総務省、無線設備規則を改定する。
320Mbps以上の速度
総務省が22日に無線設備規則を改定した。これにより、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)に使われる160MHz~320MHzの帯域幅、速度320Mbps以上の通信を認可したことになる。
この法改正によって、Wi-Fi 7のルーターや搭載機器の発売が可能になり、2024年には対応製品が登場、今後増加する事が見込まれる。
Wi-Fi 7は6GHz帯を使用するが、従来の規格と大きく違うのは既存の2.4GHzおよび5GHz帯域を束ねて同時利用する事が出来る。
また、占有周波数帯幅が160MHz~320MHzまでに拡大する事で、より大きなデータを一度に送受信できる(つまり速くなる)ようになるだけでなく、1つの搬送波で12bitずつデータを送る4090QAMに対応する事で規格上の最大通信速度は46Gbpsに達し、この速度はWi-Fi 6Eの4.8倍にまで広がる。
2023年の3月ごろにはTP-LinkなどからWi-Fi 7に準じた製品が登場していたが、これは法改正が定まる前の事であり、正式に利用する事は出来なかったわけだが、当時はまだ法的に定めなければならない事が検討状態だった。
例えば2.4GHz、5GHz、6GHz帯無線LANの新たな技術や昨日に必要な無線諸元(スペック)や他システムとの周波数共用条件などが整備されていなかったのである。
たとえば、屋内や屋外の電波の出力をどれぐらいにするのか、という事である。他機器との兼ね合いもあるので、これらが正しく検討されないと、安全に利用する事ができないため、今までその整備に時間がかかっていたわけである。
だが、今回の法改正で無線設備規則が改定されたため、今後はこの仕様に則って製品が開発される事になる。
来年に向けて対応製品が出てくる事で、より通信速度が向上し、かつ安定した通信が可能になるだろう。
私がWi-Fi 6E製品を買わなかった理由
先日、ウチの無線LANルーターである「WXR-5950AX12」が不調になり、交換機器として「WSR-6000AX8P/NM」を購入したという記事をBlogに掲載した。
検討した結果、Wi-Fi 6E製品ではなく、Wi-Fi 6対応のルーターにしたわけだが、上記記事ではWi-Fi 6E対応機器を持っていないという事を理由にWi-Fi 6対応製品にした、と書いた。
もちろんそれも理由なのだが、一番の理由は現在の6GHz帯を使用する状況が、まだかなり特殊だというところにも問題を感じていた。
具体的には、専用アプリが必要になったりするといったケースである。
確かに使用する機器が少ない事から6GHz帯を使用する事で混線する事なく通信できるメリットはあるが、そこに手軽さがない、もしくは通常と異なる設定管理が必要になるという事では、あまり大きなメリットがあるとは思えなかったのである。
5GHz帯を利用する時も、設定項目が独立したとは思うが、今では設定ページこそ2.4GHz項目と5GHz項目がそれぞれ分けられているがシステムとしては統合されている。6GHz帯も、同じように統合されるのが一番分かりやすいので、今はまだそうした仕組みになるまで待つのが良いだろうと考えたわけである。
こうしたインターフェース関係は、規格がこなれてこないと確立しないので、今回の私のルーター入れ替えに関してはあえてWi-Fi 6Eにぜとも、何れWi-Fi 7製品へ入れ替えるので、その時まで待てば良いか、としたのである。
実はまだ入れ替えていない
そういうワケで、先日「WSR-6000AX8P/NM」を購入したのだが、実はまだ「WXR-5950AX12」と入れ替えてはない。
何故か「WXR-5950AX12」がその後安定してしまったのである。
というわけで、今は同じBuffalo製品として「WXR-5950AX12」の設定を簡単に「WSR-6000AX8P/NM」に移行させるために下準備をしているところである。
Buffalo製品は、ネットを経由する個とでルーターの設定をそのまま引き継ぐ個とができるのだ。この引継ぎができれば、単にルーターを入れ替えるだけで現環境を移行できるので、安定して動作している間に済ませてしまいたいと思っている。
というわけで、いよいよWi-Fi 7の認可が下りた。
あと半年もすれば、Wi-Fi 7対応機器がズラズラと出てくるハズなので、その時に機器を入れ替える必要があるようなら、買い替えていこうと思っている。