コレ、ルーターの特性なのか?
WXR-5950AX12の弱点
通信機器のルーターとして「WXR-5950AX12」を導入した事はここ数日のBlogでも記事にしているが、この「WXR-5950AX12」を使ってみて見えてきた事がある。
ある種「WXR-5950AX12」の使用感というか、評価レビューとなるかもしれないが、そういう「使ってみて見えたもの」をちょっと書いていきたい。
Buffalo製のルーターというものを、実は今回初めて使用したという事もあって、従来機がどうだったかの比較はできないのだが、今まで使用してきたNEC製ルーターと比較して非常に通信を始めるまでの時間が長いと感じた。
設定画面にアクセスするにブラウザを使用するが、そのブラウザで「http://86886.jp/set/」を入力してルーターにログインする画面を出すのは早く、またパスワード入力して設定画面に入るのも早い。
しかし、その設定画面で何か一つ設定を変えると、一度インターネット通信を切断するところから始まり、今変更した設定を適用してルーターを復帰するまでに、分単位で時間を要する。
そして通信がPPPoEを使用している場合は、そこでPPPoEサーバへのアクセスを実施するのだが、何故かここでPPPoE通信がエラーとなる事があったりするので、インターネットへの接続認証で時間がかかるケースも見受けられた。
PPPoE接続に関して言えば、その直前まで通信していたのだから、設定が間違っている事はないとしても、何故かPPPoEエラーが発生し、接続できないケースが見られ「WXR-5950AX12」が通信を切断する事そのものがちょっと恐怖に感じたりもした。
NECのルーターでは全くそういった事が見られなかったため、PPPoEエラーというものが発生する事そのものに驚いたぐらいである。
また「WXR-5950AX12」はいろいろ自動で設定できるのだが、自動で接続設定した場合、上下の両通信を5分間行わないと通信を自動で切断する設定になる。
つまり、何らかの状況でPCやスマホ等で通信しない時間が5分以上発生すると「WXR-5950AX12」は通信を切断し、待機状態になる。
で、そこでPCを復帰させたりスマホで通信を開始しようとすると、ルーターはそこからようやく起動し、先程エラーを出したような接続シークエンスに入る。
ここで接続するまでに数分を要し、PPPoEエラーが出たりすればさらに時間を要してネットに復帰するわけで、さっとスマホでネット接続したい、という事が自動設定だけではできない状況になる。
当初、この切断している事に気付かなくて、ルーターはちゃんと電源が入っているのにネットに接続できない、とNTTに電話しそうにすらなった。この点は非常に戴けない。
設定を変えれば
この「自動切断」は、もちろん設定で「切断しない」とする事もできるので、今はそのように設定している。
ただ、この「自動切断をしない」という設定をした直後には一度通信を切って設定を保存するので、そこで通信復帰時にPPPoEエラーが出たりすると、通信接続するまでにまた数分を要する事になる。通信がさっと復帰しないので、実に心臓に悪い。
また、こうした切断してしまった時に、接続を強制化する方法もある。
実はインターネット接続を強制的に実施する為の項目は、「詳細設定」→「ステータス」→「システム」の中にある。
この「システム」の中に「Internet」という項目があり、そこの操作という列に接続ボタンや停止ボタンがある。
当初、この「接続」ボタンが見当たらず、切断させたり接続させたりするのはどこでやるのか? というのをずっと探し続けていた事がある。
こういう細かいところのUIは、やはりNEC製の方が熟れているかな、とは思う。
接続が安定すれば
とりあえず、大きな問題はこの通信切断からの復帰である。
ココさえ「こういうもの」という理解ができ、通信が途絶しなければ電波は安定しているし、通信そのものも安定しているので、とても優秀なルーターだと思う。
ただ、設定一つ一つを決め込む中で毎回通信切断が行われるので、設定をいろいろと変える必要がある場合は、それ相応に時間がかかる事を覚悟するしかない。
それと、自宅内での無線LANの電波状況だが、すこぶる安定かつ速度的にも優れている。
私の自前のiPhone Xで、自宅内の無線LAN状況を確認するが、5GHzでも結構安定的に繋がる事を確認した。
無線LANの強度を測るアプリで5GHz接続を計測すると、0~100が強度パロメーターなのだが、安定して80以上が出る。以前は、80が出たと思った次の瞬間には20~30に落ち込み、また80に戻ってまた20~30へと落ちるを繰り返していた。
しかし「WXR-5950AX12」の5GHz接続は安定して80以上が出る為、途切れる心配がまるでない。これは非常に優れている特性だと思える。
なので「WXR-5950AX12」は設定に難を感じつつも、設定をすべて終えて固定的使用する分には実に優れた無線LANルーターではないかと思う。
物理的な問題
あと、中身以外の所で問題箇所がある。
