指紋認証という言葉を聞くと、利便性よりもセキュリティの堅牢さをイメージする人が多いかもしれない。
指紋という個人で唯一のモノを使って認証させ、特定以外を遮断する…どう考えてもセキュリティ関係にしか思えない。セキュリティ関係だから「ああ、自分には無関係かな…」と思ってしまう人が大多数なのではないかと思う。
無関係だから考えなくてもイイや…と突き放してしまえばそれまで。
しかし、この指紋認証デバイスを知ると、それがセキュリティという方向性だけでなく、通常のPC運用において絶大な利便性を得ることが出来る事を知る。
今日の話題は、いつも私が見ているサイト“スタパビジョン“で紹介されていた、UPEKの「eikon」である。
詳細はスタパ斎藤氏のスタパビジョン第82回の放送、もしくはスタパトロニクスmobileの記事を見てもらいたいのだが、これらを見ると指紋認証デバイスで今まで面倒だったパスワード関係が一気に解決できる事を知ることが出来る。
特に、ネット銀行やネット決済を多用する人は、いつもパスワードや本人認証で煩わしい手間をかけなければならないのだが、この指紋認証デバイスがあれば、そうしたものをほぼ一発解決する事ができる。
これはもう便利と言う他あり得ない。
この指紋認証デバイスの購入や、買った後の付属ソフトウェアに、Windows7で使う上でいろいろな問題があるようだが、そうした問題もスタパトロニクスmobileの記事にいくつか解決策が書かれている。
しかも、反響があったのが、記事内に書かれているinfoBioというショップの製品ページにもWindows7へのアップグレードに関して問い合わせ可能と書かれている。
ある意味、スタパ斎藤氏の記事が呼び水になって、そうした問い合わせが殺到したのかもしれない。
昔から富士通のノートPCには指紋認証デバイスが搭載される事が多かった。昨今はSonyなどのVAIOノートの一部にも指紋認証デバイスが搭載されていたりと、徐々にではあるがこの指紋認証デバイスを搭載したノートPCが増えてきている。
しかし、デスクトップPCにおいて指紋認証デバイスを持ったPCはあまり聞かないし、特に自作PCユーザーからするとそもそもそんなデバイスの選択肢がない。
しかし、UPEKの「eikon」のような製品であれば、USB接続でセキュリティと同時に非常に利便性の高い使い方が出来るようになる。
価格的に1万円ほどだが、ネット銀行やネット決済時には絶対のセキュリティと利便性が得られるメリットは、人によっては恩恵が大きいと言える。
実のところを言えば、私もかなり便利になるのではないか? と思っていたりする。
私には金銭的余裕などないのだが、次のメインPCリプレース時には、こうしたデバイスの搭載を真剣に考えたいと思う。
いつリプレースするのか? という事に関しては…まだ未定だが、Intel製コアを使うのであればIvyBridgeが登場する来年4月ごろ、AMD製コアを使うのであれば、来年初め頃に登場すると言われているBulldozerコアの次世代版を考えたいと思っている。
果たして、上手く切り替えられるかどうかはまだ分からないが、リプレースは確実にCPUとマザーボード、メモリ、HDD、とほとんどのパーツを新規に用意する必要がある。当然OSももう一つ揃えようと思っている。
なので、予算がどうなるか? などはまだまだ先の話。ただ、現メインPCのWindows7を使って気づいた中で、性能だけでなく利便性をあげる事は必須事項と感じたので、次回はその辺りは強化したいポイントである。
指紋認証、認識を改める必要がある人はぜひいろいろ調べて見る事をオススメしたい。
セキュリティを強固にする事はもとより、使い勝手向上という意味ではダイレクトに効果があるものと言えるだろう。