Sonyがネットブック…ではなく、新しい形の小型ノートPCを発表した。
先日、封筒サイズの何かをアピールするティザーサイトを公開していたが、その正体が明らかとなったのである。
その名もVAIO type Pといい、フットプリントサイズが長形3号の定形封筒と同等の大きさでしかない。
おそらく史上最小のVAIOである。
この大きさを初めて見た時、私はVAIO C1を思い出した。
昔、こんなにも薄くはなかったが、画面が横長でキーボードにフタをする感じでしかないサイズのVAIOノートが存在していた。
結構持ち運びにも適していたし、サッと取り出してサッと仕事する…みたいな使い方が出来たVAIOノートであった。
このC1は結局同型タイプの数機種が発売されたのみで、正式な後継機が出る事はなく、その後に出た小型ノートはVAIO Uシリーズであり、そのVAIO Uの後継機はVAIO type Uシリーズだったが、これもその後姿を消してしまった。
なのでこのVAIO type Pを見た時、私はC1の後継機が出たのかと思った。
だが、実際にはWindows CE搭載のsigmarion IIの生まれ変わりに近いかもしれない。
sigmarion IIは、NTTドコモが発売したハンドヘルドPCであり、その白いボディはほとんどがキーボードであり、そこにタッチパネルが搭載されたPDAとしては大きすぎる、またノートPCとしては小さいPCだった。
個人的にものすごく好きなPDAだったが、結局これもPDAという市場が縮小してしまい、sigmarion IIIが2003年4月に発売され、それが最後の機種となった。
大きさ的にはsigmarion IIIが幅189mm×奥行き117mm×高さ21mm、VAIO type Pが幅約245mm×奥行き120mm×高さ19.8mmと、VAIO type Pが若干横幅が5cmほど長いという感じだ。
だが、sigmarionとVAIO type Pが決定的に違うのは、そのOS能力と液晶表示能力である。
sigmarionはWindows CE搭載という事で、そのOS的機能も標準PCスペックからかなり劣るのに対し、VAIO type PはWindows Vista Home BASICを搭載し、またその液晶解像度は1600×768ドットと、格段に向上している。
もちろん、価格もVAIO type Pが高いワケだが、それでもこのスペックでありながら店頭価格が10万円前後だというのだから、かなりお買い得感の高いモデルである。
単純にネットブックを作らないところがSonyらしいところであり、そのネットブックより格段に上のスペックを提示してくるところがVAIOらしい。
とにかくネットブックの性能に不満を感じている人には最適なモデルではないかと思う。
正直、私も欲しい。使い所が難しいが(爆)
この不況の世の中に何てモノを出してくれるんだ、Sonyは… orz