ガンダム00を一週遅れで観ている。
今日、生で観ようかと思っていたら、都合付かなくなったので、一週遅れの情報しか持ち得ていない。
ま、内容は予測できるけど…
とりあえず16話「トリニティ」まで観た感じとしては…メカ設定の振れがあまりにも大きすぎるなという事。
強烈なまでに強いガンダムの登場を演出したが、ガンダム鹵獲作戦が展開された段階で当初の強さは欠片もなく、全世界に対して武力介入をすると宣言した集団としての強さは地に墜ちていた。
たしかに大多数の敵を相手する事の無謀さという演出は間違っていないとは思うが、初期の頃の強さが何もしないウチに地に墜ちるというのはどうかと…。
そして新たに登場したセカンドチーム。
あの強さはまさに初登場時のソレスタルビーイングと同じほどのインパクトを与える強さだが、初期4機とのバランスを今後どうするのか?という疑問を持たせる結果になったと思う。
セカンドチームは偽善を唱えるソレスタルビーイングのアンチ的存在と位置づけるのか…何となくそう見えて仕方がない。
こういう謎を感じるのは何もメカ設定だけじゃない。
どうも、初期の頃からシナリオ全体の方向性が見えてこない。
何がしたいのか? 何を見せたいのか? 何を訴えたいのか?
もちろん、最初からすべてが分かっていては面白くないのは分かるが、観ている人にとって必要な情報が伝わってこないのは問題だ。
そういう意味でエヴァンゲリオンという作品は天才的だったと感じる。
作品の謎は謎として未知にも関わらず、観るものにその時に必要な情報をちゃんと小出しにしている。
今、新たに劇場化されているが、それをするだけの意味のある作品だと思える。
また、ファーストガンダムを良く知る人は、ガンダムSEEDシリーズを「いろいろな作品のミックス焼き直し」とか言っていた事もあるが、アレはアレで良くできた作品だったんじゃないかと思う。
新世代ガンダムとしては格段に良作。ストーリーがたとえパターン化されていたとはいえ、それが観るものへのその時々の情報として定着できていた。
ガンダム00は、そのあたりがまるで出来ていない。
ただキャラが沢山でてきて、いろいろなベクトルを持つ人々に媚びているだけのように思える。
だから多分同人作品を作る分にはネタには困らない作品だろうが、本作がそういう状態というのは、プロ集団が作る作品としてどうか?という疑問を感じる。
これから先、ガンダム00はどういう方向に進んでいくのか?
もちろん、それが簡単に予測できては面白くないのだが、今混迷しているストーリーをどう収拾させるのか、それが気になるところだ。
しかし…監視者ってどうみてもゼーレだな、アレは。
所詮、パクリ部分は避けて通れないか…