本日、私は知人宅のPCセッティングを行った。
ま、珍しい事ではないので今更な感じであるのだが…問題はそのセッティングを終えて私が帰宅した後に起こった。
とりあえず無線LANの設定から
知人宅には2Fに無線LANのルーターが置かれている。
このルーターも1年くらい前に私が設定したものだが、その無線LANの電波がどうも1Fでは随分と減衰してしまっていて、繋がったり繋がらなかったり、という状況のようで、1FでノートPCを使う上でどうもよろしくないらしい。
で、相談を受けた為、とりあえず無線LANアクセスポイントを追加して1Fの無線LAN電波を増強する案を提案し、今日はその設置を行い、ついでに無線LANで接続するプリンタの設定、そしてノートPCの設定を行う事となった。
…結局全部だな(爆)
知人宅は壁の中に無線LANの有線が通っているため、2Fの無線LANルーターのLANポートからLANケーブルを引き、1Fのまで有線LANを引っ張った。そこから今回新たに増設する無線LANルーターをブリッジモードにして接続し、2Fの無線LANのプライベートネットワークIPと今回増設した機器のLANを同じネットワークに所属させて、アクセスポイントの設定をした。
とりあえずこれで宅内ネットワークだけでなく、ちゃんと外(インターネット)に接続できる事を確認し、これで無線LANの設定は終了。
これで知人宅は無線LANの電波が最低2種飛ぶ事になり、それを切り替える事で1Fでも速度を出すこともできれば、2Fでも速度を出せるようになった。
最近の無線LANルーターはルーターとして使うだけでなくアクセスポイントとして使う機能が最初から入っている為、ルーターとアクセスポイントを分けて買わなくてもいいため、随分とわかりやすくなった。ちょっと設定できる人なら、こういう設定も簡単にできてしまう時代になったと言えよう。
イマドキのプリンター
次に設定したのはカラープリンター。
CanonのPIXUS7100シリーズのプリンターで、無線LANでネットワークに接続できるタイプである。
驚いたのは、プリンターがプライベートネットワークに繋がっていると、PC側にドライバーを入れた段階で勝手にプリンターとPCが接続してしまった事。
イマドキのプリンターは無線LANで接続するといっても、勝手に認識して繋がるんだねぇ…。
ただ、ちょっと困ったのは、スマートフォン等と接続する時。
スマートフォンと一番最初に繋げる時は、スマートフォンのWi-FiとプリンタのWi-Fiをダイレクトに繋いで、互いを認識させた上で、互いが共有するプライベートネットワークに接続する事で、通常のプライベートネットワーク上で利用できるようになっている。
だからスマートフォンのWi-Fi接続を最初にプリンターに合わせてやらないと接続できない。最終的にはプライベートネットワークに繋ぎ直すのだが、最初にプリンタと接続してやらないと繋がらない、という事をマニュアル等には一切記載していなかったのである。
コレ、設定できる人はある程度分かってる人でないと無理なんじゃないのかなぁ…。
とりあえず、スマートフォンとプリンターの接続、PCとの接続が完了した時点でプリンターの設定は終了である。
そして私の仕事は終了した
その後、Google系のサービスを利用できるように設定して、カレンダーとスケジュールを連動させたり等、各種設定をして私の仕事は終了した。
ま、プリンターの設定とWindows8.1の更新データインストールで時間がかかった部分があったはあったが、3時間ぐらいで全ての設定が終了した。
おそらく、これで知人宅で業務に使用する上でも困る事はないハズである。
もし困る事があったとしても…多分また私が出張っていって行くだけの話である(爆)
だが…問題は私が帰った後に起きたのである。
Troviという悪意
私はそういう事態に陥った事はなかったため、その存在すら知らなかったのだが、知人からその日の夜に電話がかかってきた。
今日設定したPCのブラウザで常にTroviというサイトに接続しようとするという問題が発生したというのである。
どうも、その前に知人のお子さんが“MainCraft”をインストールしようとして、どうもインストール時に広告バナーか何かのインストールボタンを押してしまったようで、Troviというサイトに関連するスパイウェアか何かに感染したらしいのである。
前述したように、私は存在すら知らなかったため、ちょっと調べて見たら、随分と悪意に満ちたような問題らしい。
Trovi の正しい削除方法のまとめ
http://j.mp/1qUItX8
削除方法も公開されているが、私的にはこの削除方法を採ったとしても、安心できるものではない、という感じがしている。
