段ボールのこ ダンちゃん

 岐阜県関市は昔から刃物で有名な町である。
 私がお薦めしている“アームレスラーハードスニップ”も、そんな関市にある長谷川刃物というメーカーの万能ハサミである。
 このハードスニップ、実に便利で私はハサミはこの一本でほぼ全ての用途が事足りている。紙という柔らかいモノから、アルミという金属板まで切る事ができるハサミというのは、多分他にはないのではないかと思えるほどのものである。
 普通は、金属を切る事ができるハサミは、その刃先の問題から紙のような柔らかいものを切る事は難しい。しかしハードスニップはそれを簡単に両立してしまう。万能とはこういう事を言うのだなと思ってしまう。
 だが、このハードスニップにも不向きなものがある。
 いや、実際にはできない事ではないし、利用する事はできるのだが、段ボールを切り刻むという事に関しては、その労力は結構かかったりする。
 というのは、段ボールはハサミのようなもので切ると、切り始めはいいが徐々に切り進むにつれてハサミ自体が切り離した段ボールに挟まれて重くなってくる為、切りにくくなってしまう。
 これを防ぐ為にハサミの刃を斜めに曲げているものもあるが、それでも切り進めば挟まれる事に違いはない。この問題を根底から覆すには、そもそもハサミのような形でないものが理想になる。つまり、ハサミのように挟んで切るのではなく、ナイフのように切り刻んでいける刃物の方が向いているという事である。
 たかが段ボールを切るだけの事に何を熱く語っているのか? と思われるかもしれないが、私は諸々の問題でAmazon.co.jpを利用する事が多い為、日々段ボールと格闘しているのである。
 なので「何か便利なものはないかなぁ…」といろいろ探していたところ、私が愛用しているアームレスラーハードスニップを作っている長谷川刃物が面白い製品を販売していた。

 その名も“段ボールのこ ダンちゃん”という、直球ネームの製品である。
 ちなみにこの画像のものはフッ素コーティングされた上級品。価格も630円と通常品よりちょっと高い。ま、高いといってもこの価格である。
 このダンちゃんのスゴイところは、刃先についているギザギザで、段ボールを難なく切り刻み、自由にカットできてしまうというところである。
 段ボールを開ける時でも力をあまりかけずにスパッと切り開け、残った段ボール箱もコンパクトに切り刻んで処理できる。優れモノである。

 このギザギザそのものが刃物になっていて、簡単に段ボールを刻んでいく。
 力をあまり入れることなくそれが出来るという事は、つまり安全という事でもある。切れない刃物ほどアブナイものはない。そう考えれば、さすがは関市長谷川刃物と言えよう。

 これから夏休みに入ると思うが、小学生の夏の自由研究などで段ボールを加工する世のお父さんは、せびこの一本をお薦めしたい。簡単に段ボールを丸くくり抜いたりする事もできる為、重宝すること間違いない。価格はこのフッ素コーティングのもので630円。フッ素コーティングされていないもので399円。どちらを選ぶも自由だし、他にもいくつか種類があるが、私はより滑りの良いフッ素コーティングされたものをお薦めしたい。

 いや、ホントにお薦めだから。
 使ってみればよく分かる…とBlogで言っても言うだけの話にしかならないが、騙されたと思ってぜひ使ってみてもらいたい。
 騙されたと言われても何もできないが(爆)


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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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