Olympusがこんな事になったので、未来予想図が書けなくなった。
メイン機を移行か?
6月24日、Olympusが映像事業部門の売却を発表した。
私の中ではちょっとした激震が走ったわけだが、やはり積み重なる赤字から母体を守る為に、映像事業部門を切り離す決断をした、という事のようである。
医療機器、特に内視鏡のコア技術でもあるので、私の中にはどこか大丈夫、という根拠のない安心があったのだが、裏を返してみると、どうも数年前から売却先を探していた、という話もある。
今後、しばらくはブランドが残るとも言われているが、未来が明るいものになるかといえば、それはもうほぼ絶望としか言いようがないように思う。
マイクロフォーサーズという規格は、別に母体であるOlympusが絶対に必要というわけではない。オープンにされている規格要素なので、他社ががんばって規格を維持、発展させる事ができれば問題はない。
だが、有力とされるPanasonicにしても、Lマウントというフルサイズ規格と併行してマイクロフォーサーズを維持しているレベルで、これが良好な商売を可能にしているかといえば、必ずしもそういう訳でもない。
私の個人的な考えではあるが、今後マイクロフォーサーズは上手くいってもドローンに搭載される大型センサーという位置付けが関の山で、それも1インチセンサーが主体となるかもしれない。
Olympusとしては新製品を期待出来ないだろうし、今ある資産を上手く使って行く、というのが、今後のマイクロフォーサーズとの付き合い方なのかもしれない。
ただ、私は現時点で初代のE-M1とレンズが4本程度を持つだけなので、場合によっては売却して別のマウントへと移行するのもありかもれしないと思っている。
今後の主体は何か?
では今後の一眼デジカメの主体となるマウントは何なのか?
正直、SonyのEマウントはもっとも生き残りやすいマウントではないかと思っている。フルサイズセンサーとしては異例なまでに熟成した感じがあるし、普及もしている。ニコンやキヤノンのマウントもフルサイズでは良いマウントが多いが、ミラーレスとなるとやはりEマウントが一つ飛び抜けた普及率を持っていると言える。
では私もMINOLTAではないSonyのαに返り咲くのか? というと、流石にフルサイズセンサーのレンズを揃えていくだけの体力が私にはないのではないかと思っている。
それにフルサイズとなると望遠はレンズも重く大きいので、私としては非常に厳しい使用環境となる事が予想される。
では他に選択肢があるのか?
マイノリティが好きというわけではないが、もう一つ考えられるとするならば、フジノンレンズだろうと思う。
冨士フィルムのX-T4は一時期購入を検討した事もある機種なので、今後はそちらを主軸において検討した方がいいのかもしれない。
ただ、フジノンレンズに手を出すコストを考えると、SonyのEマウントに手を出すのとあまり変わらないコストになる可能性が高く、結果として自分に合っているか? と言われればそれもまた疑問である。
カメラはとかくお金がかかる。
それが今はスマホで一定の撮影ができるのだから、あえて一眼デジカメの必要性がない、という言い方をする人もいる。
それなら、そうした一眼デジカメに手を出すのではなく、前述したドローンに投資すると言う手もある。静止画やちっょとしたものの撮影はスマホで済ませ、特殊な撮影をドローンで…というのが、撮影の幅をもっとも広げる良い話なのかもしれない。
趣味の未来予想図
カメラの話から始めたのは、まさしくカメラに係っていた予算を総合的に別の形にアウトプットした方がいいのではないか? と考えたからに他ならない。ただ、何かを撮影する、記録するという行為そのものは私の趣味の範囲なので、そこを他のものに譲るつもりはない。
前述したが、ちょっとした撮影はもはやスマホでも相当な写真が撮影できるレベルにある。そして特殊な撮影をしようと思ったら、それはもうドローンという今までにない機動力を持ったカメラ機器を考える事が今ならもっとも思い浮かぶ方向になる。
今の技術と世間の方向から考えると、私の趣味における幅を従来の形から別の形へと変えていくというパラダイムシフトを受入れる時期に来ているのかも知れない。
もしそうであるならば、デジタル一眼という製品から脱却するというのも、一つの未来予想図になるのではないかと思っている。
マイクロフォーサーズの経緯を見ていると、今後の終息は予想が付く事であり、それは世間の需要が別の形へと変わってきている事を意味しているのだから、当然、私の趣味もパラダイムシフトを受入れる時期だと言われれば、おそらくそこに大きな間違いはないのではないか、と思い始めている。
まだ具体的な今後を考えたわけではない。
ただ、予算の割り振りを見直す時期かもしれない、と考えると同時に、いつまでも同じではない世間の波を考えて、今後の未来を予想していく必要はありそうである。