プロセスを停止してプログラムを削除して…とか、正直、初心者とかでは難しい対処方法のように思える。
おとなしくリカバリーして修復する方が利口なように思えて仕方が無い。
とりあえず、今日はもう対処できないため、知人側でも周辺にいろいろ聞いてもらうとして、後日対応する事にした。
今回のTroviだけでなく、中華系などにはこういう問題を引き起こすものが結構多い…というのが私の印象である。
よく分からないインストールは後で大事故に繋がる可能性があるため、可能な限り、インストール前には復元ポイントを作り、リカバリーできる状態にしておくべきである。
子供には挑戦が必要
私が今回のこの問題に対して、一つ気にしていることがあるとしたら、この問題を引き起こした子供を必要以上に叱っていないか? という事である。
正直、誰だって失敗はあるだろうし、今回の問題は子供でなくても引き起こす可能性を秘めた問題である。
だから、子供にはこういう失敗を沢山知ってもらって、何が行けないのかを理解して欲しいと思っている。
問題が起きたとしても、後は大人が元に戻してやれば良いだけであり、それで子供が今回やった事がマズかったという事を理解し、次に同じ事をしないように気をつける事が肝要であり、こういう失敗はドンドン子供はやらかした方がいいのである。
今の子供達は、PCやそれに関係するエレクトロニクス機器、そしてインターネットを今後絶対に使っていかなければならなくなる。それは今の社会が求めている事であり、子供達はそれを避けて通れない。
その時、何もわかりません、というよりは、何が危険で、何に対して用心しなければならないか? を知っている方が絶対に有利だし、大人はその環境を子供に与えてあげるべきである。
だから、今回の問題は良い経験になったのではないかと私は思うのである。
知人にしてみれば、折角環境を整えたのに…と思うかも知れないが、その環境はまた構築すれば良い事であって、それよりも子供達が何かを掴んだ事の方が私は重要だと思う。
今の大人達の中でも、PCの設定とかが分からないという人も多いだろうが、今の時代だからそれでも何とかやっていけるのであり、今の子供達が大人になる頃は、そういう事ができて当たり前という時代になっている可能性は誰も否定できない。
今回はその時代に対しての予防線と思って欲しいと私は思っている。
だから、必要以上に子供を叱っていないか? という事が気になって仕方が無い。
叱りすぎて、子供が萎縮してしまっては意味がない。失敗しても復活の呪文が用意されている…ぐらいの環境を与えて上げて、今のウチに失敗を沢山経験して、予防線を張れるような子供になってくれる方が良いと思う。
ま、最終的に私が再設定すればいいだけの事だから、そのあたりは知人も気にしないで欲しいところである。
どうせ、大人だって不意にウィルス問題にぶつかる時だってあるのだからw
子供には挑戦が必要ってのは私も賛成です。
最近の小学校では「危ないから」なんて理由でカッターの使用を禁止してる所もあると言うニュースを見たときに同じ様な感想を持ちました。
危ないから教えなきゃいけないんだろうに…。
トライアンドエラーは物事を覚える基本なだけに、それを最初から除外したら覚えられないし、大人になって直面した時に常識も知らない状態になりかねない。
PCの操作は学校でも習う時代ですから、子供が誤って操作した責任の半分は親にあると思います。
痛みを知らないと他人の痛みも分からない人に育ちかねないので、難しい問題だとは思うけど失敗させて上げたいですね。
カッターの問題が話題になったとき、自分の時を思い出しましたわ。
父親に小刀を一本渡されて、工作等には常にそれを使ってました。
刃こぼれしたら自分で研いで…を繰り返して、刃部分の鋼が無くなるまで使いました。
その間手を切る等の怪我は山ほど。
でも、その失敗のおかげで正しく刃物を使えるようになりました。
失敗は成功の元と言うのは真実なんでしょうね。
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挑戦が必要なのは…実は子供だけでなく、今の大人にも必要な事なんだけどね。
今の時代は子供に限らず、大人も全ての人が挑戦という言葉を失いかけていると思います。
それはもちろん、私も含めて。
ただ、その中にあって、好奇心の塊であるハズの子供までもが挑戦を忘れてしまっている事は、実は由々しき事態なのに、今の大人たちはその由々しき事態を理解しようとしない。
一番マズイのは、大人が子供から挑戦しようという意欲を奪ってしまうこと。
世の大人達は、まず自らの過ちに気付くべきだろう。
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