ちょっと意外だった。
登場するなら、絶対に8600/8500シリーズと同等の80nmプロセスによるGPU搭載品だと思っていた。
しかし、実際に登場したのは前世代と同じ90nmプロセスによる8800GTXのオーバークロックモデルだった。
だから第2世代のPureVideo HDは搭載されておらず、NVIDIAが言うところの、Blu-rayやHD DVDで採用されてくるであろうH264のデコードをハードウェアレベルではサポートしない。
では、この製品の魅力はどこにあるのだろう?
NVIDIAからGeForce8800 Ultraが発表された。
前述したように、その中身は既発のGeForce8800 GTXのオーバークロック版であり、その機能の全ては全く同じといって過言ではない。
第2世代のPureVideo HDも搭載していなければ、製造プロセスまで全く同じ。
違うのは動作クロックであり、この製品の最大の魅力はまさにこのクロックという部分に焦点が集まる。
多和田新也のニューアイテム診断室 (impress PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0502/tawada102.htm
この記事に詳しい内容が書かれている。
価格的には10万円クラスのものらしいが、消費電力が減っている事もなく、ただ向上したクロックの分だけパフォーマンスが向上したというだけの製品に見える。
私的には魅力ゼロ。
それなら、価格が落ち込んできた8800GTXを買う方がよっぽど良い買い物になるような気がする。
どうもAMDが次期GPUとして予定しているR600系を意識して先行投入したような製品らしいが、これでは性能的にR600が勝っていれば、他が多少マイナス点であってもR600に軍配が上がりそうな感じすらする。
せめて価格が安くなったとかあれば魅力的だっただろうに…