昨日、PCにBlu-rayドライブを導入する事についてあまり良くない話をしたが、それについて今日は補足したい。
ハッキリ言ってしまえば、Blu-rayドライブそのものに問題があるワケではなく、付属ソフトのPowerDVD9、そしてそのアップグレードしたPowerDVD11 Ultraに問題があるだけなので、それらのソフトを使用しない形でBlu-rayメディアを見る分には大凡問題はないと言っておく。
私は自分のPCにフリーソフトの“Media Player Classic HomeCinema(以下MPCH)”の64bit版をインストールしているが、Blu-rayドライブにBDソフトを入れ、MPCHのメニューにある“DVDを開く”でBlu-rayドライブに入っているBDソフトを指定して再生してやると、普通に再生する。ただ、PowerDVDと違い、いろんな補正が入った状態や音声もDolby Soundソースの場合はその状態で再生されていないかもしれない。ただ再生させるだけであるならば、PowerDVDである必要がないので、全くBDが見られないという事ではない。
なので、私の昨日の評価は、その全てがPowerDVD11の評価であり、Blu-rayドライブに対してではないという事をココで明言しておく。
で、今日はそのPowerDVD11についてちょっと書いておく。
BDソフトの再生やDVDソフトの再生に難がある事は昨日の通りだが、普通の動画ファイルにおいては今の所ちゃんと再生されている。
しかもPowerDVD11は、いわゆるアップスケーリングのような画質改善機能が搭載されているため、画質の良くない動画ファイルはこの機能である程度補正する事ができる。
ただし、その機能はハードウェア再生支援機能をONにすると利用する事ができない。再生支援機能はCPU負荷こそ軽減されるものの、拡張機能が使えなくなるという問題がある。
ではどの程度その画質が改善されるのかというと…
コレ、映像ソースがあまり良くなかったかもしれない。ちなみに映像はGUNDAM EVOLVE 04の映像。ガンダム0083の裏話的ストーリーの映像だ。
アニメ系の絵だと色合いがフラットなので輪郭でしか見る事ができないと思ったため、CG動画からチョイスしたのだが…
言わなくても分かると思うが、左半分が補正なし、右半分が補正後である。
よく見ると確かに細部は多少ハッキリして見えているし、色合いも改善されている。
動画の1コマなので、このコマだけ見るとよく分からないかもしれないが、これが動くとハッキリと違いが分かる。
今までボケていた輪郭がハッキリし、コントラストも多少ハッキリして見える。何より、低解像度のものを多少拡大してもそれなりに見えてしまうし、今までコレが正常と思っていた低解像度映像が、明らかに曇っていてハッキリしていない事が分かるようになるのだ。
私の環境下ではBD再生やDVD再生に難があるPowerDVD11だが、こと動画再生の分野ではそこそこ使えるソフトかもしれない。
前述したMPHCではDirectX11の再生支援機能でハードウェアを利用した再生はできるが、こうした画質改善は敷居が非常に高く、よほど映像ソースに詳しい人でないとこうした補正ができないのだが、PowerDVD11ではこの部分がカンタンに設定できる。
なので今の所私の環境ではPowerDVD11は動画再生で一定の活躍が見込まれている。
昨日はドライブの事といいながらPowerDVD11でBD再生できるものとできないものがあるという話やDVDが上手く再生できないという話をしたが、実際にドライブは普通にBlu-rayを読み込むし、再生もする。書込テストはしていないが、おそらく普通に大容量データを書き込む事はできるだろう。この部分は映像とは無関係なのだから。
なので、とりあえずBDドライブに関してはオススメしておく。
少なくともPowerDVDを使わない形では再生もできるし、大容量データの書き込みもできるのだから。ただ、付属ソフトのPowerDVDにはクセがあるため、その辺りだけ覚悟が必要だろう。
先に言っておくが、PowerDVDを使わない形でBD再生させるには、あらかじめmpeg4関係のコーデックをインストールしておかなければならないハズなので、そこは自分でインストールして欲しい。ひょっとしたらPowerDVDをインストールした段階で、そういったものもインストールされるかもしれないので、あまり深く考えなくても良いかもしれない。
とりあえずドライブはオススメするので、この部分だけは昨日の記事を訂正したいと思う。