので、あくまでもRyzen7 5700GのGPU性能に留まる、という事だけは考えておく必要がある。
総合的に見て、普通に使うなら必要十分、期待以上の性能ではないかと思う。
私としても、コイツならFluid Motionが使えるPCとして良いPCなのではないかと思える一台である。
しかも搭載しているOSがWindows10 Proなので、今後アップグレードが考えられるWindows11でもProとして運用ができるのも大きい。
Ryzen7 5700Gを搭載したPCを自作する事を考えれば、EliteMini X500は価格的にもメリットの大きい製品ではないかと思う。
これ、いいですなぁ。
半年前にPC買う時にでてたら選択肢にはいってたかも。
これの64メモリにSSD1TBたしても、まだこの前かったPCよりだいぶ安い…。
PCは、やはりタイミングでだいぶ変わるのはわかっていても、おしい…
返信
Ryzen7 5700Gのデスクトップ版を搭載してこの大きさなので、コレはとても良いものだと思う。
唯一の欠点がGPUを変更できない、という事なので、それさえ考え慣れればベストと言えるPCではないかと思う。
もしどうしても外付けGPUでグラフィックを強化したい、という事になるようなら、mini-ITXで自作するしかない。それはそれで大変なわけで…。
メインPCを自作できない今の私から見ても、コイツはとても魅力的に見えてくるので、Fluid Motionが使えるPCとして持っておくというのも選択肢の一つではないかと思う。
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