以前から噂されているようにCoffee Lakeでは6コア構成になる様子。
やはりRyzenは脅威的
Intelの次期メインストリームCPU“Coffee Lake”のSKUが4種投入されるらしい。
そのうちCore i7と称されるのが2種類、Core i5と称されるのが2種類になるが、これらは全て6コアで構成される。
6コアになったのは言うまでもなくRyzen対抗の為と考えられる。
同価格帯のRyzenと比較しても、Ryzenのマルチスレッド性能は確実にIntel製の上を行き、シングルスレッド性能にしてもIntel製優位と言っても大差が付いているわけではない。どう考えてもお買い得感はRyzenが上で、しかもPCを構成する上で必要となるマザーボード(チップセット)と合わせればAMD製の方が断然コストは安上がりになる。
と言うわけで、Coffee Lakeでは上位コアはすべて6コアとなり、その内Core i7に関してはHyper-ThreadingをONにして6コア/12スレッドという構成となる。
Core i7-8700Kは定格3.7GHz(ブースト時4.3GHz)、TDP95Wとなり、Kが外れる8700では定格3.2GHz(ブースト時4.3GHz)、TDP65Wとなるようだが、おそらくこの性能でRyzen7と互角に戦えると判断しているようである。
また、今までCoffee Lakeはソケットが新しくなるという噂だったが、どうもLGA1151に対応し、従来のマザーボードでもBIOSで対応できるのではないかとも期待されている(※追記参照)。但し、Coffee Lakeと共に300シリーズのチップセットも用意されているようで、ソケットに対しては今の所ハッキリした事はわからない。
※追記(2017/08/03)
ASRockの公式ツイッターアカウント(@ASRockInfo)がユーザーに返答する形で「Coffee Lakeは200シリーズマザーボードとは互換性がない」とコメントした模様。ソケットのピン数は同じでも利用できないらしい。
Xシリーズよりもコチラ
私的には、より上位に位置するIntelのXシリーズよりも、Coffee Lakeの方を断然注目している。
理由はXシリーズは一部のエンスージアスト向けでしかなく、メインはやはりその下位に位置するラインナップだからである。これはRyzenも同じで、Ryzen Threadripperはエンスージアスト向けでしかなく、主力はやはりRyzen7、Ryzen5、Ryzen3になる。
エンスージアスト向けは性能的により上位になり、高性能をウリとする為、ここで高性能を宣伝できれば、全体的なイメージを植え付けることが出来る為、注目されがちだが、あの製品を手にできるのは、あの価格のCPUを手軽に購入できる層でしかなく、一般では手が届かないというのが実情である。
だから私は注目はすれど対象としては検討していないし、それによって全体のイメージを固定しないようにもしている。
今回、リークしてきたCoffee Lakeの情報では、その価格の話が全く出ていないので、実際Coffee LakeのCore i7-8700Kが幾らぐらいなのかでRyzen7に人がさらにどれだけ流れるかが見えてくる。
Ryzen7 1800Xの価格も徐々に落ちてきていて、5万円台前半で導入できるようになってきた。人気の1700に関して言えば3万円台半ばという価格だから、丁度Kaby Lakeの最上位7700Kと同額にあたる。
つまり、Ryzen7 1800Xは例外としても、8コア/16スレッドの1700と渡り合うだけの性能と価格でないと、Coffee Lakeも厳しいのではないかと見て間違いない。
今の所Intelコアは6コア/12スレッドでもRyzenの8コア/16スレッドと互角に戦えるレベルにある為、Intelはココを落とし所として構成しているように思える。
果たしてIntelの思惑通りに市場が沈静化すれば良いが…。
それにしても2017年は自作PC界は実に話題豊富。AMDが頑張らないとこの市場は下記が出なくてダメだな。