本日、知り合いと会うためにアキバまで出かけた。
車で行っても良かったんだが、駐車の事とか考えると、やはり電車で行くのが良いだろうという事で、いつも通りの展開に。
ま、そりゃそうだわな。
アキバは魅力ある製品でいっぱい
私が知っているアキバは、今ほど一般からかけ離れたコンテンツばかりが溢れた街ではなかった。
どちらかというと、PCパーツや家電製品、流行始めたデジモノが集まる街だったが、気がつけば今やアキバは別の意味で“夢の国”と化している。
ま、時代の流れだから仕方のない事なのだが、当然の事ながら、私が知っている時代の流れも未だに残っている。
とにかくアキバには魅力ある製品があふれかえっている。
人によって“魅力がある”という部分の解釈が変わる訳だが、私はやはりデジモノというものが収まるのが正しい感じと言えようか。
で、今日そのアキバで、やってはならない事をしてしまった。
所謂、お試しというヤツで、アキバのヨドバシで高級ヘッドホンのリスニングテストをしてしまった。
本来は、以前Blogでも書いた「ウォークマンM」が実機としてどんな感じなのかをテストしたかっただけだったのだが、ヨドバシAKIBAのオーディオコーナーはその一角に高級オーディオやヘッドフォンなどのコーナーがひしめき合っているため、魔が差してテストしてしまったのである。
ウォークマンM505
先にコイツの話をしておく。
ウォークマンMは、最近のウォークマンとはコンセプトが異なる、スマートフォンとの連携を考慮して作られた新製品である。
形は昔存在していたスティックタイプのウォークマンや、CD/MDウォークマンのヘッドフォンコードの真ん中についているコントローラーに似ているのだが、ウォークマンMはソレ単体で16GBのメモリを持つウォークマン機能を持ち、それ以外にBluetoothでスマートフォンと繋がり、スマートフォンの中に格納されている音楽データを無線で聴くことができる製品である。
実機を見てみると、この画像と同じカラーのバイオレットの色合いがとても綺麗。
しかも、思った以上に小さく、これならウォークマン単体として使用しても良いかもしれないと思わせるものだった。
問題はコイツに繋げられるヘッドフォン、もしくはインナーイヤーフォンが自由に選べるという事で、久々に最近のイヤフォンの音はどんな感じか? と不用意に思ってしまった事である。
Sony最新のイヤフォンを聴いてみた
視聴したのは、SonyのXBA-H2というインナーイヤフォンである。
ハイブリッド仕様と謳っていて、中にBA(バランスドアーマーチュア)ユニットが2つと13.5mmのダイナミックドライバが組み込まれている製品である。
コイツの一つ上の上級機に、BAユニット3つと16mmダイナミックドライバを組み込んだXBA-H3という製品もあるのだが、私にとっては雲の上のクラスに分類される製品。価格的にも全く合わないため、XBA-H2を視聴した。
もともとBAユニットは高音域の音を再生するのに長けているユニットで、非常に伸びやかでクリアな音を再現する事ができる。ShureのインナーイヤフォンはこのBAユニットの素晴らしさでファンを獲得しているのだが、唯一の弱点は低音域が多少弱いという事。
音の解像感は基本的に高音域がどれだけクリアかで印象がガラリと変わるため、Shureの音が良く聞こえるのはやはり高音域のクリアさによるところが大きいと私は感じている。
反面、低音域はダイナミックユニットの方が再現しやすく、大口径のものであればあるほど、低音の響きは強くなる。
ただ、イヤフォンである以上、ある一定の大きさにしなければ意味がない。よって、どれだけのドライバをどうやって組み込むか? というのがメーカーの技術の見せ所なワケだが、Sonyはその昔から大口径ドライバを横向きにして搭載する技術を持ち合わせている。
その方式とBAユニットを組み合わせたのがXBA-H1~H3で、高音域に強いBAユニットと低音域に強いダイナミックドライバを共存させるという手法を取り入れてきた。
で、実際に聴いてみると、実にクリアな高音域から、響く低域までシッカリと再生する事ができていただけでなく、H2はコンパクトに収められていた。
これだけの音をこれだけコンパクトに収める事ができているなら、ウォークマンMには最適だなぁ…と感じたのは言う迄も無い。
ちなみに、Sony製品だけでなく、ShureのSEシリーズも聴いたりしたのだが、ハイエンド過ぎて私の耳ではその真価を判断できないように思えた。
このXBAシリーズの良さは、画像の通り、ヘッドフォンとコードが外れる仕組みを持っているという事。
鞄の中にイヤフォンなどを無造作に入れて、いざ取りだそうと思ったら引っかかってコードが切れた…なんて事もあるわけで、このようにコードが外れるようになっていれば、イザという時にコードだけ買い換えたりする事ができる。
比較的、このコード取り外しの機能は高級機に搭載されるもので、商品の位置付けとしては高級機に分類されるものになるのかもしれない。
テストすると欲しくなるんだ、コレが… orz
なぜリスニングテストをやってはいけなかったのか?
もう理由は単純。欲しくなるんだ、これが(爆)
聴いて明らかに違いがわかるとなると、自分が日頃聴いている音楽を聴いてみたくなるのである。
私が視聴してはならないと考える理由はもうこれしかない。
今使っているSonyのインナーイヤフォンは、購入して8年くらい経過していて、音も劣化している事は容易に想像が付く。その上での今回のリスニングテストだから、その違いがわかれば欲しくなるのが心理である。
ま、そんなワケで、この年末に物欲全開という、あまり嬉しくない状況である。
アキバは魔性の街。
皆も気をつけると良い。
昨日はお疲れ様でした。
また、やってはならないことという、フラグまで
立てるとは、さすがっすw
るーさんといい、お二人の物欲魔王には、感服しっばなしですわw
というわけで、来年も、良い物欲でお過ごしください(爆)
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物欲とはいうものの、お金の使い方だけでいえばあなたの方が派手だったりしますよ。
拘るポイントが違うってだけの事です。
ま、お互い来年も似たような金の使い方してるでしょう(爆)
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私は直前にWalkman ZX1 を買って物欲を払っていたから無事に魔都から帰還できましたが、H2が物凄くうらめ…うらやましいです。
もうちょい低音欲しいなー、ダイナミック型欲しいなーって思ってたところに出てきたハイブリッド。これしかないって思ったものの、ZX1で資金が尽きました…
使用感とか音とか、武上さんのレビューを待ちますだ。
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ZX1は7万円超の製品。
残念ながら、私にはそれを買う勇気はありませんw
BAユニットが流行った時、誰もがBAでなきゃ高級でないみたいな感覚でしたが、音を再生する側から言えば決してそんな事ではないのです。
ダイナミック型にはダイナミック型の良さがあって、BAにはBAの得意な方向性がある。
その両方の良い所を取り入れたのがハイブリッド型と言われているけど、実際は両方を打ち消し合う可能性もあるので、一概にハイブリッドだから良い製品とも言えません。
要は、製品としてどういうコンセプトでチューニングしたか? と言うところがポイントなので、XBA-H2は試聴した限りでは良い音を出していたと思います。
ま、あとは使用感ですな。
もうしばらくお待ち下さい。
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