今年に入り、私のBlogではやたらと車関係のネタを書いている。
それは今年のどこかで車の買い換えが発生するからだが、実はその買い換えだけが理由ではない。
私は日本の乗り物事情を真剣に考えたとき、今の乗り物そのものを見直す時期に来ているのではないかと思っている。
電動自転車が登場し、昨年末にその動力配分が見直され、人力と電動で1:1でしか運用できなかった電動自転車が1:2の配分がOKとなった。
これにより自転車が大幅に見直される事になったわけだが、今度は三人乗り自転車の規制へと話が発展した。
たしかに三人乗り自転車は子供二人をもつ母親からすれば無くてはならないアイテムだと思う。
しかし、実際問題としてアレ(普通のママチャリに子供載せるパーツ付けただけのモノ)はバランスが悪すぎた。結果事故が増え、規制という話に進んだわけだが、今その三人乗り自転車自体が見直され、この7月にも法改正となる。
ただ、これにしても専用の自転車のみが許可されるワケであり、その価格は5万円~11万円と、高いと電動自転車並の価格になってしまう。
子供が小さい時にのみ必要な自転車にこの出費はいただけない。
また、自転車そのものの走行区分が実に曖昧。
自転車にも危険があれば走る場所にも危険がある。
これはもう根本的に見直すしかない。
そして見直すならば、私はセグウェイをその見直しの中に組み込むべきだと思っている。
セグウェイ。
日本ではあまり知られていない…とも言えないかもしれないが、ジャイロを搭載した電動二輪走行車である。
自転車のように漕ぐ必要が無く、ブレーキもない。
体重移動で前進と後進を行い、速度も制御する。曲がる場合はハンドルを曲がる方向に倒す(初期型はハンドルを回したが、最新式はハンドルを倒す)事で曲がる事ができる。
電力駆動であるため環境にも優しく、また直立姿勢の体重移動で前後進するため、専有面積が極度に少ないというのがポイントである。
このような利点の多いセグウェイだが、世界各国で公道を走る規制に悩んでいるケースが多い。
なので、今稼働しているのは、広い駐車場の中、広い工場敷地内などに限られていて、また普及しない事から単価も高く、一般のものとは言いにくい状態。
このセグウェイがもし公道を走れるようになったとき、私は価格さえ折り合えば自動車そのものの数すら変動させるのではないかと思っている。
ハイブリッドカーが注目されている今、燃費という部分は非常に大きなファクターとなっていて、しかも車には常に渋滞というものがついて回る。
走っている車を見ると、その殆どが一人で乗っているケースが多く、本当にあの大きな車体が必要なのかと感じる時がある。
私も通勤に車を使用しているが、雨などの問題がなければ別にバイクでもいい話。ところがバイクだと荷物の問題があるため私は車を使用しているわけだが、もし、車と同時にセグウェイも持つ事ができるなら、多分普段の通勤にセグウェイを使うだろう。セグウェイはバイクほど必要面積が大きくなく、騒音とも無縁で居られるところに最大のメリットがあるからだ。
今、三人乗り自転車を発端に、自転車の走行区分の見直しが行われるのであれば、ぜひセグウェイもその見直しの中に入れてもらいたいと思う。
どうせ、このような規制の話になると、なかなか決まらなくて話自体が長期化する事が多い。
なら早い段階で検討した方が結論が出るのが結果的に早くなる。
セグウェイがダメならダメで早く結論を出す事の方が、すべての人にとってメリットがあるように思えてならない。
もちろん、私はセグウェイ肯定派ではあるが、反対派との対話は急いだ方がいい。
何はともあれ、私は日本の乗り物そのものを見直す時期だと思っている。
コレが問題と決めたら最後、日本のお役所はソレだけを問題視し、見直し検討する。
世間を見て、必要な処置はすべて盛り込んだ上で検討した方が、後々出てくる問題により柔軟に対応できるんじゃないかと思うのだが、それができないのがお役所である。
どこぞの水道局ではないが、3400万円を棄てる事はキッパリ決めたのに、こういう問題はなかなか決められない。
今の日本、本当にコレでいいのか?