iPhone5が発表され、発売日もわかり、いよいよ予約も始まり、日本で展開する通信回線事業社2社が、予約者を争奪開始…というと、非常に順調な動きのように聞こえるが、実際の所予約しようとしている人が未だ迷っている…そんな状態なのではないかと思う。
私もその一人だったりするし、iPhone5そのものの魅力が劇的変化という程ではない…と、発表から時間が経つとそう思えてきた人もいるのではないかと思う。
NFC(近距離無線通信)が実装されなかった事で、Android陣営に対して技術的に遅れを採った事は避けられない事実だし、同時に非接触充電にも対応しなかった。
どちらも対応すればユーザーとしては便利に使える事になると思うのだが、Apple側はそう考えなかったようで…。
AppBank
フィル・シラーが、iPhone5がNFCと非接触充電に非対応の理由を語る
http://www.appbank.net/2012/09/13/iphone-news/476500.php
ま、Appleとして実装する必要がない、と判断したのだろう。ユーザーニーズはそこに関与していないとは思うが。
このような機能的な問題でiPhone5を微妙と捉えている人は、じっくりと冷静にiPhone5をどうするかを考えることができるし、場合によってはiPhone5以外の端末を選択するという選択を迷わず取る事ができるのではないかと思う。
しかし、iPhone5を購入する事を既に決めていて、auにすべきか、SoftBankにすべきか、あるいはSIMロックフリー版の動向を見続ける事を考える人にとっては、未だ悩ましい日々が続いているように思う。
ま、私がそうなんだけどさ(爆)
というかね、私はもうAndroidに行けない人なんだと実感している。iOSに慣れ親しんでしまった、というのが大きい。
iPhone4でその使い勝手を知り、iPadでその広い画面で使う事になれてしまうと、iOS以外でモバイル端末を使う事を考えられなくなってしまっている。
多分…そういう人が他にもいるのではないかと思う。
iPhone4Sを使っている人は別にしても、このようなiOSしか使えなくなってしまっている人で、なおかつiPhone3GSとかiPhone4を使っていた人は、どうしてもiPhone5は気になる端末という事になってしまう。
そんな人、いません?
そういう人からすると、ここ数日のauとSoftBankの動向がかなり気になっている事と思う。特にSoftBankの動向は非常に気になるところ。何しろ、情報が安定しないのである。
私は今回のiPhone5の発表で、やけに孫社長が静かだな、という気持ちでいる。
iPhone4の時はものすごい勢いで世間にiPhone4の良さを宣伝しまくっていた所があるが、iPhone4Sでauが販売に乗り出した頃から、どうもテンションが上がっていないように思えてならない。
そんな中、発表されたのがテザリングに対応しない代わりのキャンペーンなのかもしれないが、過去のiPhone端末の下取り。
iPhone4Sが12,000円、iPhone4が8,000円で、月々1,000円をiPhone5の利用料金から差し引くというものだ。
これについて、非常に痛切にバッサリ斬ったサイトがあったので紹介する。
No!SoftBank
ソフトバンクのiPhone下取りは、ユーザー大損でソフトバンクが儲かるだけ
http://j.mp/PlnUQV
ここに書いてあるとおり、確かに下取り額があまりにも安すぎる。
しかも、下取り金額を月額から差し引くという手法だと、下取り金額を消化するまでに8ヶ月~1年かかる。途中で解約した場合は、消費者側は下取り額を回収する前にiPhone4もしくはiPhone4Sの本体だけを取られて終わってしまう。
古物商の資格についても確かに書かれているとおりの話。これ、どうやって収拾付けるんだろうか?
このNo!SoftBankというサイトは、とにかくSoftBankに関して批判的なサイトなのだが、言っている事に間違っている要素は少ない。悪意が入っているように感じる部分もある為、私は全てを鵜呑みにはしないが、ちゃんといろんな視点で見ている事だけは間違いない。参考に出来るところは参考にできるので、このサイトで言われている事を吟味しつつ、自らが判断すべきだと思う。
そして、同じくSoftBankが迷走しているな、と感じるのが、SoftBank mobileのサイトにおいて、iPhone5のLTEパケット定額「容量無制限」の記載がいつの間にか削除されていたという話。
そして迷走を決定づけたのが、その後その「容量無制限」という記載が再び掲載されたというのである。
市況かぶ全力2階建
ソフトバンクiPhone5信者の拠り所だったLTEパケット定額「容量無制限」の記載がいつの間にか削除される
http://j.mp/O8Qo3n
まぁ、よく見ているユーザーがいるものだと関心する出来事だが、今この「容量無制限」を亡くしてしまったら、SoftBankにどんなメリットが残るというのだろうか?
下取りプログラムにしても、結果的には個人で売却した方が有効に働くとなると、プログラムそのもののメリットなどないに等しいし、テザリングを持たないSoftBankからすると、7GBの通信量制限がない事しかメリットがない。
ただ、この7GBにしても、Wi-Fiをよく使っている人からすると、実はあまり意味がない。私などはほとんどがWi-Fiによる通信であるため、3G通信そのものはそんなに多くない。今のiPadを購入したのが7月31日、3G通信を始めたのが8月2日だが、1ヶ月と15日、つまり1月半の使用状況で3G通信量は送信で14.1MB、受信で59.6MBと100MBに満たない。
もちろんWi-Fi主体で使っているからだが、よほどヘビーな使い方をしないかぎり、7GBという容量に届くのか? と疑問を感じる事もある。
ただ、テザリングは別である。
PCなどの中継で使うと、多分とんでもないデータ通信量になるだろうから、7GBという通信量は意外に小さく感じるかもしれない。
もつろん各々の使い方で状況も変わる。だから一概にこうだ、と言えない所もあるが、少なくとも私はauでいい、という判断もまだ出来ずにいる。
しかし、少なくとも今SoftBankである必要は全く感じていない。
SoftBankは下取りプログラムの金額を増額するという話をしているが、それがいくらになるのかもまだはっきりしない。
仮にそのプログラムで妥当な下取り額が提示されたとしても、機種変更はMNPから比べると月額は高めになるため、絶対的な金額には不安は残る。
果たしてこれでauに流れる顧客を引き留めることができるのだろうか?
ちなみに…私のようにdocomoのケータイを持っていて、別に2年前に新規でSoftBank回線でiPhone4を契約しそれを退会した人間が持っているiPhone4を下取りして、MNPとしてSoftBankでiPhone5を契約する事はできるのだろうか?
MNPの料金でさらに下取りキャンペーン適用…。あまり存在するパターンではないが、そういう組み合わせは適用できるのだろうか?
もしできるなら…考えてもいいかな…但し、下取りプログラムの増額金額次第だが。