まだ予測の範囲内。
届かない回答
4月5日に、我が家の無線LAN機器である「WXR-5950AX12」との通信において、2.4GHzの通信はできるものの、5GHzが全く通信できなくなるという障害が発生したBlog記事を書いた。
全く原因が分からないという事で、結局Buffaloのユーザーサポートにメールとログデータを送ったわけだが、その後、Buffaloからは何の音沙汰もなく4日が過ぎた。
メールは2~3日は遅れるとサポートの所に書いてあったので、3日は遅れるだろうと予測はしていたものの、4日経っても回答が来ないというのは、この新型コロナウィルスの影響という事なのだろうか?
もう一度問い合わせてはみようと思うが、その前に自分で出来る事はないかと、その原因を再度探ってみることにした。
5GHz帯
まず基本を押える必要があると思い、無線LANに使用されている5GHz帯の事を調べたところ、思わぬヒントが得られた。
それは、5GHz帯は航空レーダーや気象レーダーでも使われている帯域で、特定のチャンネルは「Dynamic Frequency Selection」という航空レーダーや気象レーダーを優先して電波干渉を回避する機能に抵触する場合があるらしい事がわかった。
今まで、DFSという言葉は聞いたことがあったが、その意味はよく分からなかった。確か無線LANの設定画面にもDFSという言葉は出てくるものの、それが何なのかの説明は一切なく、よく分からない単語の一つだった。
このDFSこそ「Dynamic Frequency Selection」という言葉の省略形だったわけである。
なので、この「Dynamic Frequency Selection」という言葉を使ってネットで検索してみると、5GHzが繋がらない事に対する情報が書かれたサイトがわらわらと出てきた。
その中で比較的わかりやすいものを紹介。
ちゃんぷる・Magazine
http://mco-magazine.isp.okinawa.jp/?p=3505
となれば、このDFSに抵触するチャンネルを回避してやれば、5GHzを受信する事ができるかも? という希望が見えてくるわけである。
設定を改めて見る
私が使用する機器「WXR-5950AX12」の5GHz無線LANの設定のところにも、このDFSに関する注意と共にチャンネルを設定する項目がある。
Buffalo WXR-5950AX12 ユーザーマニュアル
https://j.mp/2JMPzNI
だが、この項目を見ると無線チャンネルは自動でチャンネルが変更されるとある。
…コレ、チャンネル変更が上手く機能していない、という事だろうか?
また、その下には「干渉波自動回避」という項目もあり、どのような時にチャンネルを変更するかという設定もある。設定では「強い干渉を受けた時のみ回避する」となっているのだが、この設定もこのままではダメなのかもしれない。
というわけで、イロイロと設定を触りつつ、何か変化があるかを見ていく事から始めるしかない。
こういうのは、いくらメーカーが説明書に機能を説明していたとしても、そのとおり動作するとは限らない。メーカーを信じている人ほど陥る罠みたいなものである。
だが、実際この辺りの設定をイロイロ触ってみたものの、変化は一切無し。
実際、使用しているチャンネルは140と、前述のDFSによって除外される対象のチャンネルを使用していたのだが、これを手動設定にしてチャンネル40を選択してみても、5GHzの電波を受信するには至らなかった。
ちなみに受信する側も、iPhone Xだけでなく、無線LANのアンテナを持っているPCでも5GHzの電波を探したが、結局電波は送出されていなかった。
というわけで、今回は5GHzの電波はDFSによってキャンセルされる可能性があるという事と、W52の範囲にあるチャンネル36~48を使用すれば回避できるという事を知った。
ま、知識として覚えておく分には良い情報だったが、今回の問題解決には至らなかった。
しかし…そうなると、やはりハードウェアの故障が原因なのだろうか?
Buffaloはいつ返信してくれるのだろうか?