いつも使っているESETの最新版を入れてみた。
ESET
私はWindowsのセキュリティソフトとして、ESETを使用している。
ESETを利用している最大の理由は、5ライセンス3年版が安かったから…という理由が一番大きいのだが、そもそもESETが比較的動作が軽いセキュリティソフトだからである。
機能的には、おそらくウィルスバスターやKaspersky、Nortonセキュリティの方が豊富で高機能なのかもしれないが、Nortonは以前にOSの再インストールが必要になったという酷い目に遭った事から使うのを辞め、またウィルスバスターも手ひどいダメージを受けた経験があるため、少なくともこの2つのセキュリティソフトは使わない事に決めている。
1つ断っておくが、この2製品がダメな製品だというつもりはない。
私のPC運用環境との兼ね合いで問題が具現化しただけだろうし、人によっては快適なセキュリティソフトとして機能する製品だろうから、決してダメな製品ではないハズ。
ただ、私は過去の自分の経験で避けているだけなので、勘違いされないように。
Kasperskyを使っていない理由は、価格的にESETより安くなかったというだけ。実際には使った事がないので、どの程度のものなのかはわからない。
とにかく、私はまず価格でESETを選び、そしてその軽さから今後も問題がなければESETを使い続けるだろうという事である。
そのESETが12月8日より、新しいバージョンとなった。
旧来バージョンもウィルス定義パターンが配信されているので、そのまま使用する事もできるのだが、新パージョンはランサムウェアにも対応したという事なので、今回、新バージョンへ更新する事にした。
丸々入れ替え
私がインストールしているのは、ESET Smart Security v9.0という製品だったワケだが、今回の新パージョンはv10へとバージョンナンバーが上がっただけでなく、そもそも製品構成そのものが変更となった。
従来、ESET Smart Securityと呼ばれていたものが、ESET Internet Securityという製品群に変わり、ESET Smart Security Premiumという新製品が投入された。
ココが実はものすごくわかりにくいところなのだが、ESET Smart Securityを使っていた人のライセンスは、ESET Internet Securityへ引き継がねばならないのに、新製品としてESET Smart Security Premiumなんてものが登場したせいで、時折、ESET Smart Securityを使っていた人がその名称からESET Smart Security Premiumへとソフトウェア更新してしまい、新たに製品登録をするように要求される、という問題が一部で出ているようである。
注意深く製品更新のページを見ていれば解る事なのだが、世の中にはそういうのを見ない人もいるわけで、非常に誤解されやすい製品切り替えが行われている。
ESETを使っている人は注意が必要だ。
そしてこの製品群が変わったことで、今回のESETの更新は、今まで使用していたソフトを一度アンインストールし、新たにESET Internet Securityをインストールするという、丸々更新しなければならない手順を踏むことになる。
たしかv8.0からv9.0へと切り替える時には、アンインストールせずに、そのまま上書き更新で行けたと思ったが…まぁ、メジャーアップデートらしく、丸々入れ替えになるという部分も要注意である。
イキナリ不具合?
で、その手順通り、私もESET Smart Securityから、ESET Internet Securityへと入れ替え作業を行い、無事インストールが完了したのだが、インストール後に製品をアクティベートする段階でアクティベートできないという問題が発生した。
製品情報であるシリアル番号を入力するも、アクティベートサーバが反応せず、全く登録できないのである。
製品をインストールしても、アクティベートできなければ事実上使用しているとは言えない。ある意味、大問題である。
ちなみにアカウントの使用期限は来年秋までなので、それが切れている事はない。
アクティベートサーバがメンテナンスにでも入っているのかな? とも思い、念の為にサイト検索で最新情報を入手してみようと調べたところ、どうもESET Internet Securityの既知のバグとして、インストール後にアクティベートできないという事例があることを発見。
…なんぢゃそりゃ(爆)
対策としては、インストール後にPCを再起動させる事で解決するらしい。
そのとおり、PCを再起動させて、再びアクティベート作業をすると、すんなり登録する事ができた。
初期のバグとしても、結構お粗末な展開のようにも思える。以前まではこんな事もなかったのだが…。
とりあえず、無事インストール&アクティベートは終了。これで無事更新作業は完了である。
マルウェア判定
ESET Internet Securityをインストールし、まず最初にすべき事は、ウィルス定義パターンの更新である。
最新のパターンを入れる事で、対応できるウィルスパターンが増え、安全なる…ぐらいの認識で問題はない。セキュリティソフトをインストールしたらそれで終わりと思っている人が多いという話をよく聞くが、セキュリティソフトは常に最新情報が組み込まれた状態でないと本来の仕事ができない。要注意である。
また、その最新ウィルス定義パターンをインストールしたら、次は現状のシステムがまずウィルス感染しているかどうかをチェックした方がよい。
ESET Internet Securityは、システムのメインドライブに関しては即座にチェックを開始するようになっていて、私も場合も最新の定義を入れた段階でチェックが始まった。
すると、すぐに駆除対象となるプログラムがあるという警告が2件…。
共に「dma_x64.dll」というDLLファイルが原因なのだが、このファイル、Logitechのマウスを利用する際に入れたプログラムの中に含まれていたもので、このDLLファイルをマルウェアとして誤認しているらしい。
ただ、これが誤認なのか、Logitechの陰謀なのかはわからない。
Logitechだから安心しても良いだろう…と思いたいのだが、不思議とネットで「dma_x64.dll」の事を調べて見ると、思った以上に情報がない。
果たしてコレが無問題なものなのか…現時点では判断に迷っていたりする。
他、いくつかのダウンロードソフトがマルウェア判定になっていて、最終的には結構な数がマルウェア判定として検査された。
自分で解っているソフトばかりだったので、問題なし、としたが、気になるのはLogitechの「dma_x64.dll」である。
Logitech(日本だとLogicool)のマウスは、国内でも結構な人が使っているハズなのだが…なぜここまで情報がないのだろうか?
これも、ESETのヒューリスティクス機能による独自判断のウィルス検出性能の成せる技で、まだ世界的に騒ぐほどの情報検出が行われていないという事なのだろうか?
謎は深まるばかりである。
ウィルスやマルウェアというものがここまでネットで脅威になる時代というのも、実にイヤな話である。
情報を集めたいという人の思惑が行きすぎた結果で、マルウェアが増殖したのだろうと思うが、そういう人に限って自分の情報は出したがらないわけで、そういう側面で見ていくと、ウィルスもマルウェアも実に自己中心的な結果に基づいた被害だな、と思う。
全世界のネットワークトラフィックスの内、このウィルスやマルウェアによる通信帯域がどれぐらいなのかを考えると、実にムダな要素である。
情報が金になる、という事がこれらを増長している(してきた)ワケだが、ホントにこの問題はどうにかしたいものである。