コレ、私にとってはとても大きな問題だったりする。
判断がつかない
昨日、Appleの発表からApple Siliconの話題が飛び出て、年末にはApple Silicon搭載Macの一般向けが発売されるという情報が入ってきた。
その対象となるMacが、Mac miniとMacBook Pro 13インチだという話が本当だとすると、今年のMacBook Pro 13インチを購入しようとしていた私からすると、とても判断が難しい状況となってしまった。
その事について、昨日のBlogにも詳細は書いたのだが、昨日書いた内容とは違う見方をしている専門家もいる。
impress PC Watch 笠原一輝のユビキタス情報局
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/1260735.html
この記事によると、Apple Siliconへの移行は相当にスムーズだろうという事である。
確かに最近のプログラム開発では、ISAやプラットフォームに依存しないコードへほとんどのソフトウェアベンダーが移行済みだろうと思う。
そうなると、UIの違いなどの問題さえクリアしてしまえば、コンパイルする段階でどちらのコードでアウトプットするかなど、些末な問題なのかもしれない。
しかも、3DモデリングソフトのMayaがエミュレータである「Rosetta 2」で想像以上にグリグリと動いているというから考えても、イキナリのApple Silicon搭載機であっても、すぐにメイン機として使用出来るレベルで使えるものになっているのかもしれない。
あくまでも私が実際に見ているものではないし、専門家でもないので、最終的な判断など出来ようはずもないのだが、これらの話を事実として捉えるなら、安易に今MacBook Pro 13インチを購入する事が正しい、とは言えない。
ただ、来年前半に登場するApple Silicon搭載機種がMacBook Pro 13インチの次期モデルだとするならば、一つ確実に言えるのが今販売しているMacBook Pro 13インチはIntelコア搭載機としては最後の機種になる、という事である。
何を優先すべきか?
ノートPCの必要性ももちろん高いのだが、デスクトップPCの更新も考えねばならず、ノートPCとしてはMacBook ProのApple Silicon版が登場するタイミングと、デスクトップPCのCPUで次に採用予定のZen3が登場する時期が年末から来年初めになる事から、この2つの入手問題は時期的にバッティングする可能性が高くなってきた。
こうなると、何を優先して選択するかという事がとても大きな問題になるし、さらにPCだけでなく、ディスプレイの更新などを考えると、さらに購入予定のものの優先順位が複雑化する。
今、優先順位を比較的高めに取っているのが、ノートPCの更新、デスクトップPCの更新、ディスプレイの更新、とこの3つなのだが、どれも予算的に10万円を超える費用が計上される。
しかもディスプレイの場合は、既存機種で良いのか、それとも理想とする製品が発売されるまで待つのか、という問題もついて回る。一応、予定としては登場する事になっているのだが、コロナウィルスの関係で時期が延びている可能性が高い。
こうして並べて考えてみると、不確定要素がすべての案件に含まれていて、それがより判断を鈍らせる。
わかっている事だけで考えれば、MacBook Pro 13インチを今のタイミングで購入してしまえば、メリット・デメリットは明確に見えてくる。結果としてデスクトップPCの更新はさらに後ろ倒しになり、モニターに関しても製品が出るであろう時期まで待つ事が確定するからだ。
逆にデスクトップPCを選択すれば、ノートPCの更新は来年の半ば以降へとスライドし、ディスプレイも来年半ばぐらいまで予定がスライドする事になる。
ディスプレイを選択すれば、今販売している機種から最適な機種を選択し、その後残った予算でノートPCを有線するかデスクトップPCを有線するかの選択肢となる。
結局、今の時点では何か一つに決断を下さない限り、最終的な予定は何一つ決まらないという事になる。
一つの決め手
私が何故Intelコア搭載のMacBook Pro 13インチを購入するか悩むかについて、一つの決め手になる情報がある。
それは、ARMベースのApple Silicon搭載のMacが稼働させるx86エミュレータ「Rosetta 2」では、Windowsの仮想化環境を構築する事ができないと言われているからである。
engadget日本版
https://japanese.engadget.com/armmac-vm-030053707.html
この記事によると、ARMベースMacではWindows仮想化アプリが現状では動作しない事が判明したとの事。
但し、これはあくまでも現時点での話であり、今後「Rosetta 2」がアップデートされれば対応してくるかもしれない。
また、VMware等のWindows仮想化アプリが、ARMベースMacのネイティブアプリになる可能性もないわけではない。
なので、もしMac上でWindowsをエミュレーションする必要があるならば、安全を執ろうと考えればIntelコア搭載のMacを選んだ方が安心はできる、という事になる。
しかも、AppleはBoot CampをApple Silicon搭載機に提供するとは言っていない。もしこれが今後永続的な話となるならば、Windowsとの決別ともとれる決断である。
であるなら、私の場合はIntelコアのMacBook Pro 13インチを購入する意味も出てくる。
少なくとも、仕事的にはメインOSがWindowsだからだ。
しかしながら、今後のApple Siliconへの対応を考えれば、VMwareもARMベースMacにネイティブに対応してくる可能性は低くはない。
というわけで、昨日に引き続き、今以て悩んでいる私がここにいる。
ただ、2013年に購入したVAIO Duo 13からのノートPC更新は実に7年ぶりとも言えるので、やはり最優先はノートPCかもしれない。
決断って苦しいわ、ホント(-_-;)