5/7、とうとう日本語版のWindows7 RC版(製品候補版)が公開された。
RC版が出た事で、今後新しい機能が増えることはなく、ここから先は動作検証とその対応のみが進行していく。
この分だとWindows7なだけに7月7日発売とか…。
どこぞのコンシューマゲーム機の発売日みたいな展開になりそうな予感すらある。実際は年末とか年明けになるんだろうとは思うが。
話を戻すが、実のところ英語サイトであればすでに日本語版は出回っていた。ただ、国内で公開されたのが5/7だっただけの事である。
Windows7はβ版の頃から評判がすこぶる良かった。
Vistaの頃とは大違いだ。
Vistaのブラッシュアップ版とも言われたりするWindows7だが、それだけに開発も早く、また最初から安定しているという事なのかもしれない。
β版の評価を鵜呑みにするならば、今回のRC版はさぞ凄い働きをするに違いない…と考え、さっそく私も…
…入れようかと考えたが、結局やめた(爆)
今回のWindows7 RC版の新機能として“Windows XPモード”(Windows XP Mode)と“リモートメディアストリーミング”(Remote Media Streaming)の2つが追加されている。
Windows XPモードとは、Windows 7に仮想環境ソフトウェアの“Windows Virtual PC”を導入して、Windows7の仮想環境でWindows XPを動作させることでWindows 7に非対応のWindows XP用アプリケーションを使えるようにする機能を言う。
早い話がWindows7のOSの上で別のOSを走らせるという事なのだが、従来の仮想環境では親OSの窓の中にもう一つデスクトップが表示されるような形となるが、今回のXPモードは窓そのものがXPのアプリケーションであり、デスクトップを持つ必要がない。
これは従来の仮想環境とは明らかに異なる仕組みだと言える。
あと、通常の仮想環境と異なり、対応エディションであればWindows XPのライセンスを別途用意する必要はない。これはありがたい話である。
もう一つのリモートメディアストリーミングは、Windows Mediaのライブラリをインターネット経由で共有できる機能を言う。
Windows Media Playerには前から動画や音楽といったライブラリを共有する機能が用意されていたが、それは同一LAN内(多分ほとんどは家庭内LAN)でしか実現できていなかった。
Windows 7のWindows Media Playerは、リモートメディアストリーミング機能でWindows Live IDのオンラインIDと、Windowsのユーザーを結びつけることで、インターネット経由で安全にライブラリを共有できる機能を持っているとの事である。
まぁ…早い話がWebストレージみたいなモノ…と考えればいいのではないかと思う。手軽に使える事は間違いないが、モバイル環境も含め通信環境必須という事になる。
新機能2つが全ての人に必要かどうかと言われればかなり微妙だが、XPは長きにわたり主力OSとなっていただけに、Vistaになったが為に使えなくなるソフトが激減するXPモードはかなり使える機能と言える。
これならVistaを飛び越えてWindows7を導入してもいいかもしれない…と思ったりするのだが、心残りはWindows7を64bit版固定にXPモードで32bit版ソフトを稼働できるようにしてほしかった…と思ったりする。
Mac OSは既に64bitとなって久しいのに、Windowsは未だに32bitの壁を突破できずにいる。
資産が多いという事が64bitの壁を厚くしているのだろうが、いい加減大量のメモリをRAMディスクとしてしか使えない状況を何とかしてほしいものである。
64bit版固定ではないが、Windows7はVistaよりはずっと使えるOSだろうと思う。RC版を入れた人がネットでいろいろ示唆してくれるだろう。
製品版登場を期待したい。