以前から車を買い換える話をしていたが、今日ディーラーに行って実際にN BOXに試乗してきた。乗ったのはN BOX CustomのNAバージョン。なのでアイドリングストップ機構がついたタイプである。
ディーラーの人…といっても店長だが、いろいろ話を聞くとやはり今一番売れているようで、人気の車種だと2ヶ月待ちは当たり前らしい。
で、まだ購入するという話にはしていないものの、買うならどれにする? という話になったため、いろいろ検討をする事に。
付いている装備品などを考えると、Customの方がお買い得らしいが、必要な装備かどうかを考えて最適なものをチョイスした方がいい、というアドバイスをもらったが、私の場合は機能美を追求する傾向にあるため、どうがんばってもCustomタイプになってしまう傾向にあった。
ただ、個人的にはCustomのフロントマスクがどうも気に入らない。精悍な感じではあるものの、あの大きなシルバーメッキのグリルが気に入らないのである。それよりも凡庸な感じのするノーマルタイプのフロントマスクの方がいいかなぁ…とか思わなくもない。
まぁ、そんな話をしていたら、店長から「まだ未公開だけど…」と言って、とある話を聞かされた。まぁ、未発表なのでまだここで書くわけにはいかないが、他にも選択肢があるようで…ただ、そちらは私の用途とちょっと異なる感じだったので、もし買うとしてもそちらは考慮には入らないだろう。
で、結局コレ…と落ち着いたのが、CustomのTurbo 4WDという、最上級グレードに(爆)
ま、私ならそうなるわなwww
公式サイトで見てもらえればわかるが、Custom Turboの場合、もう装着できるメーカーオプションは「ナビ装着パッケージ」しかないのである。
つまり、他は全部付きという…そりゃ豪華なワケだw
で、ナビについても話が飛んで、どんなナビを付けるか? という話になったのだが、HONDAはインターリンクナビという、通信費無料でいろいろな情報を受けられるナビが存在しているため、高いかもしれないがそれを装着するとかなり便利に使えるという。
そういう便利品をいろいろ入れればもちろん値段が跳ね上がるワケだが、コレ、と思った装備を付けると…もう価格は普通車買えるじゃねーか的なものに(爆)
ま、軽四は維持費が安いので、それでチャラかな、という感じである。
そういう話をした後、実際に試乗してみた。
前述したように、試乗したのはCustomのNA版。ま、装備的にはTurbo版とちょっと違う所もあるが、概ね同じという感じ。
まず運転席に座って一つ思ったのは、楽に乗れるという事。前席はベンチシートになり、シフトレバーはフロントパネル側、サイドブレーキも踏み込み式に変わっている。これだけで乗った感じの広さがまるで違って感じられる。
自分の足下の広さは今のVAMOSと大きく変わらないかなぁ…と思ったものの、それは足が常にアクセルとブレーキを操作している運転席だから。助手席に座ってみた感じでは確実に広い。
あと運転席に座って一番関心したのは、ピタ駐ミラーと呼ばれる3つのサポートミラー。
特にサイドビューサポートミラーと呼ばれる、助手席側ドアミラーと連動するミラーは、運転席から見えない助手席側のタイヤ回りやドアのすぐ横の状況がわかって、幅寄せなどに活躍してくれるものと思われる。
次に後席に座ってみたのだが…これはもう軽自動車の領域じゃない!
