とうとう日本にもやってきた値上げ。
年間1,000円値上げ
アマゾンジャパンが2019年4月12日にAmazonプライムの会費を改定した。
従来、年会費3,900円(税込)だったものが4,900円(税込)となり、月会費400円(税込)だったものが500円(税込)へと変更となった。
既にプライム会員の登録ページでは改訂後の価格が適用されているわけだが、事前に連絡があっかというと、メールが一通届いていただけである。しかも改訂した後に、である。
私は年会費でプライム会員費用を支払っているため、既に2019年1月末に一度3,900円を支払っている為、次に支払うのは2020年1月末だが、その時に4,900円を支払うという事になる。
日本では今回が初の価格改定だが、米国では2018年5月に99ドルから119ドルへの値上げが実施されている。
米国から比べれば日本の価格はまだ安いと言えるが、値上げ価格の比率で言うと、今回の値上げは約20%という事になる。1人あたりから20%の価格を引き上げた時の増額分を考えると、莫大な金額になると考えられる。
それほどまでにプライムの特典にかかる費用、及び配送料が高騰化しているという事なのかもしれないが、その内訳がハッキリ公開されているわけではないので、どれほどの費用が維持費として使われているかは不明である。
継続するのが得策か?
正直、これは利用頻度に依存する話なので、あまりAmazon.co.jpのサービスを利用していないという人であれば、プライム会員になっている意味はないかもしれない。
現時点で、プライムVideoやプライムMusic、プライムReading、プライムPhotosなど、プライム会員に向けたサービスをどの程度利用しているかを再確認し、またAmazon.co.jpでの買い物がどの程度の物量なのかを検討して、4,900円という価格が妥当なのかを判断する必要がある。
私は最近プライムPhotosを利用しているのだが、スマホの写真は100%のデータ量でバックアップされている。現在のiPhoneでは、写真画像は「HEIF」フォーマットによって保存されているため、データ量は以前より少なくはなっている。だが、その撮影枚数は手軽に撮影できるようになった分、増えているのは事実なので、オンラインストレージは複数持っておきたいところ。いつもはMicrosoftのOne Driveを使用しているが、それだけでは不安だった事もあり、今はプライムPhotosを併用している。
ただ、プライムPhotosの問題は、保存されている「HEIF」形式をそのまま変換する事なくダウンロードするところである。
One DriveではJPG変換してPCに保存されるのだが、プライムPhotosでは「HEIF」形式のままダウンロードという事になる。勝手に変換しない事を誠実として良しとするか、利便性から不便と判断するかは意見の分かれるところだが、使い勝手が悪いという面はある。
プライムPhotos以外で利用頻度が高いのはプライムVideoだが、時間との兼ね合いでそんなに観ているわけではない。
そして肝心の買い物だが…これも重度に使用するほど買い物はしていない。そもそも、使える予算が限られている関係から、買い物点数はあまり多いとは言えない。価格が高いモノばかりが必要なモノという問題もあるが、どっちにしても頻度で言えば高くはない。
結論から言うと、私の場合、プライム会員を継続する意味は、実はあまりないかもしれない。
今後はサービス乱立時代に
というわけで、今回の改定でサービス継続を諦める人が結構出てくるのではないかと勝手に予想している。
というのも、何もオンラインショッピングにしてもAmazon.co.jpでなければならないという事もないわけで、しかもプライム会員のサービスにしても単体サービスでは他サービスで同等以上のものがあったりする事から、総合価格で考えてAmazonのプライム会員価格が安いとは言えない状況にある。
Appleもハードウェアの普及だけを考えているわけではなく、今後はサービスを前面に押し出してくる事を表明している事から、今後は各社サービスの熾烈な争いが行われるように思える。
物販を主眼に置いた総合サービスのAmazonが、単体サービスを展開している各社と価格的に折り合いを付けられるか?
このあたりが見所になるのではないかと思う。