特に大きな問題なのは、LANケーブルの差し込み口が前後逆だったらよかったのに…というもの。
LANケーブルの抜け防止のツメの向きが前向きになっているため、製品前面のカバーの裏側に向かってツメが向く事になり、抜き差しする際にツメを非常に押えにくいという問題がある。
これが前後逆で後ろ向きにツメがハマる形だったなら、ツメの抜き差しが非常に楽に出来るハズ。ここらへん、何かに当たってツメが押される事を警戒したのだとしたら、もっと前側に空白を開けるように設計すべきだったと思う。
これなら、LANケーブルを前後逆に挿すようにして抜き差しを楽にしてくれた方が遙かに扱いやすい。
ユーザー視点に立った設計とはちょっと考えにくいところが実に残念である。
あと、本製品の本体の大きさを欠点として挙げる人が多いようだが、これだけの高速接続で常時稼働しつづける事を考えると、その放熱の為にこの大きさを必要としたのはやむを得ないものと考える。空冷ファンを付けて解決も出来ただろうが、それを行うと当然空冷ファンの騒音の事を気にしなければならないし、何より可動部を増やせば耐久力の問題も考えねばならない。本体の大きさは冷却の証でもあるので、そこは私は欠点とは見なさない。
総合的には…
いろいろ欠点を羅列してきたが、欠点も許容できる範囲内の製品ではないかと結論づけた。
ただ、この全体的に漂う不安感というものがどうしても付き纏う。
それはネット接続への不信感であり、今まで経験してこなかったようなPPPoEサーバに接続できないといったような問題が起きた為でもある。
そうした不安感がどうしても残るため、欠点は許容できるとしつつも、何か動作としてワンテンポ遅れるような挙動が見えると「大丈夫か?」と考えてしまう。
この辺りは、ファームウェアのアップデートでより安定的にして戴くしか方法がないので、メーカーには更なるファームウェアの熟成をお願いしたいところである。
個人的にはあとはIPoE接続にした時にどうなるか、だけが心配である。
とりあえず1月12日の下り1Gbpsの工事が終了した後、IPoE方式への切り替えを進めていこうと思う。
私も同じような症状で困っている中、このブログに辿り着きました。
是非、自動切断をしない設定について詳しく教えて頂けると幸いです。
返信
コメント、ありがとうございます。
既に調べられていて、解決策をご存じかもしれませんし、また言っている切断はこの事じゃないよ、という可能性もありますが、現時点で分かっている事をご説明します。
「WXR-5950AX12」の設定(というかBuffaloの共通設定かもしれません)において、PPPoE接続の場合であれば、自動切断の設定を以下で行わなくする事ができます。
1.ルーターの設定画面にアクセスして「詳細設定」に入る。
2.「ステータス」→「システム」が表示されるが、そこから左側メニューの「Internet」をクリックして「PPPoE」をクリックする。
3.PPPoE接続先リストが表示され、特別自分で接続先を追加しなければ接続先No.1には「Internet@Start」が登録されていると思います。その下の「接続先の編集」というボタンをクリックする。
4.[拡張設定]の中に「自動切断」という項目があるので切断条件を選び「待機時間」を「0」に設定する。
5.接続方法は「常時接続」になっていると思いますが、違っていたら「常時接続」にする。
6.これで設定を保存すれば完了。
PPPoE接続の場合は、これで基本的には自動切断しなくなります。
但し、プロバイダ側からの要求等で切断される場合はあります。その切断は利用者からはどうする事もできないので、この方法はあくまでも「WXR-5950AX12」が自動切断しなくなる設定ですので、その点はご注意ください。
あと、もし接続方式をPPPoEではなくIPoEに変更している場合は、そもそも「WXR-5950AX12」に自動切断の設定はないと思います。
IPoE接続の場合、そもそもIPv6での接続になっていて「WXR-5950AX12」でユーザー認証すら必要なく、接続されます。但し、こちらも回線側から切断要求が来る場合があり、たまに切断されます。しかしPPPoEの時の切断よりは早く復帰はするので、切断されたらおとなしく再接続を待つか、接続要求を出して(ブラウザでどこかのページに接続して接続出来ない画面を出しておけばリダイレクトで接続要求をつづけてくれる)おけば、早々に復帰すると思います。
「WXR-5950AX12」はIPoE接続可能なルーターなので面倒でなければIPoE接続にする事をお薦めします。
完全に切断してから、再接続するのには時間もかかり、時々失敗もしますが、接続さえしてしまえば安定して使えますし、回線側からの切断要求も数日に1回程度(日中はいないのでしらないけれど…)です。
もし、上記説明と違って、この設定でも自動切断するんだよ、という場合は、他の要因を探さないといけないので、ご連絡ください。
確実に対応できるかわかりませんが、また調べます。
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