足下の広さは既に普通車すら超えているような感じ。ま、その代わり荷室がそれなりでしかないから当たり前と言えば当たり前なのだが、それなりといっても広く使える。
これはセンタータンクレイアウトが成せる技なのだが、このセンタータンクレイアウト、HONDAの特許らしいがあと数年でその特許が切れるらしい。つまり、あと数年で他社がマネしてくる可能性もあるようで…。
だが、このセンタータンクレイアウトを先行して採用しているHONDAは、今のウチにそのレイアウトのメリットを活かして他社の追従を許さない機能を搭載しようとしているらしい。
ま、使う側からすればよい事ばかりだから実にありがたい話である。
で、いよいよ実際に試走してみたわけだが、NAらしい自然な吹け上がりが実にHONDAらしい。スムーズに回転が延びていくのだが、驚いたのは低回転からトルクがイイ感じで効いてくる。FITの時にも感じたが、最近の車は街乗りを意識して低回転域でトルクがかなり効くように作られているようだ。これならTurboでなくてもいいかな? と思えるくらい不都合を感じない。それにNAだとアイドリングストップ機構も付いているため、燃費を気にする人はTurboでない方がいいかもしれない。
ただ、地方在住者の私としては個人的にアイドリングストップには疑問を感じる。あまり燃費に貢献しないのである。確かに渋滞にハマれば効果はあるかもしれないが、夏場などは空調が送風のみになり快適性を損なうし、室内温度が上がればエンジンは回り始める。結局はエンジンが瞬間的に止まっても継続して止められない以上、あまり効果がでない。
都会に住んでいる人にはいいかもしれない機能だが、地方で信号でのストップが都会ほどないという人は、その恩恵がホントに少ないのである。逆に坂道が多くてパワーを必要とする傾向にある場合は、よりパワーのあるターボなどの方が回転数を極端に上げなくて良い分、燃費に貢献する部分もある。
この辺りは住んでいる環境などの問題に左右されるため、購入を検討している人にはそのあたりをふまえた選択が必要になるだろう。
ちなみに余談ではあるが、ターボがどうしてアイドリングストップ機構を付けていないかというと、エンジンが止まってもターボフィンが回り続けている為、そのフィンの熱を冷却する為にオイルポンプを止められないから。もしHONDAがスーパーチャージャーを搭載するメーカーだったなら、スーパーチャージャー&アイドリングストップという仕様があったかもしれない。
実際、アイドリングストップを体験したが…動きは結構スムーズ。ただ、私の感覚としては慣れていないせいもあって微妙な感じ。
まずエンジンが止まる事に驚く(爆)
ブレーキから足を離した瞬間にセルモーターが回り始めるのだが、アクセルを踏むタイミングを一瞬躊躇ってしまう。セルが回っている時にアクセルを踏むという行為に躊躇してしまうのである。
なのでHONDA側からすると気にしなくてもいい、という事なのかもしれないが、私個人としてスタートダッシュがどうしてもワンテンポ遅れてしまう。
それでもスムーズには作られているとは思う。
ま、私にはアイドリングストップは必要ない機能だなww
街中を一通り走って、その作りのカッチリ感は分かったし、走りやすさも分かった。
実に良く出来ている。大きさを除けば、もう普通車と何らかわらないものである。
視点の高さ(アイポイント)も普通車のまんま。全体的な室内の横幅以外は普通車と変わらない。その横幅にしても、ベンチシートやレイアウトで困らないぐらいにカバーされている。
ここまでの作り込みなら、もう普通車はいらないかな。安全性とかで軽四は不安という人もいるが、今の時代の進化はそんな安全性すらも克服していると言える。正直、普通車だって事故れば危険な事に違いはないのである。
安全に乗るなら、まず運転そのものを安全にする事。そして無理をしない事。私はそれで21年間無事故無違反を貫いた。ま、21年後に相手側からぶつけられて、その記録は止まってしまったが orz
それでも、その事故で受けた車への傷は結局フレームまで届いておらず、いわゆる修復という部分にすら抵触していないワケだが。
さて、話を戻すが、N BOXの試乗は実に良い感じを受けて終わった。
作り込みのカッチリ感が特に好印象。
問題は価格だけだが、今は残クレという手法もあったり、いろいろ低価格への要素は多い。他の人とは違う、変わった車への憧れはあるものの、定番の車の中でも個性を発揮させるなら、N BOXのCustom Turbo 4WDという選択かな? と思った。
…あとは価格だけの問題だな(爆)
ちなみに、N BOXのTurboはエコカー減税の対象車ではない。
どのみち7月には終了してしまうだろうし、今から2ヶ月待ちとかになれば対象から外れてしまうだろうから、対象車であっても焦る必要はない。
自分で納得のできる1台を決めるというのが、一番良い選択肢だ。
…となるとフィアット500のコンセプト500クーペ・ザガートの方がデザイン的には好きなのだが…こちらは実用性に問題が(爆)
ま、デザイン、実用性、利便性など、総合的な問題で考えれば、今の私にはN BOXが一番合っているのかもしれない。
それを再確認できた試乗だったように思う。