先日から液晶テレビの買い替えの事ばかり書いているが、まぁそれだけ我が家ではその気運が高まっているという事であり、そう遠くない内に買い替えが行われるハズ。
で、気になるのがエコポイントという、今まで私が関わることのなかった制度である。
何しろ、エコポイント制度が始まってから、そんな買い物したことないので、利用方法が全くわからない。
購入店ではいろいろ説明をしているようだが、もしネット通販で購入した場合はどうなる? と考えると、その仕組を理解していないのはあまり良くないと判断した。
で、とりあえずエコポイントの公式ホームページを見てみた。
グリーン家電普及促進事業 エコポイント (現在リンク切れ)
このホームページを見て理解できるという人は、たぶん官公庁の人ではないかと思う。
どうしてこう官公庁のホームページというのはわかりにくいんだろうか?
いや、たぶんわかりやすく懇切丁寧に書かれているのではないかと思うが、知りたい事がさっと分からない作りというか、なんというか…
私は、正直なところ、エコポイントを登録して使うものという認識すらなかったため、全く理解できなかった。
とりあえず、商品を購入した時の保証書や領収書が必要なのはわかった。
そしてエコポイントの取得申請をしなければならないのもわかった。
その申請にインターネット申請というものがあり、ネットから申請できるのもわかった。
だが…問題はその申請したあとの話。
インターネットで申請してるのに、なんでプリントアウトして郵送するという手順があるんだ?
全然エコじゃない!
たしかに保証書とか領収書とかの原本を確認しなきゃならないのはわかる。
だけど、それを郵送する段階で申請書をA4コピー紙にプリントアウトして一緒に郵送って、その時点で紙の使用を促してるのはエコじゃないってわかってるのか?
私ならネット申請した人用に、購入時の保証書やそれに代わるものなどにネット申請のナンバーを記載できる欄を作って、その保証書をそのまま郵送する事で申請終了とするだろう。その方が紙使わなくてエコだと思う。
せっかく事業として大きくやってるんだから、購入時にそういった書面は全部用意して、購入者が全く別のやり方で書類作る方法をなくす方がわかりやすいし消費するものも少ないと思う。
なにより、利用者にわかりにくい方法を採っている段階で、本気でやる気があるのか? と言いたい気分である。
そもそも、書類という紙を利用している時点で、それを処理する人件費が発生している。
つまり、この事業には税金がかなり投入されているという事だ。
せっかくネットという手段があるのだから、購入店でネット処理できるようにして、購入者はその結果を待つだけという方がよっぽどシンプルで簡単だ。
購入店やネット通販事業がかわりにそれを代行してくれれば、そもそも購入者にネット環境など必要ない。そういった前準備があって然るべきだと思うし、販売業者だってそれがサービスの一環だとなれば、そこに付加価値をつける事だってできるだろう。
しかし、行政って頭の悪い方法しか思い浮かばないのかなと真剣に思える。
エコを重要視するのにエコじゃない方法で申請しなきゃいけないなんてのは本末転倒だ。
こういうサービスを展開していく上で最も必要なのは、利用者に負担をかける事ではなく、事業者に負担をかけ、そこに各事業者の付加価値を載せる手法をとる事である。
当然、大手企業はやりやすく、小売店はやりにくいだろう。
問題はそこ。
町の電気屋さんは、そこにこそサービスを打ち出すべきなのである。
面倒な事はぜんぶウチがやるから。大手企業はその面倒な事をシステムとして運用するしかない。だが、町の電気屋さんは、そこを個人レベルで対応できるのである。
もっとも、価格の差はそれ以上に大きいだろうから、簡単にはいかないだろうが、少なくとも利用者(購入者)が選択できる幅は生まれる。
利用者(購入者)は今まで通り。事業者は新しい部分にリソースを割く必要はあるが、そこに新しいサービスの形を形成する。行政はそれをネットで処理し、エコ活動をより推進する。
この形こそ、本来のエコではないだろうか?
まぁ、言ってるほど簡単な事ではない事はわかっている。
ただ、今の手法だと利用者が利用したくてもわからないケースが多々あるというところに問題がある。
もっと底辺で推進していかねばならない事業なら、もっとこの部分を見直すべきである。
2010年12月31日でエコポイント制度が終了となるが、その次にくるものがあるのなら、もっとシステム的にまともなやり方をすべきである。